調整の気配は出ているが・・・
トランプ相場の特徴は、米国金利上昇とドル高・円安が日本株を押し上げる要因となっているが、直近の動きを見てみよう。
米長期金利
円ドル
米国長期金利は昨年12/15に2.6%でピークを打ち一旦調整推移。円ドルも昨年12/15に118.66円をピークに円高傾向だ。
そこで11/9のトランプショックの後の両者の関係を見ると、11/9→12/15、この間に円ドルは17.47円の円安に、株は3325円上げたので1円の変動で190円の株高という関係だ。ならば12/15の1ドル118.66円から4円以上も円高になっているので、最低でも800円は日経平均が下げているはずだ。だが現状は300円強しか下げてはいない。円高の割りには底堅いと言える。
恐らく最大の要因は日銀のETF買い。年間6兆円も買い越すと公言する主体があるのだから、買い方は売り惜しむだろう。そんなことが日本株の底堅さにあると思われる。
ただ底堅いから上値も軽いと言えるのだろうか???
例えば225採用銘柄で25日線を割り込んでいる銘柄数は100を超え、約半数が調整サインを点滅中だ。日足重視の投資家には25日線割れは注意信号のはずである。
では次のラリーは何時から始まるであろうか。おそらく米国長期金利が12/15水準を超えた段階から始まると思う。当然だが為替も円安を強めるだろうから日本株も2万円台の活躍になるはずだ。
そう言うサインが出るまでは良くてもみ合い。円高などが進むなら調整。買い方は長期金利の上昇を願い、売り方は円高を願うにらみ合い。果たしてどちらに軍配が上がるだろうか楽しみである。