前週は週間で+500円以上値上がりして引け、上昇転換と判断する上げ幅でした。今週はSQ週でした。SQに向け17000円台をキープ出来るかどうか確認するところ、SQ値は17011円(概算値)でした。月足での上値抵抗線は30年平均線(16800円)でした。9月SQに向けて17000円台を付けた事で、30年平均線(16800円)を上回った水準は、短期的に上値達成感が出ますが、今後も30年平均線(16800円)を維持できるなら上昇相場に向かいます。売り転換する時は30年平均線を下回る時です。今後の観察ポイントです。
為替ドル円は100円→104円まで円安に動きました。円安に動いた時に、株価が17000円台まで値上がりしました。ドル円チャートでは75日移動平均線(104円)を突破出来ず、またSQに向け、101円から102円まで円高に戻してきました。今年に入ってから、75日移動平均線(上値抵抗線)は上回れていません。円高圧力が勝っていると感じられます。
日銀の日経平均(ETF)買いから日経平均は上がったと思われます。さらに値上がりするまで買い上げるとは見ていません。9月は中間決算であり、発表は10月下旬から11月になります。投資家は中間決算が出揃うまでは、上値を買う動きにはなりにくいと見ています。しばらく個別物色相場となりそうです。中間決算が出揃うまで、来週から10月の相場は、日経平均はボックス相場が続くと見ています。
日経平均が下げに転じたと判断する時は、30年平均線(16800円)を下回ってきます。6ヶ月移動平均線(16600円)を下回ってくる、チャート的には75日移動平均線(16300円)を下回る、また週間で-500円以上下落する、などが確認出来ると、下げに転じた可能性は高いと判断されます。この様な動きがなければ上昇基調を維持していると判断できます。
9月入りし、東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、6月末451銘柄(225種44)→7月末997銘柄(225種104)→8月末738銘柄(225種104)→9月(8)972銘柄(225種125)と、8月末と比べて230銘柄以上増加しました。また225種銘柄125と半数(113)以上を維持し、前週より約11銘柄増加しました。225種銘柄の増加を見ても、日銀買い支えは増加していると感じられます。
日足ベースでは、日経平均は200日移動平均線まで値上がりしてきました。東証1部銘柄で75日移動平均線を上回る銘柄数は、6月末442銘柄(225種44)→7月末1098銘柄(225種107)→8月末956銘柄(225種138)→9月(9)1193銘柄(225種159)まで増加しました。225種銘柄は20銘柄以上増えました。日経225種ベースにシッカリ買い支えられている事がわかります。9月も225種ベースで増加傾向を維持する間は、日経平均はシッカリしているでしょう。
新興市場のマザーズ市場は、5月末152銘柄→6月末73銘柄→7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月(9)83銘柄と、8月末より20銘柄以上増加しました。新興市場も少し動き出してきたか。動き出しても5月の約半数の銘柄数であり、まだ弱いと言えます。新興市場マザーズ指数は高値から半年も経っておらず、中間反騰の動きと言えそうです。戻りきったら売り場か。
個別株は東証1部市場→225種銘柄が買われている事が分かります。1部銘柄では、まず「半導体関連株」+「金融株」+「値ガサ優良株」+「底値銘柄」が買われました。また75日移動平均線を上回り、底入れ確認の動きも増加しました。今後も75日移動平均線を上回る銘柄は、底入れの動きと判断できます。底値立ち上がり、上昇初動狙いが良いでしょう。
<NYダウ 日足チャート>
日足チャートでは、NYダウは8月の高値更新後、高値横ばい状態を続けています。25日移動平均線に沿って横ばい状態です。目先は25日移動平均線を上回ってきましたが、小幅な値動きでで推移しています。しばらく高値調整の動きに見えます。基調的には上昇基調を維持しています。
200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き。株価は25日移動平均線を上回ってきました。しばらく25日移動平均線に沿ってボックスか。下げたら75日移動平均線前後が押し目メドです。25日移動平均線を下回れば押し目形成、また25日移動平均線を上回れば上昇転換です。大統領選が終わるまで大きくは下げにくいか。引き続き上昇基調に戻すか観察です。
<ドル円 日足チャート>
日足チャートでは、ドル円相場は、100円割れから→104円台まで円安に戻しました。今年は75日移動平均線(104円)を上値抵抗線にする円高相場でした。9月の円安に戻した動きは75日移動平均線突破に繋がるか。今まで通り75日移動平均線までの円安相場か。どちらの動きか観察するところでした。75日移動平均線を上回れず円高に戻したので、今まで通りの動きが続いていると言えます。今後もどっちに動くか。観察ポイントです。
75日移動平均線(104円)で跳ね返され、また25日移動平均線まで円高に振れました。目先は25日移動平均線(101円)で下げ止まるか。25日移動平均線を下抜けする円高に進むか。9月SQに向け円安に振れたが、SQ後は円高に向かうかどうか。円高に向かえば株価は売られます。今後は75日移動平均線(104円)に向け、円安に動くか。25日移動平均線を下回る円高は進むか。観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
8月末、日経平均は6ヶ月移動平均線を上回って引けました。9月も6ヶ月移動平均線(16600円)を上回って始まりました。日銀のETF買いで上回る状態は維持されています。9月は6ヶ月移動平均線(16600円)前後を維持すると見ていましたが、円高に進むと売られる心配は出てきました。仮に下回っても6ヶ月移動平均線は上向きに転じており、大きくは下げないと見ていますが、為替動向と合わせた観察ポイントです。
月足では、30年平均線(16800円)が重い上値抵抗線となってきました。目先17000円台に乗せても、すぐ売られてきました。30年平均線(16800円)以上の上値が重いと言う理由です。6ヶ月移動平均線(16600円)は維持できても、30年平均線(16800円)を上回る状態を維持すると上昇基調に戻るので、維持できるかは、まだ分からない。30年平均線(16800円)を上回る状態を定着できるなら、上昇基調に転換と判断出来ます。10月から11月ころか。9月は6ヶ月移動平均線を維持できるか。今後の観察ポイントです。
<東証マザース指数 日足チャート>
8月の「107」東証マザース指数は、前月比-17ポイントで引けました。9月入りし、+62プラスに戻してきました。日足チャートでは75日移動平均線を下回る弱い状態から、株価が75日移動平均線(上値抵抗線)接近まで戻してきました。東証マザーズ市場で、75日移動平均線を上回る銘柄数は、5月末152銘柄→6月末75銘柄→7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月(9)83銘柄まで増加してきました。
新興市場も少し買われてきましたが、それほど勢いがついた様にも見えません。もうしばらく調整相場は続きそうです。日足チャートでは、引き続き、25日移動平均線は200日移動平均線を下回る状態です。75日移動平均線を下回る下降相場の弱い状態です。しばらく様子見相場は続くと見ています。
<日経平均 日足チャート>
9月相場入りした前週は、週間で+500円以上値上がりし、上昇転換の上げ幅でした。今週はSQ週です。17000円台に乗せられるか観察するところでした。株価は200日移動平均線まで戻してきました。200日移動平均線を突破してくれば上昇相場に向かいますが、まだ75日移動平均線と200日移動平均線の間のボックス相場です。来週のSQ開け相場はどう動くか。200日移動平均線を突破できるか。戻り売り場で終わるか観察です。
今週は、9月SQに向け17000円台に乗せてきました。しばらくは、200日移動平均線を挟んで高値形成の動きとなりそうです。まだ200日移動平均線と75日移動平均線の2線幅は、約600円も離れています。2線幅がもう少し狭くなるまでボックス相場は続くと見る状態です。一気に200日移動平均線を突破する時は強い上昇局面です。75日移動平均線を上回る状態を維持している間は、底入れから上昇基調に向かっている状態と判断されます。
下段の25日騰落レシオは78ポイント→109ポイントまで高くなりました。120ポイント以上から過熱感は出てきますので、来週以降、25日騰落レシオの数値が高くなるか、下げに転じたら、目先は売り場と見て下さい。
日銀のETF買いで225種株は値上がりしている。いつまで続く。為替はどう動くか・円高か円安か。米国大統領選挙までどう動く。どう動く世界市場。
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