日経平均株価の動き(2016年10月07日)

前週は9月末相場でした。9月末は前年9月安値を意識し、また9月始値を意識してプラスで引けると見ていましたが、ドイツ銀行問題からNYダウは売られ、その影響から日経平均は売られ、9月始値を上回れずに終えました。今週から10月相場入りしましたが、前週予定の動きを取り戻す形で16900円台まで戻しました。短期的には17000円を控え、戻り達成感はあります。来週SQは17000円台に乗せられるか。このまま戻り売られるか確認するところです。

今週は前週の下げ幅を取り戻し、週間高値は+500円以上まで値上げしました。+500円以上で引けたなら、再上昇転換へ向けた上げ幅となりますが、少し弱かった。今週25日騰落レシオは126ポイントまで高くなりました。短期的に買われ過ぎ感が出たと見る数値です。25日騰落レシオは、数値的には上げ余地は小さいと見る数値です。

日足チャートでは、200日移動平均線と75日移動平均線の2線幅は約300円まで縮小してきました。また25日移動平均線は200日移動平均線を上回ってきました。底入れ接近から上昇転換が近づいている事を示す状態です。こう言うときは、アクシデント(ドイツ銀行など)が無ければ、下げても75日移動平均線は下回れないと見ています。下げたら押し目の買い場になります。75日移動平均線まで下げたら押し目形成です。200日移動平均線を突破しないとボックス圏の範囲での推移となります。

月足で見る日経平均は、上値抵抗線の30年平均線(16800円)まで戻してきました。今年2月以降、30年平均線(16800円)を上回ると戻り売り相場となってきました。10月から11月に上回れば上昇転換と判断できます。上回れなければ、戻り売りからボックス相場に戻ります。

日経平均は、30年平均線(16800円)を突破すると上昇転換と判断できます。10月も30年平均線前後を上回れない可能性はありますが、11月は下げなければ上昇転換から上昇相場に向かうでしょう。10月下旬から11月に向け、中間決算発表後、上回れるか確認です。

日足では、目先は75日移動平均線(16400円)が下値支持線です。上値は30年平均線(16800円)で押さえられ、下値は75日移動平均線が下値メドとなり、この上下の抵抗線を放れたら相場は動きます。10月は下げたら買い場、30年平均線(16800円)を突破したら上昇転換と見ます。

日足チャートでは、75日移動平均線(16400円)と200日移動平均線(16700円)の2線の価格差は、約300円まで縮小してきました。かなり日柄整理は進んだと見ることができます。何か好材料が出て200日移動平均線を突破する以外は、この2線の価格差が250円以下まで縮小してくると日柄調整は終わったと判断できそうです。11月以降、中間決算発表後、200日移動平均線を突破すると見ていますが、確認するところです。

東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、6月末451銘柄(225種44)→7月末997銘柄(225種104)→8月末738銘柄(225種104)→9月末1014銘柄(225種82)と1000銘柄以上に増加しました。まだ225種銘柄82と半数(113)以下と弱い。今週10月(6)1516銘柄(225種158)と半数以上に増加し、上昇転換の動きと言えます。10月入りから、225種銘柄は137銘柄と半数以上に増加しました。このまま増加維持するなら上昇転換へ。減少に転ずると戻り売りとなります。このあたりが観察するところです。

日足ベースでは、東証1部銘柄で75日移動平均線を上回る銘柄数は、6月末442銘柄(225種44)→7月末1098銘柄(225種107)→8月末956銘柄(225種138)→9月末1370銘柄(225種133)→10月7日1516銘柄(225種158)と前週に続き、1000銘柄以上で増加しています。数値的には底入れから上昇に向かう動きと言えます。

新興市場のマザーズ市場は、5月末152銘柄→6月末73銘柄→7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月末133→10月(7)123銘柄と9月末に続き、高水準を維持しています。新興市場銘柄は120銘柄以上と高水準を維持しています。新興市場マザーズ指数は増加から強まる可能性が出てきました。

個別株は、10月入りしてから底上げ銘柄が増加しています。月足では6ヶ月移動平均線を上回る状態で、日足チャートでは75日移動平均線を上回る状態は底入れ銘柄です。月足と日足の状態を確認しながら、引き続き、75日移動平均線を上回る銘柄は底入れ銘柄です。出遅れ株、底値立ち上がり上昇初動銘柄狙い、中間決算発表待ちです。

<NYダウ 日足チャート>

前週、NYダウはドイツ銀行問題を嫌気して売られました。今週は下げ幅を取り戻せず、75日移動平均線まで戻して戻り売られました。下値は心理的下値支持線の18000ドルはキープしていますが、上値は75日移動平均線を上回れません。75日移動平均線前後で、上げ下げを繰り返した状態です。

75日移動平均線を上回れば再上昇相場に転換です。75日移動平均線を上回れない状態は戻り売りは続きます。引き続き、18000ドル(心理的下値支持線)を維持すると見ていますが、上昇上放れ待ち状態です。大統領選が決まらないことには動きにくい状況でしょう。75日移動平均線を上回り、上昇基調に戻せるか観察ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

ドル円相場を日足チャートで見ますと、75日移動平均線(102円)を上放れる円安に動きました。もう少しで25日移動平均線と75日移動平均線はGクロスしそうです。さらに円安基調に転ずる状態を示す動きです。今後は25日から75日移動平均線を下値支持線とするなら、円安基調に戻します。

7月以降、心理的下値支持線の100円をキープしました。100円を意識しながら円安に動いたとも言えます。まだ三角持ち合いを上放れてませんが、今後、さらに円安に動き出すなら、株価は上昇相場に向かうと判断できそうです。

下段の18日・22日RCIは-50ポイント以下で反転し戻りを示しています。まだ数値的に低く、円安余地を残していると言えます。10月は円安基調は続くか確認ポイントです。11月以降も円安は続くか。この点も株価上昇に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

9月末は、ドイツ銀行問題で売られた事で陰線になってしまった。今週は前週の下げ幅を取り戻す形の上げとなりました。10月は、6ヶ月移動平均線(16600円)を上回って始まりました。10月相場は、6ヶ月移動平均線を下回らなけれぱ上昇相場に向かっています。まだ中間決算発表前と言うことも上値は重い感じを残しますが、30年平均線(16800円)を上回ると上値は軽くなります。

11月も月足で6ヶ月移動平均線(16600円)を上回って始まり、6ヶ月移動平均線を維持できれば再上昇相場に向かうと見ています。その時は30年平均線(16800円)を突破してくるでしょう。10月入りから東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、1000銘柄以上に増加してきました。個別株の動きも強いと言えます。10月は1000銘柄以上をキープできれば強い状態です。このあたりが観察ポイントです。

月足では30年平均線(16800円)が上値抵抗線です。30年平均線(16800円)を上回れば上昇転換です。11月は6ヶ月移動平均線(16600円)をキープし、30年平均線(16800円)を上回るとの見方をしております。10月後半から11月に向け上昇期待あり、今後の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<東証マザース指数 日足チャート>

9月の「107」東証マザース指数は、前月比+45ポイントで引けました。今週も続伸したが、上げ幅は縮小しました。10月もプラスは維持しています。日足チャートでは75日から200日移動平均線を上回る強い動きとなってきました。75日移動平均線を上回る状態を維持できれば、上昇基調に戻す可能性はあります。下回ると戻り売りです。

株価は25日移動平均線(下値支持線)を上回り、200日から75日移動平均線を上回ってきました。このまま25日移動平均線を上回る状態を維持できるなら、11月以降、再上昇基調に戻す可能性は出てきます。また75日移動平均線を下回ると、戻り売りに転ずる心配は残るでしょう。このあたりが11月に向けた確認ポイントです。

東証マザーズ市場で、75日移動平均線を上回る銘柄数は、5月末152銘柄→6月末75銘柄→7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月末133銘柄→10月(7)は123銘柄と少し減少しました。新興市場、マザース銘柄が動き出すと、個人投資家は動き出します。上昇基調に戻すか、戻り売られるか。確認ポイントです。

東証マザース指数 日足チャート

<日経平均 日足チャート>

10月相場入りから、株価は200日移動平均線を突破してきました。このまま25日移動平均線を下値支持線に下回らなければ、上昇基調に向かいます。また200日移動平均線と75日移動平均線の2線幅は、約300円まで縮小しました。もうボチボチ底値感が強まる頃です。短期的に75日移動平均線に接近する下げは押し目の買い場です。

チャート的には、75日移動平均線(16400円)と200日移動平均線(16700円)の2線の価格差は約300円に縮小しました。この2線の価格差が250円以下まで縮小すると、株価は底入れから200日移動平均線を上放れてくる可能性は強まります。

10月は200日移動平均線を上回ってきたので定着できるか。75日移動平均線(下値支持線)まで押し目を作るか。底値圏の動きと見ることができます。まず2線間の価格差は、どこまで縮小してくるか観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

日銀のETF買いで底値買い支え感強い。年末から続くか。米国大統領選は誰に決まるか。ドイツ銀行不安の燻りいつまで続く。為替はどう動くか・円安いつまで続く。どう動く世界市場。

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