トランプ新米国大統領就任式から一週間も経たないうちに、大統領令として選挙公約は有言実行されました。投資家に好感され、ＮＹダウは2万ドルに乗せました。2万ドルに乗せた事は終わりではなく、今後も強い相場を持続する事に期待したい。どこかで乱高下は始まると思うが？
トランプ氏の大統領選挙での評論家によるコメントは辛口が多かった。大統領になれるはずがない。大統領になったら株は暴落する。メキシコ国境に塀なんて作れるはずがない。ＴＰＰ離脱で米国は損をする。彼はクレイジーだ。こんなコメントが多かった。
政策が間違っていれば投資家は株を売るから暴落するが、トランプ氏は大統領選挙で、今までの常識的な政策を否定してきた。メディア、評論家は人格否定したきたが、ウソのニュースはツイッターに負けた。ドットフランク法廃止でさらに値上がりするか、バブルに向かう可能性はある。
株は評論家の逆に動いたし、今後も評論家の常識は投資家の非常識となる可能性はあるでしょう。この評論家の意見を聞き、投資判断としたのですから負けた投資家は多かった。これもメディア戦略なのかと疑ってしまいます。
最初、日本ではＴＰＰ反対の声は多かった。メディアも賛成理由を言えなかった。米国のごり押しから、反対できない賛成するしか道はない。こんなイメージでした。本当はＴＰＰ反対で潰れてくれて喜んでいるのではないか。声には出せない胸の内。
今週も、アドバンテスト(1/27･2214円)、東京エレクトロン(1/26･12000円)は高値更新を続けています。半導体関連株が高値更新している事は、日経平均に先高感がある事を示しています。日経平均は半導体関連株より先に高値を付けずに動いてきました。半導体が先である。来週以降、引き続き、1月5日(19615円)の高値は上回ってくると見ています。
75日移動平均線を上回る銘柄数は1720銘柄(1/27)あり、今週の上げ幅は、前週(-150円)と前々週の下げ幅を一週で切り返す強い動きを示しました。来週も切り返す動きは続くと見ていますが、2万円に乗せてきたなら高値警戒ゾーン(節分天井)とみた方が良いかも知れません。
東証1部銘柄(昨年12月末)で、2015年12月末の価格(19033円)を上回る銘柄数は、1045銘柄(225種97)→1月(27)1133銘柄(225種113)と上回っています。12月1日(2万円)の価格を上回る銘柄数は、880銘柄(225種79)→1月(27)974銘柄(225種97)と前週よりも増加し、上回っています。増加傾向を維持する状態は、2月相場に繋がる強い相場状態と言えます。
東証1部銘柄(2000銘柄)で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、10月末1539銘柄(225種167)→11月末1675銘柄(225種202)→12月末1743銘柄(225種209)→1月(6)1856銘柄(225種216)→1月(12)1801銘柄(225種212)→1月(19)1728銘柄(225種211)→1月(26)1758銘柄(225種209)と強い状態を維持しています。銘柄数的には8割以上を維持する強い状態。225種は9割以上を上回る強い状態が続いています。
日足では75日移動平均線を上回る銘柄数は、11月末1719銘柄(225種204)→12月末1753銘柄(225種211)→1月(6)1875銘柄(225種219)→1月(13)1799銘柄(225種214)→1月(20)1699銘柄(225種209)→1月(27)1709銘柄(225種207)とシッカリしています。銘柄数的に8割以上75日移動平均線を上回り、225種は9割以上が上回る強い状態は続いています。強い状態が続く事は、今後も上昇は続くか確認ポイントです。
今週は、トランプ新大統領就任式後の動きが期待されました。日本株も上がる事はトランプ政策の恩恵を受けることを意味しています。半導体関連株はシッカリし、上昇基調を維持しています。半導体関連株(アドバンテスト、東京エレクトロン)→日経平均→小型好業績株＆値ガサ優良株(ファナック・日本電産)の順に上がる相場は続く。引き続き、小型好業績株、値ガサ優良株の上昇は続くでしょう。
＜ＮＹダウ 日足チャート＞
今週ＮＹダウは2万ドルに乗せました。リーマンショック以降の政策が成功している事を意味します。経済史に名を残すかトランプ大統領政策。テクニカル的に、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、株価は25日移動平均線を上回り再上昇、高値更新相場に戻りました。大統領就任式後、一週間も経たないうちに高値更新した事は、投資家の期待値は高いからだと感じます。
今後もトランプ大統領の経済政策により、株価は高値更新を続ける可能性ありです。また売られる場合もあるかも知れません。チャート的に上昇相場を続ける間は持続相場と言えます。25日移動平均線を上回っているか。下回るか。上昇の観察ポイントです。
＜ドル円 日足チャート＞
ドル円相場は112円で下げ渋っています。このあたりで落ち着きそうな動きです。目先は10日移動平均線を下回っていますが、10日移動平均線を上回れば円高は止まったと判断できます。25日移動平均線を上回ると円安基調に戻ります。
チャート的には、10日移動平均線と25日移動平均線を下回る円高は止まりつつあります。75日移動平均線より上で下げ止まり切り返す動きとなりそうです。10日から25日移動平均線を上回れば、円安基調に戻ります。25日移動平均線を下回り続けると75日移動平均線まで円高は進む可能性は残ります。円安に戻せるか。来週の観察ポイントです。
＜日経平均 月足チャート＞
1月マイナスに転じたが、始値(19298円)を上回り、陽線(プラス)に戻しました。月央では18650円まで下ヒゲを伸ばしたが、週間の下げ幅(18783円)から切り返し、陽線に戻した動きは強い動きと言えます。来週から2月相場入りしますが、6ヶ月移動平均線から+カイリ幅は大きくなります。短期的に高値警戒感(節分天井)の心配はあります。引き続き、上昇相場は続く。トレンドは、6ヶ月移動平均線を上回る状態は上昇基調(上昇トレンド)は続くでしょう。
東証1部銘柄(2000銘柄)で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、12月末1743銘柄(225種209)で引けました。1月(6)1856銘柄(225種216)→1月(12)1801(225種212)→1月(19)1728銘柄(225種211)→1月(26)1720銘柄(225種209)とシッカリしています。2週減ったあと、すぐ切り返した形は強いと言えます。高値警戒感も出ながら上昇基調の観察です。1月末までに高値を上回って引けるか観察ポイントです。
＜裁定買い残動向 週足チャート＞
1月の｢507｣裁定買い残は12億株から減り続けています。今週の｢507｣裁定買い残は10億株前後で、減りは止まりつつあります。日経平均が上昇に転じた事は、裁定買い残は増加に転じたと言えます。裁定買い残の増加が続くなら、日経平均の上昇も続きます。
来週から2月相場入りします。裁定買い残の増加が続くなら上昇も続くでしょう。引き続き、減少か増加か。日経平均の上げ下げを見る上で参考になります。今後の裁定買い残動向を観察する事で、日経平均は買われるか、売られるか分かります。2月SQに向けた観察ポイントです。
＜評価損率 週足チャート＞
｢610｣評価損率は、12月から1月は-7%台の高水準を維持してきました。今週発表(1/20)の数値は-8.3%と少し悪化しました。来週から2月相場入りします。過去2年間では評価損は数値的に高値圏と見る数値ですが、数値が下がらないことは強い状態を維持していると言うことです。
2月入りし、日経平均が1月高値を更新してくると売り場接近と高値警戒の両面から見ておいた方が安全でしょう。株価水準と｢610｣評価損率の数値を見ることで、相場の過熱度がわかります。2月の観察ポイントです。
＜日経平均 日足チャート＞
２つのチャートを比較して見ています。半導体関連株(アドバンテスト)と日経平均の動きを上下に対比して見ています。日経平均に対し、半導体関連株は先行して動く性質があります。今週も半導体関連株は高値更新しました。日経平均は半導体関連株よりあとに高値を付けてくると見て下さい。
2月入りしても、日経平均は高値更新してくると見ることができます。日経平均が1月5日高値(19615円)を上回るのも時間の問題と言えそうです。引き続き、半導体関連株(アドバンテスト)の高値確認が出来ている間は、日経平均に先高感はあります。2月入りしても日経平均はどこまで上値を伸ばすか。2月「節分天井」に注意しながら、まず半導体関連株の動きが観察ポイントです。
トランプ大統領就任式後、ＮＹダウ2万ドルに乗せた。有言実行した。ＴＰＰに次ぐ良い案があるのだろう。ＥＵはどう動く。為替はどう動く。東芝はカウントダウンに入ったか。どう動く世界市場。
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