日経平均株価の動き(2016年08月05日)

今週から8月相場がスタートしました。7月末(終値16569円・前月比+994円高)は、東証1部で6ヶ月移動平均線を上回って引けた銘柄数は、997銘柄(225種104)まで増加しました。日経平均も少し6ヶ月移動平均線(上値抵抗線・16500円)を上回った水準で引けました。800銘柄以上(225種113以下)で引けたので、中間反騰から下げに転ずるか。増加に切り返して上昇転換するか。確認するところでした。

今週8月(4日)は、565銘柄(225種63)まで減少しました。約半減した数値から見ても、7月の上昇は中間反騰で終わった可能性は高いと言える減り方です。また日経平均は6ヶ月移動平均線(16500円)を上回れず下回りました。日足チャートでも75日移動平均線(下値支持線)を下回りました。75日移動平均線を下回って推移する事は戻り売りに向かうと見る動きです。

6月英国EU離脱で売られボトム→7月参院選大勝で戻り相場形成→8月から戻り売り転換の順に動いています。8月は75日移動平均線(16370円)から6ヶ月移動平均線(16500円・上値抵抗線)を上回れなければ戻り売り相場であり、上値切り下げ相場は続くと判断されます。9月も上値抵抗線を上回れなければ、下げ相場は続くと見なければなりません。

与党は参院選挙に大勝し、政府は経済対策を発表。日銀はETF買い3.3兆円→6兆円に拡大を発表。発表後、株価は下げています。なぜ下げるのか?売る人がいるからだ。なぜ16500円以上は売られるのか?割高と見ているからだ。市場の主導権は外国人投資家です。まだ外国人は買い水準と見てないことが分かります。

ドル円相場は再度100円台に突入しました。円高にシフトしています。今の相場は為替連動型相場です。円安にシフトしないと株価は反発に転じません。ドル円は10年平均線(下値支持線・100円)まで円高となり、下げ止まり感は出てきました。当面は10年平均線が下値支持線になっています。下値支持線を維持するなら円安に向かう可能性は出ますが、下値支持線を割り込むと、一気に株価は売られそうです。8月の為替相場に注目です。

東証一部で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、6月末451銘柄(225種44)→7月末922銘柄(225種104)まで増加。8月(4)565銘柄まで急減しました。8月も800銘柄(225種113)以下なら戻り売り相場が続くでしょう。800銘柄(225種113)以上を維持できるなら上昇転換します。800銘柄以下が続くなら、9月も戻り売りから下落相場に向かう心配ありです。

個別株は、7月末の日銀の発表で金融株は買われたが、一日で終わってしまいました。再び主力株は75日移動平均線を下回る戻り売りに転じてしまいました。個別株は、75日移動平均線を上回り定着しないと底入れ確認ができません。新興銘柄に崩れが目立っています。四半期決算で買われる株もあれば、大幅に売られる株も出ています。全体的に見送り様子見相場となってきました。あとは個別物色を残すだけとなります。

<NYダウ 日足チャート>

高値更新した後、高値調整は続いています。25日移動平均線まで下げてきましたが、上昇基調は維持しています。18日22日RCIは80ポイントから下げています。-50ポイント以下に下げたら押し目待ちとなりそうです。引き続き、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き。株価は25日移動平均線まで下げましたが上昇基調です。大統領選はトランプ氏かクリントン氏か。どちらかが優勢により株価への影響はあるか。

株価は25日移動平均線まで下がってきました。10日移動平均線を上回るなら高値更新相場に戻ります。25日移動平均線下回れば売り転換します。年初来高値更新相場に戻せるかどうか。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

ドル円相場は、7月107円台まで円安に戻しましたが、8月また100円台に逆戻り、円高基調に戻しています。チャート的には200日移動平均線下向き、75日移動平均線下向き、25日移動平均線下向き、25日移動平均線を下回る円高基調の状態です。7月末に25日移動平均線を下回るまで売られ、8月はさらに円高シフトするか観察です。

25日移動平均線を上回る状態を維持できれば、円安基調に戻す動きですが、25日移動平均線を下回る状態は100円以下の円高が続く可能性を残します。10日から25日移動平均線(103円)を下回る状態は円高基調は進むか。8月は25日移動平均線を上回るまで戻せるか観察です。月足では10年平均線(100円・下値支持線)は意識されています。ここを下回ると円高に向かう心配有りです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

7月は6ヶ月移動平均線(16500円)まで戻して引けました。8月は6ヶ月移動平均線を上回る勢いを取り戻せるか観察するところであったが売られてしまった。上値は75日移動平均線(16370円)→6ヶ月移動平均線(16500円)→30年平均線(16800円)の順に上値抵抗線が控えています。月足では6ヶ月移動平均線(16500円)から30年平均線(16800円)を上回れないと上昇相場に戻せないと見ておきましょう。

まず6ヶ月移動平均線(16500円)を上回れるか。次に30年平均線(16800円)を上回っても定着できないと戻り売られます。上昇相場に向かうか、戻り売りに転ずるかは、まず6ヶ月移動平均線が判断ポイントです。6ヶ月移動平均線を下回る状態なら、8月から9月に向け戻り売りが続くと見ています。

日経平均 月足チャート

<日経平均 裁定買い残動向 月足チャート>

「507」裁定買い残の水準は、7月に3.8億株でボトム水準。8月も増加は続くのかと思ったら、今週は減少しました。少しながらも7月は増加に転じたから株価は上昇しました。8月から減少したから株価は下げています。やはり増加に転じなければ、株価は上がらない。来週は8月SQ週です。SQに向け増加するか。減少は続くか観察です。

日経平均 裁定買い残動向 月足チャート

<日経平均 評価損率 週足チャート>

7月22日、29日の「610」評価損率は2週続いて-14%と横ばいでした。もう少し改善しているのかと思いましたが、改善してなかった。今週の株価の下げを見ると、来週の評価損率の数値は悪化していると思います。今の水準より悪化すると、-15%から-20%の水準に入ります。

評価損率は、-15%から-20%以下まで悪化するとボトムゾーンです。売られ過ぎたら自律反発しやすくなります。引き続き、8月相場の観察ポイントです。

日経平均 評価損率 週足チャート

<東証マザース指数 日足チャート>

「107」東証マザース指数は、弱含みが続きます。6月7月2ヶ月連続マイナスで引けました。今週も小幅マイナスです。上値の重い動きは続いています。日足チャートでは、200日移動平均線を下回り、下降基調に転換する動き。上値は25日移動平均線に押さえられ反発できず、200日移動平均線を下回ってきました。

このまま200日移動平均線を下回る動きは下げ相場に転じます。短期では10日から25日移動平均線を上回れないと反発に転じません。新興市場は下げ相場に転じたと見る動きです。8月は200日移動平均線を下回り続けるなら、下げ相場は続きます。8月の観察ポイントです。

東証マザース指数 日足チャート

<日経平均 日足チャート>

7月の日経平均は994円高のプラスで引けましたが、8月入りから売られています。8月入りし、75日移動平均線を下回ってきました。もう少しで10日移動平均線と75日移動平均線はDクロスします。売り転換と判断できます。75日移動平均線を下回る状態は、戻り売り相場に向かいます。75日移動平均線を下回るなら上値切り下げします。下げ相場か、底入れ上昇か観察ポイントです。

8月は75日移動平均線を維持できれば、上昇相場に向かう可能性を残します。75日移動平均線を下回るなら、戻り売りから下げ相場に向かいます。

7月に25日騰落レシオは131ポイント(ピーク)→今週96ポイントまで下げたが、まだボトム水準ではありません。25日騰落レシオは買われ過ぎから売られていますが、75日移動平均線を上回れなければ、底入れから上昇に転じたと判断しません。8月相場はどう動くか観察です。

日経平均 日足チャート

政府のバラマキ政策。日銀のETF爆買い発表でも動かない。米国大統領誰になる。どう動く世界市場。

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