今週は敬老の日、秋分の日と休みが多く、休み前に日銀会合を控えていた事によっても買いにくさがありました。日銀のマイナス金利政策は銀行に配慮したものの、国債買い、ETF買いを続け、撤退できない政策を続けている様にも見えます。
日銀バランスシート(450兆円以上)は、90%以上が国債と株式に偏っています。国(日銀)が国の国債を買うのは借金と言うのだろうか。今は「国策」として株式市場の買い支えをしている。この政策を続けた将来はどうなるのだろうか。それでも円高になるのだから、世界は日銀の国債を借金とは見ていないのだろう。世界的に円の人気は強い。金利の安い円で運用したいと言っている。
9月末は中間決算の締めです。これだけ日銀が買っているのだから、中間決算の株価評価を良く見せたいと言う、お化粧買いで終わると見ていますが、売り買い交錯するのでボックスの範囲で推移は続くでしょう。10月も買い支えは続くと見ているので、大きく下げにくいと見ています。下げたら買い場です。
10月下旬から11月に9月中間決算の発表は出てきます。株価は16300円台まで下げましたが、個別株ではリーマン暴落後の水準まで下げている株も多く、株価水準的に悪材料出尽くし感はあります。中間決算が出た後、下げなければ織り込み済みから、今の政策では買いに転ずると見ています。
今週発表の主要都市部の商業地の地価動向は、価格的に下げ止まったというニュースがありました。株と土地は双子の関係にあり、土地より株価が先行して値上がりする性質があります。土地が底入れするなら、株価にとって好材料と言えます。年末に向け、株価の上げ材料になれば良いと思います。
今年に入り、日銀のETF買いから「507」裁定買い残の解消売りは2億株まで続きました。あと2億株しか残ってません。今までは増加に転じないと株価は上がらなかったが、あと2億株しか売り物は残っておらず、解消売りが止まれば、売り物出尽くしから底値は近いように見えます。
10月も日銀の買い支えでキープすれば、11月以降、中間決算発表をキッカケに底入れし、年末もお化粧買いが加われば、来年2月から3月SQに向け、上昇は続く可能性があると考えます。どうなるかは10月底入れするか観察し、年末に向けた動きを見ながらの判断となります。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、6月末451銘柄(225種44)→7月末997銘柄(225種104)→8月末738銘柄(225種104)→9月(21)1072銘柄(225種123)と前週より大幅に増加してきました。まだ225種銘柄123と半数(113)以上に増加したので、強く転換したと感じられます。9月末に1000銘柄(225種113)以上なら強い引け方です。増加は続くか。減少に転ずるか観察するところです。
日足ベースでは、日経平均の買い支えは続き、75日移動平均線から200日移動平均線幅をキープしています。東証1部銘柄で75日移動平均線を上回る銘柄数は、6月末442銘柄(225種44)→7月末1098銘柄(225種107)→8月末956銘柄(225種138)→9月(23)1429銘柄(225種164)と大幅に増加しました。この数値を見ても、日足では底入れに向かっていると言えます。
新興市場のマザーズ市場は5月末152銘柄→6月末73銘柄→7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月(23)92銘柄です。8月末より30銘柄以上増加しました。新興市場は増加してもまだ弱い数値です。新興市場マザーズ指数の増加は強まるか観察です。
個別株は月足で底値銘柄から動き出した株から絞り込みます。東証1部市場は、75日移動平均線を上回る銘柄数は1400銘柄以上に増加し、225種銘柄は半数以上(165)に増加したので、出遅れの75日移動平均線を上回り、底入れ確認が出来たものから選ぶのが良いと思います。今後も75日移動平均線を上回る銘柄は底入れの動きと見ることができます。底値立ち上がり上昇初動の動き狙いです。
<NYダウ 日足チャート>
日足チャートでは、NYダウは75日移動平均線を下回ったが、心理的な下値支持線の18000ドルはキープしました。今週75日移動平均線を突破したので、反発した動きか、戻り売りとなるか。来週の観察ポイントです。心理的には18000ドルをキープし反発し、75日移動平均線(下値支持線)を上回る反発に転じたので、75日移動平均線を上回ると上昇基調に戻ります。今後の観察ポイントです。
9月は18000ドルをキープして引けそうです。75日移動平均線を下回ると弱い状態に逆戻りします。当面は18000ドルをキープできるか。短期的には25日から75日移動平均線を上回れるか。しばらく高値での調整は続くか、基調的に上昇基調に戻せるか観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
ドル円相場を日足チャートで見ますと、75日移動平均線(103円)を上値抵抗線に上値を切り下げています。25日移動平均線(101円)は横ばいで接近しています。株価が100円をキープしようとすると、もう少しで25日移動平均線と75日移動平均線は狭まり、ドル円は上下どちらかに押し出されます。75日移動平均線(103円)を突破するなら円安。25日移動平均線(101円)を下回ると円高。上下どちらに押し出されるか観察です。
日銀の発表後は102円まで円安に振れたが、夜間のFRB議長の発言で100円台の円高に逆戻りしました。75日移動平均線を下回る状態が続く限り、円高圧力+円高人気に押されていると言えますが、円高に下ブレても100円はキープしそうです。今年は75日移動平均線(103円)を上値抵抗線に円高基調を続けてきました。当面は100円を下値メドに維持できるか観察です。
100円をキープできるなら、株式相場の下落の心配は薄れます。75日移動平均線を突破する円安に戻すとき、日経平均が切り返す事を期待したい。今後も75日移動平均線を突破できるか。上下どちらに動くか観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
9月も残すところ1週間です。来週は9月末に向けたお化粧買いから幾らで引けるか?9月は月足では、6ヶ月移動平均線(16600円)を上回り陽線にして引けさせたい。と言うお化粧買いで上がって引ける事を期待したい。この点が観察ポイントでしょう。
10月も、日経平均は6ヶ月移動平均線(16600円)を上回って始まり、6ヶ月移動平均線をキープできれば上昇相場に向かいます。売られた場合でも大きく下げにくいと見ていますが、9月中間決算発表前は動きにくいので、10月もボックス範囲と見ています。下がれば買い場と見ています。
月足では30年平均線(16800円)が上値抵抗線です。30年平均線(16800円)を上回れば上昇基調に戻します。まず6ヶ月移動平均線(16600円)を上回り、30年平均線(16800円)を上回る時期を探るところです。10月後半から11月ころと見ていますが、時期は今後の観察ポイントです。
<東証マザース指数 日足チャート>
9月の「107」東証マザース指数は下げ相場の基調のまま引けるか、下げ止まり確認はできるか。日足チャートでは、75日から200日移動平均線を上値抵抗線に下回る弱い状態です。株価は、75日から200日移動平均線(上値抵抗線)で戻り売られた状態です。75日移動平均線を下回るなら、下降基調は続きます。
東証マザーズ市場で、75日移動平均線を上回る銘柄数は、5月末152銘柄→6月末75銘柄→7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月(23)92銘柄と大きく増加してきました。まだパンチ力は弱い戻りと言えますが、10月も75日移動平均線を上回れなければ弱い状態は続くと言えます。
<日経平均 日足チャート>
今週は日銀会合があり、引き続き株式市場のテコ入れを確認したと言えます。9月相場は残り1週間となりましたが、日銀の株価評価もあるので、中間決算のお化粧買いでプラスで引けると見ています。実際に上がって引けるか観察です。まだ200日移動平均線(16800円)が上値抵抗線のため、まだ上値は重いと見ています。
チャート的には、75日移動平均線(16350円)と200日移動平均線(16800円)の2線の価格差は約500円あります。この2線の価格差が縮小し、株価が75日移動平均線を下値支持線に、200日移動平均線を突破できれば上昇転換します。
10月は、75日移動平均線(下値支持線)まで下がれば押し目買い場と見ています。200日移動平均線を上回れば上昇転換。まず2線の価格差が縮小するころが上昇転換の時期と見ることができます。10月中旬以降から11月中旬ころか?このあたりが観察ポイントです。
日銀はETF買い、株価買い支えで合意。年末に向け株高政策は続くか。上げると騒いでも上がらない米国金利。米国大統領選はどっち?為替はどう動くか・円高か円安か。どう動く世界市場。
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