今週は配当落ち分を、9月末の中間決算のお化粧買いでカバーして引けると見ていましたが、前夜のドイツ銀行信用不安から米国株は売られ、その影響を受け、本日は売られて引けました。9月中間決算は、企業の持株評価、金融機関の資産評価、日銀の運用益評価を意識するので、9月始値(16885円)を上回って引けさせると期待していましたが、前月比-305円安(16449円)で引けました。
9月末のお化粧買いは、ドイツ銀行不安、米国株安で不発で終わってしまった。銀行(金融不安)は政府支援するしかないので、悪材料は広がらないと見ていますが、10月も不安材料を残すなら、10月前半は売られる心配は残ります。まだ売り物が残るなら、10月も上値は重いボックス相場は続きそうです。
月足で見る日経平均の上値抵抗線は30年平均線(16800円)です。今年2月以降、30年平均線(16800円)を下回ってから上値抵抗線に変わり、上回れば戻り売られる相場が続いて上回れない状態です。日経平均が上放れするには30年平均線(16800円)を突破(上昇転換)しなければなりません。10月も30年平均線で上値は押さえられると見ていますが、中間決算が発表される11月頃から突破してくると期待目線で見ています。
日足では、目先は75日移動平均線(16350円)が下値支持線です。10月は30年平均線(16800円)で押し戻され売られた場合、75日移動平均線まで下げたら、また下回る事があれば買い場と見ています。10月は下げたら買い場、30年平均線(16800円)を突破したら上昇転換です。
日足チャートでは、75日移動平均線(16350円)と200日移動平均線(16800円)の2線の価格差は450円まで縮小してきましたが、まだ調整は不足していると感じます。材料が出て200日移動平均線を突破する以外は、2線の価格差が250円くらいまで縮小してこないと調整は足りません。2線幅が縮小したら底値ゾーンと見てください。11月以降、中間決算発表後、200日移動平均線を突破する事を期待する買い場になります。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、6月末451銘柄(225種44)→7月末997銘柄(225種104)→8月末738銘柄(225種104)→9月(29)1136銘柄(225種103)と1000銘柄以上に増加し、維持しています。まだ225種銘柄103と半数(113)以下と弱さを残しています。9月末は売られたので、1000銘柄以上で引けるならシッカリしているが、225種銘柄は弱さを残しています。10月も1000銘柄以上なら上昇基調に向かうと言えます。10月も増加は続くか。減少に転ずるか観察するところです。
日足ベースでは、東証1部銘柄で75日移動平均線を上回る銘柄数は、6月末442銘柄(225種44)→7月末1098銘柄(225種107)→8月末956銘柄(225種138)→9月(30)1377銘柄(225種132)と前週に続き、1000銘柄以上を維持しています。この数値を見ると、日足では底入れから上昇に向かっていると言えます。
新興市場のマザーズ市場は、5月末152銘柄→6月末73銘柄→7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月(30)116銘柄と前週より増加しました。8月末より2倍近く増加してきました。新興市場も買われ始めた事がわかります。新興市場マザーズ指数は、増加から強まる可能性が出てきました。
個別株は9月中間決算の発表は11月になりますから、月足で6ヶ月移動平均線を上回る底入れ銘柄から絞り込むのが良いと思います。勢いがある銘柄は少ないので、日足チャートで75日移動平均線を上回る状態と月足の状態を確認するのが良いでしょう。引き続き、75日移動平均線を上回る銘柄は、底入れ銘柄から初動の動きを捕まえるのが良いと思います。底値立ち上がり上昇初動の動き狙いです。また業績上方修正銘柄です。
<NYダウ 日足チャート>
日足チャートでは、NYダウは75日移動平均線を下回ったが、心理的な下値支持線の18000ドルはキープしてきました。昨夜はドイツ銀行の不良債権問題が悪材料視され、大幅に売られました。この問題が不安視されている間は上値は重いか。引き続き18000ドルは下値支持線として維持するだろうと見ていますが。今週は25日から75日移動平均線で戻り売られてしまいました。
また大統領選で有利なのはどちらか?大統領選が決まるまで方針が定まらないから、株価は18000ドルをキープしても一喜一憂しながらの上げ下げが続くと見ています。株価が動き出すには大統領が決まり、今後の方針決まらないと投資方針は決まりにくいでしょう。11月8日の大統領選以降か。その前に株価が75日移動平均線を上回り、上昇基調に戻した時は、事実上、大統領は決まったと判断されたと見ることができそうです。今後の観察ポイントです。
9月始値は18396ドルです。上回って引ければ月足は陽線で引けた事になりますが、ドイツ銀行問題が売り要因となり、陰線で引けそうです。10月相場は陽線になる事を期待したい。75日移動平均線を上回り、上昇基調に戻せるか観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
ドル円相場を日足チャートで見ますと、75日移動平均線(102円)は下がり続ける上値抵抗線になっています。上値抵抗線が切り下がるから、為替は100円台まで円高は続いています。100円はドル円の心理的下値支持線になっています。10月入りしても100円をキープするか観察ポイントです。
10月は100円と75日移動平均線が接近してくるので、ドル円は上下どちらかに押し出される時です。75日移動平均線(102円)を突破するなら円安にチェンジ。100円を下放れると円高にシフト。上下どちらに押し出されるか、10月の観察ポイントです。
10月も100円をキープできるなら株式相場の下落の心配は薄れます。75日移動平均線を突破する円安に戻すとき、日経平均が切り返す可能性は高くなります。10月は75日移動平均線を突破できるか。上下どちらに動くか観察ポイントです。
下段の18日・22日RCIは-50ポイント以下で反転しそうです。10月に入り反転すると円安に戻すポイントです。10月は円安に戻せるか。この点も観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
9月末に向けお化粧買いで終わり、陽線で引ける事を期待したが、ドイツ銀行問題で売られ陰線となり、6ヶ月移動平均線を下回って引けました。最後の最後で売られました。来週から10月相場入りします。10月はドイツ銀行など、金融不安が薄れて6ヶ月移動平均線を上回って始まる事を期待したいが、まだ上値は重い感じを残します。
10月は月足では6ヶ月移動平均線(16600円)を上回り、6ヶ月移動平均線を維持できれば、値上がりしなくても上昇相場は維持します。東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数1000銘柄以上をキープしている事は強いと言えます。10月も1000銘柄以上をキープできれば強い状態です。このあたりが観察ポイントです。
月足では30年平均線(16800円)が上値抵抗線です。30年平均線(16800円)を上回れば上昇基調に戻します。10月から11月は6ヶ月移動平均線(16600円)をキープしながら、30年平均線(16800円)を上回る時期を探るところです。10月後半から11月か、今後の観察ポイントです。
<東証マザース指数 日足チャート>
9月の「107」東証マザース指数は、日足チャートでは75日移動平均線は下向きの下降基調でした。75日移動平均線は200日移動平均線とDクロスしたが、月末に向け、株価は75日移動平均線(上値抵抗線)を上回ってきた。戻り売りか、再上昇に戻す動きか。この当たりの動きは、10月相場の観察ポイントです。
株価は25日移動平均線(下値支持線)を上回り、200日から75日移動平均線を上回ってきました。このまま上回る状態を維持できるなら、徐々に上昇基調に戻す可能性は出てきます。また75日移動平均線を下回ると戻り売りに転換する事もあり、このあたりが10月の確認ポイントです。
東証マザーズ市場で、75日移動平均線を上回る銘柄数は、5月末152銘柄→6月末75銘柄→7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月(30)116銘柄と倍近く増えてきました。マザース市場の銘柄が動き出した事を意味します。10月も75日移動平均線を上回る銘柄が増加するなら、上昇基調に戻すか、戻り売られるか。確認ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
9月相場は日銀の買い支えで75日移動平均線を上回りましたが、9月末はドイツ銀行問題でNYダウが大きく下げた影響を受けて、前週比-270円安(16484円)で引けました。75日移動平均線を維持する動きは、官製相場を色濃く出しています。引き続き、日銀による株式市場の買い支えは続くと見ていますので、10月相場も75日移動平均線は下回りにくいと見ています。
チャート的には、75日移動平均線(16350円)と200日移動平均線(16800円)の2線の価格差は約450円あります。この2線の価格差が250円くらいまで縮小してくると、株価は200日移動平均線を上放れてくる可能性は強まってきます。
10月は200日移動平均線を上回ると売られやすい面を残していますが、75日移動平均線(下値支持線)を上回る状態で、200日移動平均線との2線幅が縮小すれば上昇転換は近づきます。まず2線の価格差が縮小するところが観察ポイントです。
日銀のETF買い続く。株価買い支えは期末まで続くか。豊洲汚染よりヒドイ都議会と役人。分かってきた、オリンピックは利権ピック。米国大統領選迫る中でのNYダウの動き?ドイツ銀行はどうなる。為替はどう動くか・円高か円安か。どう動く世界市場。
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