日経平均株価の動き(2016年09月02日)

8月は16887円、+318円高で引けました。8月は高安幅が約1000円ありました。9月は16885円で始まり、6ヶ月移動平均線(16640円)を上回って始まりました。9月も高安幅が1000円動くか。来週9月SQに向けて、又はSQ翌週に向け17000円台に乗せてくる勢いです。17000円台に乗せて、どこまで上値を伸ばせるか観察ですが、SQ過ぎから高値ゾーン形成と見ています。勢いが付けば17250円以上に上げてこれるか観察です。

前週に米国FRBイエレン議長が米国利上げについて言及してから、為替は100円→104円まで円安に動き出した。為替が円安に動いた事で、今週の株価は週間で+500円以上値上がりしました。SQが終わった後、利上げ発言がトーンダウンするならば、また円高→株安に動くでしょう。米国の利上げは出来るとは思えず、リップサービスと見ています。

今夜は米国雇用統計が発表されます。予想を上回れば、利上げ論議は強まる観測から円安に動く可能性はあります。予想以下なら円高→株安に動く可能性はあります。今夜の発表を控え、225先物は動きにくくなっていて模様ながめ状態です。発表まで夜間取引も小動き状態でしょう。

来週の9月SQ週か、SQの翌週で上値を出し切った後は、またボックス相場に戻ると見ています。この状態から上昇相場に向かうには、大きな上げ材料が出なければ動かないと見ています。しばらく日柄調整のボックス相場となるか。中間決算発表(10月後半から11月)が出るころまで上昇相場には向かいにくいでしょう。

相場の底入れは、日銀(7月)の日経平均(ETF)3.3兆円→6兆円買い宣言により、8月より6ヶ月移動平均線を上回り底入れの動きとなっていますが、121・東証1部単純平均、113・日経400指数、102・日経500指数、104・TOPIXは6ヶ月移動平均線を下回っていますので、相場全体的に見ると、日経平均だけ底入れした形となり、後の指数は底入れしていません。日銀の強引な買いによりズレが生じていると見るか、225種が先行していると見るか。全体的な底入れは少し遅れる様に見ています。

8月が終わり、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、6月末451銘柄(225種44)→7月末997銘柄(225種104)→8月末738銘柄(225種104)→9月(1)825銘柄(225種117)と、8月末と比較しても一部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は80銘柄以上増えました。また225種銘柄117と半数以上に増加しました。225種銘柄の増加を見ても日銀買い支えは増えていると感じられます。

日足ベースでは、日経平均は75日移動平均線を上回っています。東証1部銘柄で75日移動平均線を上回る銘柄数は、6月末442銘柄(225種44)→7月末1098銘柄(225種107)→8月末956銘柄(225種138)→9月(2)1006銘柄(225種149)と増加してきました。225種銘柄の増加を見ても、日経225種ベースに買われている事がわかります。9月も225種ベースに増加傾向は維持すると見ていますので、日経平均はシッカリし、上げ余地を残していると思われます。

新興市場のマザーズ市場は、5月末152銘柄→6月末73銘柄→7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月(2)64銘柄と、4月をピークに減少傾向で低迷状態は続いています。日経平均は昨年6月高値から1年以上下げ相場が続いているのですから、新興市場マザーズ指数は高値から半年も経ってません。もうしばらく調整相場は続くと見た方が良いでしょう。

個別株は、新興市場より東証1部市場→225種銘柄が買われている事が分かります。1部銘柄が買われる時は「半導体関連株」+「金融株」+「値ガサ優良株」+「底値銘柄」が買われます。株価の底入れは75日移動平均線を上回って確認されます。今後も75日移動平均線を上回る銘柄は底入れの動きと判断できます。底値立ち上がり、上昇初動狙いが良いでしょう。

<NYダウ 日足チャート>

NYダウは8月の高値更新後、高値横ばいから25日移動平均線を下回ってきました。目先は10日から25日移動平均線が上値抵抗線になっています。しばらく高値調整の動きか。基調的には上昇基調を維持していますので押し目待ちとも言えます。

200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き。株価は25日移動平均線を下回ってきました。下げたら75日移動平均線前後が押し目メドです。25日移動平均線(下値支持線)を下回る動きは調整です。下げたら押し目形成、また25日移動平均線を上回れば上昇転換です。今夜の雇用統計発表後どう動くか。大統領選が終わるまで大きくは下げないでしょう。引き続き上昇基調に戻すか観察です。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

前週のFRBイエレン議長の利上げ含みの発言で円安に動きました。ドル円相場は、100円割れから→104円台まで円安に戻しました。今年は75日移動平均線(104円)が上値抵抗線でした。9月は75日移動平均線を上回る円安に戻せるか。75日移動平均線で上げ止まるか。今夜の雇用統計発表後どっちに動くか。観察ポイントです。

今の様な円高トレンドで、75日移動平均線を上回る円安に戻しても長続きはしません。また25日移動平均線前後まで円高に戻すと見る状態です。75日移動平均線が上向きになるまでボックスは続くでしょう。75日移動平均線を上回り定着できなければ円安基調に戻すとは判断しません。今の状態は円高基調の戻りの動きと言えるでしょう。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

8月末、日経平均は6ヶ月移動平均線を上回って引けました。9月も6ヶ月移動平均線(16600円)を上回って始まり、日銀のETF買い支えで上回ったと言えます。9月は6ヶ月移動平均線(16600円)前後を維持するでしょう。9月SQに向け、高値を取ってきたら、その後は小動きに戻しそうです。9月も6ヶ月移動平均線前後で推移は続くのか。

月足では30年平均線(16800円)が重い上値抵抗線となっています。6ヶ月移動平均線(16600円)は維持できても、30年平均線(16800円)を上回る状態を維持できるかは分からない。30年平均線(16800円)を上回る状態を維持できたら、上昇基調に転換したと判断出来ます。10月から11月ころか。9月はSQに向け上げると見ていますが、今後の日銀の買いで株価の上げ下げは決まるでしょう。

日経平均 月足チャート

<東証マザース指数 日足チャート>

8月の「107」東証マザース指数は、前月比-17ポイントで引けました。9月はプラスで始まりましたが、小幅で弱い動きです。日足チャートでは、200日移動平均線を下回る弱い状態です。まだ200日移動平均線が上値抵抗線となり、上回れません。東証マザーズ市場で、75日移動平均線を上回る銘柄数は、5月末152銘柄→6月末75銘柄→7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月(2)64銘柄と少し増加しても低迷中です。これを見ても新興市場の調整局面は、もうしばらく続きそうです。

日足チャートでは、引き続き、25日移動平均線は200日移動平均線を下回り弱い状態です。200日移動平均線前後で推移しているものの、下降相場の弱い状態です。しばらく様子見相場は続くと見ています。

東証マザース指数 日足チャート

<日経平均 日足チャート>

9月相場入りしました。今週は週間で+500円以上値上がりし、上昇転換と判断する上げ幅です。株価は75日移動平均線を上回り、200日移動平均線に接近してきました。来週はSQ週です。9月SQに向け、200日移動平均線を突破してくるか観察です。9月SQに向け17000円台に乗せてくるか。

目先は9月SQに向け17000円台に乗せてきたら、高値形成しそうですが、日銀の買い支えが続く間は大きく下げにくいと見ています。日経平均は75日移動平均線を上回る状態から、200日移動平均線を上回ってきたら、利食い売りから上値は伸びにくくなりそうです。今夜の米国雇用統計発表後、先物の動きが週明けの動きに先行します。

25日騰落レシオは78ポイント→91ポイントまで高くなりました。125ポイント以上から過熱感は出てきますので、まだ上げ余地を残していると言えます。25日騰落レシオの数値を見ると、上げ余地を残しているので、来週SQに向け、もう少し上げてくると見る状態です。9月SQに向け、どう動くか観察です。

日経平均 日足チャート

日銀のETF買いで225種株は値上がりしている。米国雇用統計発表後、為替はどう動くか。円高か円安か。米国大統領選挙までどう動く。どう動く世界市場。

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