前週は-1000円以上下落して引けました。英国はEU離脱か残留か。国を二分する選挙結果待ちから、15400円割れまで売られました。今週は売られ過ぎに加え、一時英国残留がリードと報道された時は、一時+600円高まで上げ幅を大きくしました。金曜日は英国EU離脱・残留の開票結果はリアルタイムで報道され、離脱有利のニュースが流れると日経平均は売りに転じました。
英国のBBCニュースでEU離脱有利が報道されると99円まで円高は進んだ。日経225先物は-1300円安まで売られました。上下幅は約1500円以上動き、大暴落に発展しました。リアルタイムで報道される開票結果に相場は一喜一憂して動いた。来週は週末のニュース結果によって動くものと思われます。この分では今年の米国大統領選も一喜一憂しそうです。
英国のEU離脱により金融市場は混乱しています。速やかにG7主要国が協調金融政策を発表するならば、英国EU離脱の混乱を治めることは出来るかもしれません。週末のG7の対応がカギと言えそうです。
日足チャートでは、前週に75日移動平均線を下回り売り転換しました。下放れて前週比で-1000円以上売られました。下落局面で為替は103円台まで円高が進みました。日経平均は下ブレてから、どんどん上値を切り下げてきました。今週は売られ過ぎから、前週の安値から900円以上戻す場面はあったものの、週末金曜日はEU離脱派有利の開票が進むと日経平均(先物)は14800円台-1300円安以上の大暴落に発展しました。
前週のドル円相場は103円台まで円高が進み、株価15400円割れまで売られました。今週は売られ過ぎ感から戻して始まりました。水曜日から木曜日は英国選挙を控え様子見相場となったところで、参院選挙がスタートした。参院選挙中は買い支えの期待はあったが、新聞社のリサーチで与党過半数に迫ると一面にあり。勝ちが確実なら株価対策はないだろう。と言う憶測も働くでしょう。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、3月末477(225種32)銘柄→4月末482銘柄(225種49)→5月末881銘柄(225種101)→6月(16日)367銘柄(225種33)減少→今週6月(23日)578銘柄(225種59)。若干増加に転じたが、週末の大暴落では大幅減少するでしょう。100銘柄以下なら一時的リバウンドはあるか。来週末から7月相場入りしますが、500銘柄以下では弱い状態に向かっていると見た方が良いでしょう。
前週は4月安値15471円を下回った事は、心理的下値支持線を割れたと言う弱い状態と判断されました。次は2月安値14865円をキープできるか。次の心理的下値支持線の目安でしたが、本日は2月安値14865円を意識したが下回ってしまった。今後も下回れば暴落に向かうと見ておかなければなりません。
チャートでは、4月安値15471円→2月安値14865円を下回った事は、今年の安値を更新した事であり、安値更新は暴落に向かうと言うことです。来週以降、再度2月安値を下回ると暴落に発展する恐れあり。2月安値を下回らず上回っていれば、心理的下値メドは維持していると判断され底値水準となりますが、下回れば暴落に向かうでしょう。2月安値を維持できるか、下回ると下値支持線は60ヶ月移動平均線(5年平均・14100円)。次は10年平均線(13200円)です。基調判断のポイントです。
月足チャートで見る下値支持線は、60ヶ月移動平均線(5年平均・14100円)、次は10年平均線(13200円)です。下落パターンによっては下値メドを見ておいた方が良いでしょう。引き続き、75日移動平均線(16600円)、6ヶ月移動平均線(上値抵抗線・16800円)を下回る状態は下落基調が続くでしょう。
個別株は、英国EU離脱により暴落に発展しました。来週は追い証の発生から、投げ売りが出て始まりそうです。追証から需給は悪化したので戻りは売られるでしょう。需給が改善するまで見送りと考えます。新興市場の好業績株、一部銘柄の小型好業績株の値上がりが一巡したため見送り状態です。当面は底入れ確認出来るまで戻したところは売り場と見ましょう。2月安値を下回った後、大幅下落するまで買い場は待ちましょう。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは75日移動平均線を下回ったところで切り返し、再度25日移動平均線を上回りました。18000ドル台に乗せたが、英国EU離脱から売られそうです。4月以降、18000ドルを意識して上値は重くなっていたが、今回の上げも同じとなった。再度18000ドルをキープできるか。大統領選の年は買い支えるか。4月高値を上回れるかどうか。上回れなければ高値ボックスが続く事になります。
月足チャートでは、6ヶ月移動平均線(17300ドル)が下値支持線で上回る上昇基調を維持しています。6ヶ月移動平均線(17300ドル)を上回る状態では、日足チャートで75日移動平均線を下回っても上昇基調は維持しています。6ヶ月移動平均線をキープできるか。
日足チャートでは25日移動平均線を上回り、再上昇基調に戻したところでした。25日移動平均線を上回った事は強い上昇基調に戻したと見ますが、高値ボックスでもあります。75日移動平均線を上回る状態は上昇基調です。25日移動平均線を上回る状態で18000ドルに乗せたが、英国EU離脱の影響では維持できるか。上昇基調か高値ボックスか。しばらく観察するところでしょう。
<ドル円 日足チャート>
今週のドル円相場は、英国EU離脱確実のニュースから99円まで円高となりました。日足チャートは、200日移動平均線下向き、75日移動平均線下向き、25日移動平均線は下向きの円高基調です。10日移動平均線を下回る状態は、円高は下げ止まり感が出ていない状態です。10日移動平均線を下回る状態は円高は続きます。
株価は為替連動型になっており、円安に動かないと株価は上がりません。1円円高で株価約300円動きます。今日1日で6円円高は進み99円を付けました。先物は上下幅1700円以上動いた。1円=280円動いた計算です。引き続き、10日移動平均線(104円)を上回らないと円安に切り返しできません。7月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
英国のEU離脱も加わり、前月比で-2200円以上下落しました。もう少しで60ヶ月移動平均線(14000円)に迫る下落幅です。今週は売られ過ぎたが、2月安値を意識し、何とかキープしていたが下回ってしまった。チャート的には、6ヶ月移動平均線(上値抵抗線)に上値を押さえられたまま下げ続けていました。前週は4月安値15400円を下回った。次は2月安値14800円を意識していたが、下回った事で下落相場は続くと見なければなりません。
来週以降も6ヶ月移動平均線(16500円)を下回る動きを続けるなら、2月安値14865円を下回った事で、今年の最安値更新となる暴落相場に発展する心配有り。2月安値14800円を下回ったので60ヶ月移動平均線(14100円)、10年平均線(13200円)を当面の下値支持線と見ます。7月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 裁定買い残動向 週足チャート>
「507」裁定買い残は7億株まで減少中です。株価下落に合わせる様に減少は続いています。水準的には、2011年12月の水準を下回るまで減少しました。今までなら減少余地は小さくなり、ここからは増えるしかないと見るボトムゾーンでした。今後は日経平均と連動性は無くなるのか。目先をボトムとなり増加に転ずるか?
日銀の株式市場介入。ETF買いから裁定買い残の減少は続いています。今後どう動くか。増加に転ずるか。観察したいところです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は500銘柄まで減少し、株価は売られ、前週の「610」評価損率(6/17)値は-16%まで悪化しました。今週の暴落から来週発表(6/24)の評価損率の数値は-20%以下に悪化している事でしょう。数値的にはボトム接近です。
来週月曜日は追証から売られる場面はありそうです。追証の投げ売りが出尽くせば反発に転じそうです。数値的には売られ過ぎと見る水準です。来週以降、-15%から-20%以下の水準まで悪化したらボトムゾーンです。引き続き、7月に向けた観察ポイントです。
<東証マザース指数 日足チャート>
前週に「107」東証マザース指数は、75日移動平均線を下回り相場は崩れてしまった。今週は200日移動平均線を下回り下降相場に転換してしまった。もう少しで25日移動平均線と75日移動平均線はDクロスします。戻しても上値抵抗線と見る水準です。200日移動平均線を上回れなければ下げ相場に向かいます。
「107」東証マザース指数が崩れた事は新興市場相場は終わったと見なければなりません。もう少しで10日移動平均線は200日移動平均線を下回りそうです。10日移動平均線は戻しても上値抵抗線と見る水準です。今後の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
前週は75日移動平均線(16600円)を下回り、下落転換して始まりました。今週は英国EU離脱・残留の選挙を控え、乱高下していました。週末は英国EU離脱優勢が報じられると下げ幅は拡大しました。1日で-1300円以上下落する大暴落に発展して引けました。来週は追証の投げ売りが出て始まりそうです。
前週は4月安値15470円を下回り、今週は2月安値14865円を下回った。7月選挙は与党過半数獲得確実のニュースが出た事で、勝ちが決まったなら株価対策はしない可能性もあり。さらに売られることを支える可能性は残しています。再度2月安値14865円を下回る相場に向かった場合、暴落相場に向かったと判断しなければ危険です。7月に向けた観察ポイントです。
英国EU離脱は意外。EUは2極化しているのか。またスコットランド独立選挙か。G7の協調政策は打ち出せるか。世界経済への影響はどうなる。どう動く世界市場。
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