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底打ち感漂わすWTI
日経平均はNYダウに歩調合わせるように乱高下。200円幅の上げ下げを繰り返しているが、日足的には「もみ合い」と言える。日銀決定会合とFOMCという金融イベントを終え、日米とも少し腑抜けのところでOPECの減産合意やドイツ銀行の懸念などで振らされているが、「もみ合い」のチャートは踊り場であるから、ここからの放れが重要になってくる。
日経平均は、一目均衡表の日足雲「15903~16562円」や75日線「16359円」を下に、上は200日線「16772円」や週足雲「16852~17908円」、52週線「17174円」などに挟まれたところでもみ合っている。NYダウは26週線18061ドルを下値にしているが、日足一目均衡表の雲「17865~18503ドル」の中でもみ合っている。
日経平均週足・一目
日経平均日足・一目
NYダウ日足・一目
日本株でポイントになる為替(ドル円)は、100円処で「三点底」になるなど下げ渋っているが、75日線「102.65円」や日足雲「102.01~103.29円」が依然として上値を覆っており、こちらも上下の節に挟まれた「もみ合い」にある。
それぞれの日足や週足のRCIはマチマチで、こうした各チャートを踏まえるといま方向感つかむのは難しい状況と言える。当面は7日の米雇用統計に注目となるが、10/25に「JR九州」上場があるので証券界としては堅調相場を演出したいところだが、10月は「3日新甫」で、過去にブラックマンデーがあったように荒れやすい月でもあり、もう少し「様子見も一策」と考える。
WTI週足
そのような方向感つかめない中で、「WTI(48.24ドル)」が逆三尊の底値固めからジワリ浮上の気配漂わせている。OPECの正式会合は11月末なので、それまで減産合意がスムーズに進展するとも思えず紆余曲折はあるだろうが、チャートは50ドル台乗せから60ドルを目指す可能性を感じる。しばらく相場のなかった石油・資源関連でもあり、もたつき買いで注目してみたい。
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