8月の日経平均の動きは小幅で推移しています。日銀は買い支えしているか?してないか?今週末は売られたが、16500円を意識して下げ渋っています。TOPIX、日経500指数、日経400指数は75日移動平均線を下回っていますが、日経平均だけ75日移動平均線を上回っています。この75日移動平均線を維持している状態を見ても、日経225種に買い支えは入っている様に感じられます。今晩のFRBイエレン議長の講演を控えてか、弱い動きのまま引けました。
日経平均は75日移動平均線を上回っていますが、東証1部銘柄で約700銘柄と少なく、下回っている銘柄が多い状態は値下がり銘柄が多いと言えます。下回っている銘柄数が多いことから、日経225種平均以外の指数は、75日移動平均線を下回っています。日銀の買い支えが入らなければ、まだ下降基調は続いていると言えます。
9月SQに向け高く持っていきたいと言う意図があるかハッキリわかりませんが、今まではSQからSQに向け高くなったり、安くなったり動いてきました。外国人投資家の投資手法と言えるでしょう。当面は9月SQに向け高くもっていきたいと言う買い支えが入る様に見えます。9月SQが終われば、また売られる心配はありますが、買い支えており、大きく下げにくい状況は米国大統領選前後まで続く可能性は残っています。NYダウが崩れたら連動安ありと見ておく必要はあります。
個別株全体で見ますと、新興市場は下落基調のまま変わりなく、まだ下げ止まりが見えません。JASDAQ市場は5月末442銘柄→8月26日は約250銘柄と減少中。マザーズ市場は5月末152銘柄→8月26日は約50銘柄と減少中です。東証1部銘柄は5月末1289銘柄→8月26日は約700銘柄と減ったままです。今はこの様に弱い状態です。日銀の買い支えが市場を歪にしています。9月SQ以降どう動くか観察と言えるでしょう。
底入れは8月から9月で14000円前後か、それ以下もありと述べてきましたが、無理やり日銀が買い支える事で、年末から来年3月くらいまでズレる心配が出てきました。業績予想は年度別です。今期買い支えても、今年の業績が良くなるわけではありません。業績の好転が株価の底入れとなり上昇となる訳です。
株価調整には2つの調整があります。値幅調整と日柄調整です。来年2018年3月期予想が終わり、2019年業績予想が出るのは来年4月から5月です。業績予想が良くならなければ、株価は上がらず日柄調整は続きます。業績が悪ければ株価は値下がりし、値幅調整となります。自然な調整ではなく、日銀の買い支えで調整が終わるとは思えず、急な下げなどもありますので、今後の動きは注意が必要です。
日銀は責任を持って225種(ETF)を買い支えるでしょう。3.3兆円→6兆円に増やすので、日経平均は下げさせない。と言っている様に感じられます。買い支えから下げ止まりの状態となっています。買い支えが続く間は下げにくいでしょう。高くなれば売られると考えますが、いつまでこの様な状況は続きのでしょうか?来年年度末までか。当面は9月SQに向け上げてくるのではないかと見ています。
個別株は、75日移動平均線を上回ってきた銘柄は底入れの動きです。225種株(ETF)を買い上げる事で、225種銘柄の主力株、値ガサ株などが買われています。銘柄選びは75日移動平均線を上回る銘柄から絞り込むのが良いと思います。9月SQに向け上げる銘柄は注目です。マザーズ、JASDAQなど新興市場は売られています。短期では新興市場より東証一部銘柄で75日移動平均線を上回っている銘柄狙いです。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは高値を更新した後、高値横ばいが続き、25日移動平均線を下回ってきました。高値更新し、上昇基調を維持していますが、少し押し目形成でしょうか。200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き。株価は25日移動平均線を下回ると75日移動平均線前後が押し目メドになります。大統領選が終わるまで下げにくい様に感じられます。
25日移動平均線(下値支持線)を下回ると、しばらく調整ですが、下げたら押し目形成と見る動きです。25日移動平均線を上回れば上昇相場に戻します。25日移動平均線を下回れば売り転換ですが、大統領選が終わるまで下げ渋るか。引き続き、上昇基調、高値更新相場に戻すか観察です。
<ドル円 日足チャート>
ドル円相場は、100円割れしないように維持しています。米国から為替操作だ!と、それから為替介入できなくなったが、100円維持はOKなのかと思う買い支えは黙認されているように思います。為替は動かないが、日経平均が値上がりするならば、為替の動きは気にする必要はないが、円安に転じないと上値は重いでしょう。また100円以下の円高に動いたときは売られそうです。
日足チャートでは200日移動平均線下向き、75日移動平均線下向き、25日移動平均線下向き、25日移動平均線を下回る円高基調の状態は続くでしょう。月足で見る10年平均線(100円・下値支持線)をキープできるか観察です。10年平均線下回ると円高の心配は残ります。
<日経平均 月足チャート>
日銀のETF買い支えで下げ渋りが続いています。何とか6ヶ月移動平均線(16500円)前後を維持しています。8月の値動きは小幅のままですが、9月も6ヶ月移動平均線前後で推移は続くのか。月足では30年平均線(16800円)が重い上値抵抗線となっています。6ヶ月移動平均線(16500円)は維持できても、30年平均線(16800円)を上回る状態を維持できるかは、まだ日柄整理を必要とするでしょう。
9月SQに向け、30年平均線(16800円)を上回る値上がりがあったなら売り場になりそうです。米国大統領選まで16500円前後は買い支えるか。しばらく観察ですが、日銀の買いで株価の上げ下げは決まりそうです。
<東証マザース指数 日足チャート>
8月の「107」東証マザース指数も小幅で動きはありません。200日移動平均線を下回る弱い状況で推移しています。まだ200日移動平均線に沿って停滞中で大きく下げていません。東証マザーズ市場で、75日移動平均線を上回る銘柄数は、5月末152銘柄→6月末75銘柄→7月末47銘柄→8月(26)約50銘柄と低迷中です。これをみても新興市場の調整局面は続きそうです。
日足チャートでは、引き続き、25日移動平均線と200日移動平均線を下回り弱い状態です。下降相場の弱い状態です。しばらく様子見の観察です。
<日経平均 日足チャート>
前週はSQ週で16900円まで値上がりしました。今週は75日移動平均線まで下げてきました。買い支えか、日経平均は75日移動平均線を上回る状態を維持しています。下げ止まりから底入れの動きと判断できます。また75日移動平均線を下回れば下降相場に逆戻りしますが、上回っている状態は買い支えは続いていると言えます。
このまま75日移動平均線を上回る状態を維持するなら、9月SQに向け値上がりする可能性はあります。9月入りし、日銀は買ってくるでしょうか。9月は200日移動平均線まで上がる事を期待したい。逆に75日移動平均線を下回ると戻り売り相場に逆戻りします。その点は注意が必要です。
25日騰落レシオは、78ポイントと売られ過ぎ水準まで低くなってきました。25日騰落レシオの数値から見ると、もう少しでボトム。下げ止まれば反発に転ずると見る数値です。9月相場に向け、どう動くか観察です。
日銀のETF買いで市場は歪んでいる。外国人投資家売りの受け皿か。外国人が売り始めたら高値形成。米国大統領選挙までどう動く。為替は円安に戻せるか。円高は進むか。。どう動く世界市場。
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