今週は3月SQ週です。週末までジリ安であったが、週末SQが終わってから値上がりに転じました。週末(今夜)に米国雇用統計を控えていることが、SQに向け上値を重くしている感じがしましたが、SQが終わって動き出しました。次は来週末(15日)に、米国の利上げについて発表を控えています。利上げがあるか、据え置きか。
NYダウは、昨年11月から今年3月まで3000ドル幅上がりました。小幅な利上げは織り込んでいる上げ幅です。多少の値上がりがあっても無くても、少し先の事まで織り込んでいると見ましょう。NYダウが織り込むなら、日経平均も織り込み済みとなります。日本市場は月末に3月決算を控えていますので、月末まで下支えはあると考えますから下げにくいと言えます。来週以降、3月中は上げたら売り場とみましょう。売られるのは4月新年度入りしてからと見ています。
前週3月2日(19668円)に1月5日高値19615円を上回ったので、高値達成感は出ています。今週3月SQが終わっても、来週末、米国の利上げについての発表を控えています。また月末は3月決算を控えていて、3月2日に高値を出し、さらに上値を伸ばしても利食い売りが控えているので売り場と見ています。
NYダウは4ヶ月で3000ドル以上値上がりしました。トランプ新大統領の政策期待は大きいと言うことを現しています。この上げ幅を見ても、ある程度の経済(好指標)状況は織り込んでいると言えそうです。失望するマイナス政策を取らなければ下げにくい。好材料が出ても、上げなくなったら高値に近づいていると言えそうです。いつになるか?まだ分かりません。
日本は4月から新年度入りします。4月中旬以降、2018年業績予想が出始めます。トランプ新大統領になってから為替は円安(118円)に動きましたが、1月から円高(112円)に動いています。今週は115円まで円安に動きましたが、ある程度の業績(株価)まで織り込んでいる可能性はあります。
上昇相場のサイクルから見ても、今年1月から3月は売り場と見る時期です。4月から5月は調整局面に向かう時期にあたります。3月の売り場が終わり売られた後は、4月後半から5月連休明けに下げたら買い場と見ています。日経平均が軟調な時は小型好業績株、新興市場が買われます。4月から5月の下げたところが小型好業績株の買い場と見ています。
引き続き、マザーズ指数、JASDAQ指数の新興市場は、日経平均が伸び悩む中で高値更新相場を続けています。内需関連の新興市場は強い動きです。マザーズ市場(231銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数は、12月末119銘柄→1月末154銘柄→2月末159銘柄→3月(10)162銘柄と増加は続き、全体の7割以上、75日移動平均線を上回る強い状態をキープしています。引き続き、マザーズ市場の活況は続いています。
JASDAQ市場(755銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数は、12月末582銘柄→1月末624銘柄→2月末598銘柄→3月(10)560銘柄と全体の約7割は上回っています。1月をピークに数値は減っていますが、「105」JQ指数は高値更新を続けています。引き続き、新興市場(マザーズ、JASDQ)は強い上昇局面を維持しています。
東証一部銘柄(2000銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、12月末1752銘柄(225種211)→1月末1613銘柄(225種187)→2月末1471銘柄(225種155)→3月(3)1507銘柄(225種158)→3月(10)1544銘柄(225種158)と12月をピークに減少傾向は続いています。日経平均は3月に高値更新しても、銘柄数が減っている事は、個別株ではピークを付けて下げている株が多いと言うことが分かります。
新興市場は7割以上、75日移動平均線を上回っています。東証1部銘柄は12月をピークに減少は続いています。3月末に向けて売り場の可能性は高い。銘柄数が増えずに減り続けていますので、売り場と判断されます。
来週3月15日、米国は利上げについて発表を控えています。上げても、見送っても売り場と見ています。ほぼ材料は織り込み済みでしょう。個別株は25日移動平均線を下回ったら売り場と見てください。次は4月から5月に下げるのを待ちたい。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは急ピッチな上昇から2万1100ドルに乗せました。目先は2万1000ドルを下回りましたが、小幅な下げ幅です。11月から3000ドル以上値上がりしたので、短期調整があっても不思議ではありません。下げているのも、25日移動平均線からカイリ幅が大きくなっているからで自然な調整です。
チャート的には、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、株は25日移動平均線を上回る状態。株価が25日移動平均線を上回っている、この状態を維持する間は、高値更新相場は続きます。また支持されている事を意味します。
<ドル円 日足チャート>
今週のドル円相場は、来週の利上げ発表を前に様子見状態です。利上げなら円安に動くが、現状維持なら75日移動平均線(114円)を上回ってきました。75日移動平均線を下回ると円高相場に逆戻りします。しばらくボックスか?今後の観察ポイントです。
チャート的には、200日移動平均線の上に75日移動平均線が推移しているので、円安基調と言えます。短期的には、25日移動平均線は75日移動平均線を下回っているので調整局面と言えます。75日移動平均線が下向きに転じたら円高に向かう心配がでます。来週の利上げ発表はあるか、見送りか。円高→株安の心配は残る。3月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、日経平均は1月5日の高値19615円を上回った後、価格は下回っています。まだ3月は前月比プラスを維持しています。マイナスに転じると弱い動きに転換する心配有り。6ヶ月移動平均線(18760円)を上回って推移しているので、上昇基調は維持しています。下回ると売り転換と判断する心配ありです。
テクニカル的に、6ヶ月移動平均線を上回る状態は上昇基調は維持です。1月19615円を上回ってから、下回ったといっても、12月から19500円前後のボックスで推移しています。2万円以下で上値は押さえられた動きにも見えます。引き続き、3月中は値上がりすると上値は売り場と見ています。3月末まで上値は売り場か観察ポイントです。
<評価損率 週足チャート>
2週続き、「610」評価損率は-5%まで改善しました。評価損率の数値から見ると、昨年8月以降、強い上昇相場が続いていると言えるでしょう。12月-7%から-6%台→2月は-6%台から→3月(3)-5.5%台と2週続いて強く改善しています。数値から見る3月相場は、高値ゾーンの売り場に見えます。さらに株価が上がれば高値警戒ゾーンの水準です。
2週続けて評価損率(3/3)は-5%です。今週の動きを見てもシッカリしており、来週発表(3/10)の数値も、さらに改善してそうです。来週は米国利上げについて発表あり。評価損率は、数値的から見て高値警戒ゾーンの売り場です。
<JASDAQ指数&東証マザーズ指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
JASDAQ指数の新高値更新相場は続いています。チャート的に、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、株価は25日移動平均線からカイリ幅は大きくなっています。強い上昇基調、高値更新相場を維持しています。この状態を維持する間は高値更新相場は続きます。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
東証マザーズ指数も高値更新相場は続いています。東証1部銘柄は軟調でも、新興市場は高値更新相場が続いています。10日から25日移動平均線を上回る強い上昇局面です。10日から25日移動平均線を下回ると売り転換します。上昇はいつまで続く、売り場はいつか。今後の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
チャート的には、前週に1月5日19615円を上回りました。日経平均は半導体関連株より後に高値を付けてきます。日経平均が3月2日に高値を付けてから下げた事は、高値達成感が出てきたと判断できます。今週の半導体関連株(アドバンテスト)は、1月27日に高値を付けた後、25日移動平均線を下回り、下げています。日経平均に先行して動いていた事を意味します。
日経平均は半導体関連株より後に高値を伸ばし、その後、日経平均が下げた動きは高値達成感が強く出ています。日足チャートでは、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、株価は25日移動平均線を上回っています。株価は25日移動平均線を上回っている間は上昇維持しています。今後、下回ったら売り転換です。3月末に向けた観察ポイントです。
引き続き、トランプ大統領の人気根強く。NYダウは高値更新相場続く。21000ドルに乗せ高値更新は続くか。3月15日FRBの利上げ発表はあるか。為替は米国利上げを織り込んでいるか?円安に動くか。利上げなければ円高へ。どう動く世界市場。
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