日経平均株価の動き(2017年01月06日)

2017年は、大発会から大きく値を上げる幸先の良いスタートとなりました。来週にSQを控え、上値を試す可能性が強まり、1月中に2万円越えは目前です。2万円に乗せてくると、市場へ好感は強まるが、買っている方から見れば、売り場であり高値警戒感を強く感じるでしょう。1月後半から2月前半「節分天井」に向けて売り場と見ましょう。ただ個別株の中には長続きする株は残ります。

投資家心理では、2万円に乗せてくると強気になる方は増えます。もっと上がるだろう。今の内に買っておこうと言う心理になったりします。安値で買って売り場を探している方は、高値を買ってくれる方がいなければ、そう言う高値で強気になってくれる方がいないと困ります。周りが強気になった時は売り場接近と見ましょう。

テクニカル的には、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、この状態で10日移動平均線が25日移動平均線を上回る上昇相場です。10日移動平均線を下回ると上げ止まり、25日移動平均線を下回ると売り転換と判断します。来週に1月SQを控え、今の状態を続けるから、SQに向け高値更相場の可能性はあります。

1月SQ以降も値上がりは続くか。20日に米国大統領就任式を控えている事もあり、下旬から2月に向け、上昇基調が続く間は短期買いは出来ますが、株価が25日移動平均線を下回ったら売り場と見てください。この時は手持ち株は処分する時と見てください。2月以降は高値ボックス相場に向かうと見ています。いつまで上昇相場が続くかは、このあたりが判断ポイントです。

東証1部銘柄(昨年末)で、2015年12月末の価格(19033円)を上回る銘柄数は、1045銘柄(225種97)で引けました。12月1日(2万円)の価格を上回る銘柄数は880銘柄(225種79)で引けました。2017年1月6日で、2015年12月末の価格(19033円)を上回る銘柄数は、1171銘柄(225種110)まで増加しました。12月1日(2万円)の価格を上回る銘柄数は、991銘柄(225種91)まで増加しました。銘柄数的に、もう少しで2万円台に乗せそうです。来週SQに向け乗せてくるか。

東証1部銘柄(2000銘柄)で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、10月末1539銘柄(225種167)→11月末1675銘柄(225種202)→12月末1743銘柄(225種209)→1月(5)1856銘柄(225種216)まで増加してきた。銘柄数的には8割以上が6ヶ月移動平均線を上回り、225種は9割以上が上回る強い状態にあります。

日足では75日移動平均線を上回る銘柄数は、9月末1395銘柄(225種133)→10月末1673銘柄(225種184)→11月末1719銘柄(225種204)→12月末1753銘柄(225種211)→1月(6)1875銘柄(225種219)まで増加してきました。日足でも銘柄数的に8割以上が75日移動平均線を上回り、225種は9割以上が上回る強い状態で、1月はスタートしたと言えます。

日経平均は19600円まで戻してきました。来週SQを控え2万円台を目前にしています。先行して値上がりしてきた半導体関連株の高値更新が止まってくると、次は金融株、証券株など、売り場を探す場面となります。値がさ株、小型好業績株は残りますが、高値を付けた株の売り場は近づいていると見ましょう。

<NYダウ 日足チャート>

2017年スタートし、NYダウは高値更新に戻しそうです。今夜の雇用統計発表は気になるところであるが、引き続き、1月20日の大統領就任に合わせる様に2万ドルに乗せるのを待っている感じです。テクニカルでは、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、10日移動平均線が25日移動平均線を上回る上昇基調です。10日移動平均線を上回る状態を維持するのも大統領就任式を待っているからでしょうか?

当面は、新大統領の就任式まで高値更新待ちと見る動きでしょう。就任前に株価が下げることはないでしょう。トランプ大統領就任式での演説内容によっては、もう少し持続する可能性もあるし、失望売りされる事も無いとは言えませんが、10日移動平均線を上回るなら、失望は無く高値更新相場は続きます。大統領就任式に向け、2万ドルに乗せるか。今後の観察ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

10月からドル円相場は、25日移動平均線を上回る円安基調を続けてきました。1月4日にも118円を付けたが、ここにきて25日移動平均線を下回る動きに転じました。25日移動平均線を下回ると円高に転じます。一時的なら円安の押し目となりますが、10月以降、急ピッチに100円から18円も円安に動いたので、目先は118円が重い動きとなっています。

チャート的には、25日移動平均線を下回らなければ円安基調は維持しています。10日移動平均線を上回る状態に戻すと円安基調に向かいます。3ヶ月で18円も円安に動いたので、25日移動平均線を上回る状態を維持できるか。短期調整から下回る円高に向かうか。このあたりが来週の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

昨年12月19114円で引けました。5年連続値上がりし、年足は陽線となりました。今年スタートから19600円まで値上がりして始まりましたが、6ヶ月移動平均線から+カイリ幅は大きくなり、短期的に高値警戒感が出るパターンです。目先は1月SQから2月に向け高値形成の心配があります。

東証1部銘柄(2000銘柄)で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、12月末1743銘柄(225種209)で引けました。今年スタートし、1月(5)は1856銘柄(225種216)まで増えてきました。銘柄数的に、全体の8割以上、225種は9割以上です。ほぼ全銘柄に近く、上げ余地は小さくなっていると判断できます。高値警戒ゾーンと注意した方が良いでしょう。来週SQに向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<裁定買い残動向 週足チャート>

年末の「507」裁定買い残は、12億株まで増加して引けました。今週も「507」裁定買い残は増加して始まりました。増加が続くなら日経平均は上げ基調を維持すると見ることが出来ます。減少したら日経平均は下落へ転換すると見ておきましょう。今後の裁定買い残動向を観察する事で、日経平均は買われているか。売りに転じたかが分かります。

日経平均の水準は高くなってますが、さらに「507」裁定買い残の増加が続くなら、日経平均は上昇余地がある事を意味します。減少は売りに転じた事を意味するので、今後の日経平均の動きを見る上で参考になります。米国大統領就任式まで持つか。今後の観察ポイントです。

裁定買い残動向 週足チャート

<日経平均 日足チャート>

日足チャートでは、昨年末は売られて引けました。10日移動平均線を下回って引けましたが、年明け(大発会)で一気に10日移動平均線を上回る上昇基調に戻しました。10日移動平均線を上回った事で上昇相場に戻し、下回らない状態は高値更新相場に向かう動きです。

現在のチャートは、10日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線は上向き、株価は10日移動平均線を上回り強い上昇基調に戻しました。来週もこの状態を維持するなら高値更新相場は続きます。来週1月SQに向け、2万円台に乗せてくるか。来週の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

2017年は強いスタートで始まりました。トランプ氏は就任前から過激発言増える。NYダウ2万ドル乗せは米国大統領就任式に向けてか。それまで持ち越しか。どう動く世界市場。

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