日経平均株価の動き(2017年03月24日)

昨年8月に株価は75日移動平均線を上回り、底入れしました。相場をチャート的に見ると、75日移動平均線を上回って始まり、下回って終わります。また相場のサイクルでは、25日移動平均線と75日移動平均線のGクロスで始まり、Dクロスで終わります。3月は終わりに近づき、日経平均は75日移動平均線を下回ってきました。上昇相場の終わりを意味します。後は25日移動平均線が75日移動平均線を下回りDクロスしたら、相場は調整期に入ると見ています。

来週は配当権利日があります。3月末までお化粧買い下支えが入る可能性は残りますが、大きくは戻せないと見ています。4月相場入りすると、2018年業績予想が出る前に、今まで値上がりした利益確定売りから売られる心配があります。新年度業績予想、織り込み済みとなる可能性があります。

4月以降も値上がりするかどうか。4月以降の為替動向がカギを握っている。円高予想なら、外国人投資家の利益確定売りに押されて上げにくいでしょう。円安予想なら外需株を中心に買われる可能性があります。当面狭いレンジ予想となると調整期に入る可能性があります。業績予想を織り込んだかどうか。株価の動きで判断できます。

4月は2018年業績予想が出始めます。業績予想の発表時期は株式投資で一番重要な時期と言えます。業績予想とは、会社自ら、うちの会社はこんなに業績が良くなりますよ(上がりますよ)。と教えてくれるのです。会社自ら教えてくれる時期ですから、好業績予想を発表する企業を早めにキャッチできれば投資は成功します。

当然、逆の場合もあります。うちの会社は今期は良くありません。売り上げ、利益共に-10%はダウンしますよ(下がりますよ)。今は買い時ではありませんよ。会社自ら、こう教えてくれているのと同じです。上がる株を探すには、増収増益予想、前年比より大きく変化したら買いになる事が多い。この時期は宝の山と言えるでしょう。

日経平均は2万円に届かなかったが、「124」東証小型株指数、「126」東証2部指数、「105」JASDAQ指数は1990年のバブル時の高値を上回り、高値更新相場を続けています。東証一部(重厚長大)から、小型好業績(成長産業・IT産業)へ成長産業は変わった事を意味しています。今後も成長産業(AI化・IT化)は、日経平均が下げても下げない可能性があるので注目は続きます。

「107」マザーズ指数、「105」JASDAQ指数の新興市場は、日経平均が伸び悩む中で高値更新相場を維持してきました。マザーズ市場(231銘柄)は75日移動平均線を上回る銘柄数は、12月末119銘柄→1月末154銘柄→2月末159銘柄→3月(17)132銘柄→3月(24)130と2月をピークに減少は続いています。マザーズ市場も3月は売り場か、調整局面に入っている事が分かります。

JASDAQ市場(755銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数は、12月末582銘柄→1月末624銘柄→2月末598銘柄→3月(17)523銘柄→3月(24)491銘柄まで減りました。「105」JQ指数は1月末をピークに減っていますが、指数は高値更新を続けています。

東証2部銘柄(534銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、11月末436→12月末449→1月末448→2月末439→3月(17)413→3月(24)369と12月をピークに減少に転じました。2部指数は高値更新していても、銘柄数は12月をピークに減っている。今後は成長株だけで維持されるか。同じ様に調整局面入りするか、上昇持続か確認です。

東証1部銘柄(2000銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、12月末1750銘柄(225種211)→1月末1602銘柄(225種184)→2月末1465銘柄(225種144)→3月(10)1536銘柄(225種155)→3月(17)1448銘柄(225種146)→3月(24)1269銘柄(225種113)と12月をピークに3月入りから減少は強まっています。日経平均は3月に高値更新しても、銘柄数は1月以降減っています。日経平均は買い支えで維持している事がわかります。3月は売り場と見ています。

来週は配当落ちから始まり、3月末に向けて株価は維持されるかどうか。個別株は、75日移動平均線を下回った株は下降相場に転換したと見てください。また25日移動平均線を下回ったら売り転換と見てください。4月下旬から5月に大きく下げたら買い場となります。調整局面に向かうか観察です。

<NYダウ 日足チャート>

昨年11月から始まったトランプ相場は、一本調子に上げてきました。この上昇はいつまで続くか、いつ調整入りするのか。上昇相場は続くのか。今後の動きを見たいと思います。目先の調整はいつまで続くかと言うのが観察ポイントでしょう。

チャート的には、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き状態で、株は25日移動平均線を大陰線で下回った。株価が25日移動平均線を下回ったのは売り転換の動きです。また25日移動平均線を上回る状態に戻せないと上昇基調に戻せません。今後の観察ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

今週は111円までドル円相場は円高に動きました。75日移動平均線を下回ったので、いつ円高に動いても不思議はなかった。短期的に4円円高の動いたので、少しは円安に戻しやすいが、75日移動平均線を上回れないと円安相場に戻せません。戻りが終われば、また円高に動きます。

チャート的には、25日移動平均線は75日移動平均線を下回っています。75日移動平均線を下回る状態は円高基調と言えます。25日移動平均線が75日移動平均線を下回る状態は、円高に向けた調整局面は続くと見ておく必要があります。円高いつまで続く→株安の心配続く。3月末から4月に向け観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

今週売られた事で3月は一時的にマイナスに転じました。月足チャートでは、6ヶ月移動平均線(18680円)は上回っています。上昇相場は維持していますが、下回ると下降転換する。日経平均は3月2日(19668円)に1月5日の高値19615円を上回った後、その後から売られ始めています。上昇達成感が出ていると感じられます。

テクニカル的に、6ヶ月移動平均線を上回る状態は上昇基調は維持です。3月に1月19615円を一度上回ってから、その後は下回って推移しています。12月から見れば、19500円前後のボックス範囲での動きは続いています。引き続き、3月末に向けて、上がれば上値は売り場となります。4月に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<評価損率 週足チャート>

3週続き、「610」評価損率は-5%台で改善は続きました。今週発表(3/17)の評価損率の数値は、-6.4%まで1%以上悪化しました。2月以降、-5%台の高値警戒ゾーンで推移してきました。いつピークを付けて下げに転じても不思議ではない水準でした。-5%台から-6%台に悪化した動きを見ると日経平均はピークをつけた様に思われます。

来週は3月末です。多少のお化粧買いで買い支えが入る可能性は残していますが、流れはピークを付けた後の戻り相場です。戻り売りに向かう可能性は強まります。来週以降、評価損率の数値が-6%→-7%→-8%と悪化したら下降期に向かっていると見ましょう。まだ株価は高値警戒ゾーンの水準から下げていると言えます。3月中は売り場と見ています。

評価損率 週足チャート

<JASDAQ指数&東証マザーズ指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

JASDAQ指数は3月SQまで新高値更新相場は続きました。その後は調整していますが、25日移動平均線を上回る強い状態はキープしています。200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向きの状態をキープし、25日移動平均線を上回る状態は強い上昇局面は維持しています。4月以降も維持できるか観察です。下げたら売りに転換の心配有り。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

東証マザーズ指数も前週に売られました。25日移動平均線を下回るまで売られました。今週も25日移動平均線を上回れません。25日移動平均線を上回れないと再上昇に戻せません。25日移動平均線を上回れるか。下回ったままか。来週の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数

<日経平均 日足チャート>

チャート的には、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向きで、株価は25日移動平均線を上回る上昇基調を前週まで維持してきましたが、今週NYダウの大幅下落、110円まで円高が進み、株価は75日移動平均線を下回るまで売られました。

チャート的には75日移動平均線を下回る事は、下降相場に転換と判断されます。来週以降、戻しても25日移動平均線を上回れなければ戻り売りになりやすいと見てください。再度75日移動平均線を下回れば下降転換します。上昇相場のサイクルでもご説明してきましたが、1月から3月まで高値形成期です。75日移動平均線を下回ると、4月以降は下降期に向かうと見る動きです。

日足チャートでは、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、株価は75日移動平均線を下回る下落です。このまま上回れないと売り転換です。3月末から4月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

トランプ相場も息切れか。。為替は110円まで円高に。円高は続くか。北朝鮮ミサイルいつまで続く。4月は危険な出来事重なるか。どう動く世界市場。

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