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そろそろ
トランプフィーバーと円安を追い風に日経平均は18000円台にタッチしてきた。そこでまず日経平均の週足をみておこう。4月高値17613円を突破したことで2月と6月のW底が確定し、波動が目指す高値は昨年12/1高値20012円となる。だが、その前に節になるのは「年初来高値」の1/4終値18450円(ザラバ高値18951円)だろう。次に週足の日柄で、今週(11/21~25)は9/27安値から9週目、8/4安値から17週目、5/31高値から26週目と、変化日が重なる。
日経平均週足
次に日足をみると、直近の急伸で窓を2つ空けている。RCIはそろそろ高値圏に集まり、騰落レシオ(25日線)は134%まで上げている。波動ではトランプショックの11/9安値16111円まで1362円幅突っ込んだが、その倍返し(V波)は18835円と1/4の節目と重なる。
日経平均日足
つまり、強い上昇で「年初来高値」を目指す流れにあるものの、18000円台に乗せ、テクニカルが過熱を帯び、強気に傾きやすい師走を控え、そこで変化日を迎えることを考慮すると、チャート的には「そろそろ」という見方も必要ではないだろうか。
為替(ドル円)も日米金利差を背景に円安を111円に迫るところまで加速させている。週足はチャート好転から2月高値121円台を目指す流れにあるが、その前に一目均衡表の雲111.93~115.92円(今週)に近付いている。
ドル円週足
そして、トレンプ効果により米国で金利が上昇している。FRBの12月利上げがほぼ確実で、日本の10年物国債もプラスに浮上した。だが、それに伴い日本国債(先物)は150.3円まで下落している。国債の週足は3ヶ月の踊り場から下放れ、52週線を割り込み「陰転」を明確にする。この債券下落は世界のマネーが大きく動いていることの証しで、新興国にとって懸念要因であるほか、日本でも市場混乱の予兆になることが少なくない。
国債週足
政界中を驚かせたトランプ勝利。マーケットは「いいとこ取り」「先食い」で勢い良く反応したが、2週間が経過し市場はそろそろ頭を冷やす可能性ある。昨年の師走のこともあり、円安頼みで加速した日本株は「そろそろ」という見方も必要だろう。
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