前週は、英国のEU離脱決定で日経平均は-647円安で引けました。高値-安値は-1500円以上下落しました。今週は売られ過ぎた事もあるが、世界市場に混乱は広がらず安定したことから買い戻されました。+800円以上戻す場面があったが、前週比+730円で引けました。週間で+500円以上値上がりして引けたので、短期的には下げ止まりのシグナルになったが、ダマシとなるか。まだ売られ過ぎの戻りと思える要因が多く、下げ止まりから反発に転ずるか見たいところです。選挙を控えどう動くか。
来週から本格的に7月相場入りします。参院選挙を10日に控え、11日月曜日への影響はあるか。また12日火曜日にオランダ・ハーグで南シナ海仲裁裁判の判決が下る。中国市場への影響→世界市場へ広がる影響はあるでしょうか?影響は広がらず値上がりは続くか?今週戻したので来週は売り場か。大幅下落した後、戻りは長続きしない事が多いので一時的な戻りとも見えます。
日足チャートは、200日移動平均線下向き、75日移動平均線下向き、25日移動平均線下向きで、株価が25日移動平均線を下回る状態は下降基調です。この状態で10日移動平均線まで戻した動きです。テクニカル面から見る状況は、6月SQ後、75日移動平均線を下放れ下落転換した状態です。
英国EU離脱で、日経平均は大幅下落しましたが、すでに基調は下降基調の状態にあり、キッカケとして大幅に売られたに過ぎません。今週戻しても売られ過ぎの反動から戻したと見る動きでしょう。大幅に戻してもチャートでは、10日移動平均線まで戻したに過ぎません。参院選挙に向け、25日移動平均線前後まで戻せるか観察したいところです。
前週のドル円相場は106円→99円まで円高は進み、株価14864円まで売られました。1円=約250円動いた事になります。今週は99円→103円まで戻しました。株価は14864円→15781円戻しました。1円=約230円動いた事になります。今週は売られ過ぎから、為替の戻りより株価の戻りが悪かった事が分かります。1円=約300円まで動かなかったが、為替に連動している動きは変わってません。来週も為替に左右されると見ましょう。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、3月末477(225種32)銘柄→4月末482銘柄(225種49)→5月末881銘柄(225種101)→6月末451銘柄(225種44)と減少して引けました。6月終わって再下落に転じたと見る数値です。7月も500銘柄以下で推移するなら、弱い下降基調は続いていると判断されます。引き続き減少が続くなら、再度底割れする可能性は高くなります。
個別株は、英国EU離脱による暴落から売られるだろうと見ていたが、円高に振れた事で円高メリット(輸入・内需)関連株が高値更新しました。また好業績株も高値更新しました。下落相場の中でも高値更新する株は強い株と言えます。この相場の中でも上昇基調を維持している株は強い株です。引き続き、下げ相場の中では上昇基調の株から選ぶ。または売られ過ぎた株から絞る。この様なところになりそうです。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは17000ドル台まで下げましたが、17930ドルまで戻しました。英国EU離脱で下落した下げ幅をたった3日で取り戻してしまった。強い動きと言えます。200日移動平均線を下回ったところで切り返し、たった3日で再度25日移動平均線を上回りました。また18000ドル台に乗せる勢いです。ここから18000ドル台に戻せるか。戻り売りに転ずるか。来週のポイントと言えるでしょう。
月足チャートでは、6ヶ月移動平均線(17300ドル)を下回る場面はあったが、また6ヶ月移動平均線(17300ドル)を上回り、6月はプラスに戻しました。上昇基調を維持しています。6ヶ月移動平均線キープを上回る状態は上昇基調は維持されます。日足チャートでは25日移動平均線を上回り、再上昇に戻したところです。
来週月曜日は休場ですが、25日移動平均線を上回る上昇基調を維持できるかどうか。高値ボックスの域は脱せないか。上昇基調か高値ボックスか。しばらく観察するところでしょう。
<ドル円 日足チャート>
ドル円相場は円高基調を強めています。英国EU離脱をキッカケに円高基調は強まった様に見えます。日足チャートは、200日移動平均線下向き、75日移動平均線下向き、25日移動平均線は下向き、10日移動平均線下向きの円高基調です。10日移動平均線を下回る状態は円高が続く状態です。来週も10日移動平均線を下回る状態は円高は続きます。
この暴落の乱高下を見ても、株価は為替連動型です。円安に転じない事には株価は上がりません。1円円高で株価は250~300円動きます。今週は約4円円安に戻し、株価は約900円戻しました。来週も円安に戻せなければ株価は上がりません。今週は10日移動平均線(103円)まで戻しました。引き続き10日移動平均線(103円)を上回れるかどうか。下回るなら円高は続く。7月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
英国EU離脱の影響で-2200円以上下落する場面はあったが、6月15575円、前月比-1659円安で引けました。6月安値は2月安値を1円下回り、今年の安値更新中です。7月入りし、6ヶ月移動平均線(16300円)を下回る状態は下降基調が続きます。7月入りから6月安値をキープできるか。下回り、安値更新相場に向かうかどうか。このあたりが観察ポイントです。
月足チャートでは、6ヶ月移動平均線(上値抵抗線)に上値を押さえられた状態の下降基調です。6ヶ月移動平均線(16300円)を上回れなければ下げ止まり確認はできません。6月安値14864円を下回るか。下げ止まれるか。6月安値を下回ると、60ヶ月移動平均線(14200円)、10年平均線(13200円)を当面の下値支持線です。7月相場の確認するところです。
<日経平均 評価損率 週足チャート>
前週は15000円を下回ったが、「610」評価損率(6/24)値は-18%と思ったほど悪化していなかった。-20%以上悪化したと見ていたが、さほどではなかった。今週の戻りを見ると、来週発表(7/1)の評価損率の数値は、あまり改善していないのではないかと思われます。数値が-20%以下に悪化しなかった事で追い証の投げ売りは出ておらず、戻り売りが控えている事を意味します。
-15%から-20%の水準まで悪化したので短期的にボトムゾーンと見ることは出来ますが、どの程度まで戻せるか。いったん下降転換した後では、戻りは弱い様に感じられます。引き続き7月の観察ポイントです。
<東証マザース指数 日足チャート>
前週「107」東証マザース指数は、200日移動平均線を下回るまで崩れてしまった。今週は25日移動平均線に接近するまで戻しました。来週は75日移動平均線を上回れるかどうか。75日移動平均線を上回れないと戻り売りに転ずる心配はあります。200日移動平均線を下回ると下降相場に向かいます。上下どちらに放れるか観察です。
「107」東証マザース指数は、1000ポイントを下回ると6ヶ月移動平均線を下回る下降転換します。1000ポイントを維持できるかどうか。75日移動平均線を上回るまで戻せるか。7月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
大幅下落から今週は戻り相場となりました。週間では+700円以上戻しても、日足チャートでは10日移動平均線まで戻した動きに過ぎません。今週は英国EU離脱後、早くも市場が落ち着いた事もあり、株価は戻りましたが、来週以降も混乱要因が出るなら、また売られる心配は残ります。参院選挙に向け買い支えは入るか。為替の安定は続くか。なども観察ポイントです。
日足チャートは為替と同じく、200日移動平均線下向き、75日移動平均線下向き、25日移動平均線は下向き、10日移動平均線下向きの下降基調です。10日移動平均線を下回る状態は、安値更新相場が続く状態です。来週も10日移動平均線を下回るなら下降相場は続きます。
英国EU離脱の混乱続くか。安定に戻るか。中国の南沙諸島仲裁判決の影響は出るか。円高いつまで続く。トランプ氏不利に転換するか。どう動く世界市場。
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