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※次回更新は06/28(火)となります。ご了承ください。
抵抗線下抜け、要警戒
今週は23日の「英国EU離脱投票」が大きな焦点なのは言うまでもない。だが、その結果に係らずチャートは「先行き警戒」を物語っている。
日経平均はポイントであった「下値抵抗線」を明確に割り込んできた。これでチャートは、(1)2月からの往来踊り場の下放れ、(2)週足の三段下げリスク台頭、(3)2月安値14865円試行、(4)月足のネックライン試行、など多くのことが焦点になるが、一番気がかりなのは(5)「07年~08年の推移と酷似」が続いていることだ。
日経平均日足
Wトップから二段下げで来ている昨年来の週足は「07年サブプライム」当時の推移とウリ二つで、「アヤ戻り12週」で戻り一巡、26週線で頭を叩かれ、6月から下放れという様も08年当時と似ている。
日経平均週足
為替(ドル円)の週足は100円指向が続いているほか、未曾有の高値圏で「急落リスク」を孕む日本国債。さらに、NYダウ、FT、DAXの日足はいずれも陰転、上海、深せん、ハンセンも目先落ち着いてはいるものの週足の調整基調が続き、回復していた原油(WTI)やバルチックも反落してきた。
国債週足
つまり、世界のどのマーケットも「危うさ」を示唆しており、「リーマン前と似た状況」と言った某首相の言葉が否定できない状況といえる。英国の投票結果次第では目先反発もあり得るが、だからといって基調好転を確認するまではバウンドである。逆に、08年のようにこのままドボンとなるケースもないとはいえない。
08年日経平均週足
こうした状況下で、投資家がどのようなスタンスを採るべきは言うまでもないだろう。
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