日経平均株価の動き(2016年10月14日)

今週はSQ週でしたが、月曜日は体育の日で3連休でした。休み中に円安に動き、火曜日スタートから円安を材料に17000円台に乗せました。前週に25日騰落レシオは126ポイントを付け、短期的に過熱感が出はじめた事、SQ週に向け17000円台に乗せたことから、SQ値(概算16741円)数字を作る性質の週と重なり、短期的に達成感が出たと言えます。

まだ10月中はボックス圏を脱しにくいと見ていますが、下げたら買い場と見ています。11月に米国大統領選を意識して買いにくい中、日本は中間決算発表が出揃うまで様子見気分は残ります。業績予想発表をキッカケに買われ始めると見ています。年末に向けアベノミクス株価対策、日銀の株式評価など、お化粧買いで高く引けさせたいと言う意識は強まると見ています。

7月に日銀は、株の買い取り額を3.3兆円→6兆円にすると発表しました。その後の外国人投資家の売り物を買い支える形で吸収資金となりました。日銀が買い支える中で「507」裁定買い残は2億株まで減少は続き、売り物が続いた事が分かります。9月「507」裁定買い残2億株→10月に5億株まで増加しました。この増加に連動し、個別株は75日移動平均線を上回る銘柄数は、1400銘柄以上に増加しました。買われ始めた事が分かります。

11月以降、ボックスを上放れたら、短く見ても上昇は3ヶ月は続くと見ています。11月の中間決算の発表後、上げに転じたら1月成人式から2月節分に向け続くと見ています。もし延長されれば3月SQくらいまで伸びる可能性も残しています。当面は12月末の株価は幾らか?と言う事が優先されるでしょう。先に高値を付ける場合もありますが、その後は値動きの観察から判断されます。

東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、7月末997銘柄(225種104)→8月末738銘柄(225種104)→9月末1014銘柄(225種82)→10月(13)1274銘柄(225種124)と前週よりは減ったが、9月末よりは増加し、上昇銘柄が増加した事が分かります。このまま増加維持なら11月には上昇基調は強まります。逆目に出て減少に転じた場合は、戻り売りの心配があります。11月以降の増減を見ながら基調の変化を掴むことができます。

日足では、東証1部銘柄で75日移動平均線を上回る銘柄数は、7月末1098銘柄(225種107)→8月末956銘柄(225種138)→9月末1370銘柄(225種133)→10月14日1468銘柄(225種144)と前週より減ったが、高水準を維持しています。10月末を1000銘柄以上で引けたなら強い状態を維持していると言えます。数値的には底入れから上昇は強まりつつあると見る数値です。

マザーズ市場は、7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月末133→10月(14)121銘柄と前週より少し減りました。9月末に続き、高水準を維持していますが戻り売りパターンです。25日移動平均線を下回るマザーズ指数は戻り売りパターンに見えます。75日移動平均線を上回る銘柄数が増加するなら、上昇は強まるが、減少なら戻り売りに転じます。このあたりが観察ポイントです。

個別株は、10月入りしてから底上げ銘柄は増加中です。月足では6ヶ月移動平均線を上回る状態で、日足チャートでは、75日移動平均線を上回る底入れ銘柄は増加中です。月足と日足の状態を確認しながら、引き続き、75日移動平均線を上回る銘柄の押し目狙いです。出遅れ株、底値立ち上がり上昇初動銘柄狙い、中間決算発表待ちです。

<NYダウ 日足チャート>

NYダウは75日移動平均線で押し戻され、ザラ場で18000ドルを下回るまで売られました。9月中国の貿易額が-10%減ったことを警戒して売られました。また大統領選は近づいても、一喜一憂している事で上値を買い進む動きは出ていません。下値18000ドルを下回った事で、さらに売られる心配が出てきました。

18000ドルを下回った事で、75日移動平均線(上値抵抗線)の上値が重くなってきた感じです。下段の22日RCIは50ポイントから下向きに転じ、下げパターンになりました。来週以降も心理的下値支持線の18000ドルを下回るか、キープ出来るか観察です。18000ドルを下回ると下げに転ずる心配を残すが、下げたら押し目買い場になりそうです。

75日移動平均線を上回れば再上昇相場に転換。引き続き、75日移動平均線を上回れない状態は戻り売りは続きます。18000ドル(心理的下値支持線)は維持できるか。下放れするか。大統領が決まらないことには動きにくい相場は続くでしょう。75日移動平均線を上回り、上昇基調に戻せるか、戻り売りか観察ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

ドル円相場を日足チャートで見ますと、75日移動平均線(102円)を上放れ円安に動きました。今年1月に75日移動平均線を下回ってから初めて上回ってきました。上回った事で、逆に75日移動平均線は下値支持線に変わりました。今後は75日移動平均線(102円)が下値支持線になります。しばらく102円以上で推移は続くか。

このまま11月に向け、25日から75日移動平均線が下値支持線なら円安基調に戻しそうです。心理的下値支持線の100円をキープし、今後は102円を意識しながら円安と見る動きです。次は200日移動平均線(108円)に向け、円安相場は続くか観察です。

下段の18日・22日RCIは、50ポイント以上に戻してきました。数値的にもう少しで戻りイッパイとなりそうです。次は、75日移動平均線を下値支持線とし、ジグザグしながら円安に戻す動きを期待したい。11月も円安基調は続くか確認ポイントです。11月以降も円安なら、株価上昇も続く事になります。この当たりは観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

10月は小幅ながらプラスを維持しています。6ヶ月移動平均線(16600円)は維持しています。11月相場も6ヶ月移動平均線を上回るなら上昇相場は続きます。11月に入り中間決算発表が出揃う頃には、株価は動き出すと見ていますが、30年平均線(16800円)を上回ってこなければ、本格的な上昇相場に向かわない。戻り売り相場に転じてしまう。上値抵抗線の突破時期を探る状態は続きます。

11月も月足で6ヶ月移動平均線(16600円)を上回り、6ヶ月移動平均線を維持できれば、30年平均線(16800円・上値抵抗線)を突破してくる可能性は強まります。10月は東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は1200銘柄以上に増加し、個別株の動きも強まっています。11月も1000銘柄以上をキープできれば、30年平均線を突破する可能性は強まります。このあたりが観察ポイントです。

月足では、30年平均線(16800円)が上値抵抗線です。30年平均線(16800円)を上回れなければ上昇転換しません。11月は6ヶ月移動平均線(16600円)をキープし、30年平均線(16800円)を上回ると見ていますが、今後の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<東証マザース指数 日足チャート>

今週の「107」東証マザース指数は、今週は戻り売りからマイナスに転じました。9月から3週小幅続伸した後、今週は売られマイナスです。10月はマイナスに転じた事で戻り売り相場色が強い事がわかりました。日足チャートでは、75日から200日移動平均線(上値抵抗線)を上回れず戻り売りに転じました。75日移動平均線は下向きであり、まだ上昇基調に戻すには日柄がかかる状態のチャートです。

株価は200日移動平均線で戻り売られ、25日移動平均線(下値支持線)を下回り、再下降転換した動きです。75日から200日移動平均線を上回れないと再上昇相場に戻れません。逆に25日移動平均線を下回った事で、まだ戻り売り相場と言えます。

東証マザーズ市場で、75日移動平均線を上回る銘柄数は、6月末75銘柄→7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月末133銘柄→10月(14)は121銘柄と前週と比べ減少しています。この数値の減少を見ても、戻りイッパイを示す動きなのか観察です。来週以降、75日移動平均線を上回る銘柄数は増加に転ずるか、減少は続くか。この当たりも相場の強弱を見るポイントです。

東証マザース指数 日足チャート

<日経平均 日足チャート>

10月相場入りから株価は200日移動平均線を突破してきました。このまま200日移動平均線を下値支持線に下回らなければ、上昇基調に向かいます。また200日移動平均線と75日移動平均線の2線幅は、200円以下に縮小してきました。ボチボチ底値感が強まる2線幅です。短期的に売られても、75日移動平均線に接近する下げは押し目の買い場です。

チャート的には、75日移動平均線(16480円)と200日移動平均線(16670円)の2線の価格差は約200円に縮小しました。2線幅の縮小から、株価は底入れし、200日移動平均線を上放れてくる動きです。10月は200日移動平均線を上回ってきたので、引き続き定着できるか。75日移動平均線(下値支持線)まで押し目を作るか。全体的には底値圏の動きと見ることができます。上放れのキッカケ待ちか。観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

中国の輸出額-10%減少も疑う数値。本当はもっと悪いと言うことでしょう。次は12月SQに向けた動きはどう動く。米国大統領選は誰に決まるか。ドイツ銀行はどうなるのか。円安いつまで続く。どう動く世界市場。

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