今日で3月相場は終わりました。来週から4月相場です。相場をテクニカルから見た場合、75日移動平均線を上回って始まり、75日移動平均線を下回って終わりました。3月末は75日移動平均線を下回って引けました。来週から4月相場入りしますが、75日移動平均線を上回れないと下げ相場に向かうと見ます。
4月から5月は2018年業績予想の発表時期です。3月末まで上昇を続けた株は、ある程度、2018年の業績予想を織り込んでいる場合があります。好業績予想を発表しても、業績予想を織り込み、発表後に株価は動くかどうか。上昇を続けている株は、発表後も維持できるかどうか。業績予想を織り込んでいるかどうかは、75日移動平均線を上回っているかどうかで判断されます。好業績予想でも75日移動平均線を下回ってしまえば、2018年業績予想は織り込んで売りに転換したと言えます。
上昇相場のサイクルで述べてきましたが、今年1月から3月は高値形成期の売り場時期にあたり、4月から5月は下降期に向かう可能性がある時期です。75日移動平均線を上回れず、上値を切り下げる下げに転じた場合、200日移動平均線(17700円)を下値目途と見る下げになりそうです。4月後半から5月連休明けに、200日移動平均線(17700円)前後まで下げたら下げ止まり目途と見ています。
上昇相場のサイクルでは、25日移動平均線と75日移動平均線のGクロスから始まり、Dクロスで1つの上昇サイクルは終わります。25日移動平均線と75日移動平均線は、もう少しでDクロスしそうです。昨年8月のGクロスから9月目となり、Dクロス後は戻り売り相場に向かうと見る動きです。
今週の売られた局面でも、「124」東証小型株指数、「126」東証2部指数、「105」JASDAQ指数は上昇基調を維持しています。4月以降も高値更新相場を続けられるかどうか。小型好業績(成長産業・IT産業)、成長産業への人気は続く事を意味します。新興市場、小型株の上昇が続くことは、4月以降も続くか観察ポイントです。
「107」マザーズ市場(231銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数は、12月末119銘柄→1月末154銘柄→2月末159銘柄→3月(17)132銘柄→3月(24)130→3月末133銘柄と2月をピークに減少していますが、前週よりは増加しています。マザーズ市場は、4月も上昇が続くか、調整局面に入るか確認です。
「105」JASDAQ市場(755銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数は、12月末582銘柄→1月末624銘柄→2月末598銘柄→3月(17)523銘柄→3月(24)491銘柄→3月末420銘柄まで減りました。銘柄数は1月末がピークで減り続けてますが、指数は高値更新を続けています。4月も上昇基調は続くか。
東証2部銘柄(534銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、11月末436→12月末449→1月末448→2月末439→3月(17)413→3月(24)369→3月末316銘柄と、銘柄数は12月をピークに減少していますが、2部指数は高値更新しています。今後は成長株だけで維持されるか。同じ様に調整局面入りするか、上昇持続か確認です。
東証1部銘柄(2000銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、12月末1750銘柄(225種211)→1月末1602銘柄(225種184)→2月末1465銘柄(225種144)→3月(10)1536銘柄(225種155)→3月(17)1448銘柄(225種146)→3月(24)1269銘柄(225種113)→3月末903銘柄(225種82)と銘柄数は12月をピークに3月末に大幅減少しています。日経平均は3月に高値更新しても、1月以降、銘柄数は減り、3月末で下降転換の心配あり。日経平均は3月末に向けて買い支えで維持している事がわかります。4月も減少が続くなら売られると見ています。
個別株は4月に入り、75日移動平均線を下回った株は下降相場に転換したと見てください。また好業績予想を発表しても上がらなければ、好材料織り込み済みの可能性ありと疑ってください。また25日移動平均線を上回れない株は株価の上値は重く、売りに転じた可能性が出てきます。4月から5月に、好業績予想を発表し、株価インパクトの高い銘柄を探しましょう。しばらく業績発表待ちと見ています。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは3月1日に2万1000ドルに乗せたところがピークとなり、小幅調整している状態です。チャート的には75日移動平均線を上回っているので、上昇基調は維持していますが、25日移動平均線は下回っています。25日移動平均線を下回っていても75日移動平均線を上回っている間は下げにくいと思います。25日移動平均線を下回っている間は調整局面と言えます。
チャート的には、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き状態で、株は25日移動平均線を大陰線で下回りましたが、その後の下げは小幅で終わっています。株価が25日移動平均線を下回ったまま下げ続けるか、また25日移動平均線を上回り再上昇に戻すか。トランプ大統領の発言、為替動向も含めて、今後の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
昨年11月以降、トランプ大統領の発言、米国金利動向にドル円相場は左右されています。2月下旬に75日移動平均線を下回ってから、円高への動きはハッキリしています。当面は200日移動平均線(108円)が下値目途と見る動きでしょうか。まだ円高余地を残していると見る動きです。10日から25日移動平均線を上回れない状態は、円高が続きます。
チャート的には、25日移動平均線は75日移動平均線を下回っています。75日移動平均線を下回る状態は円高方向です。25日移動平均線が75日移動平均線を下回る状態で、25日移動平均線を下回っている円高では、まだ円高は進むと見ておく必要があります。円高いつまで続く→株安の心配続く。4月相場の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
今週売られた事で、3月は一時マイナスに転じました。月足チャートでは、6ヶ月移動平均線(18680円)を上回って引けましたが陰線です。上昇相場は維持していますが、下回ると下降転換と見ます。日経平均は、3月2日(19668円)に1月5日の高値19615円を上回った後、その後から売られ始めています。上昇達成感が出ていると感じられます。
テクニカル的に6ヶ月移動平均線を上回る状態は、上昇基調を維持しています。3月に1月19615円を一度上回ってから、その後は下回って推移しています。引き続き、4月も6ヶ月移動平均線を上回る上昇基調を維持できるか、下回り売り転換してしまうか。4月の観察ポイントです。
<評価損率 週足チャート>
「610」評価損率は、-5%台で3週改善が続いた後、-6.4%→-6.8%と2週悪化しました。2月から3月の-5%台の高値警戒ゾーンから2週悪化した事は、ピークを付けて下げに転じた可能性があります。評価損率の数値の悪化は、日経平均のピークから下落を意味します。今週はお化粧買いで買い支えが入った様に感じられたが、最後は売られて引けました。
4月以降、評価損率の数値は-5%→-6%→-7%→-8%と悪化に向かうのか。改善に戻すのか。過去の動きから見ると、悪化から下降に向かう可能性は高いと見ています。株価は高値警戒ゾーンから売られてくると見ています。4月の観察ポイントです。
<東証2部指数&JASDAQ指数>
<東証2部指数 日足チャート>
東証2部指数は3月末まで値上がりを続け、25日移動平均線を上回る状態を続ける強い上昇基調です。今週も25日移動平均線を下回らず、すぐ回復する強い動きでした。4月も25日移動平均線を上回る状態は、上昇基調が続きます。4月は25日移動平均線を上回る状態を維持できるか。下回り、売り転換するか。4月以降の観察ポイントです。
<JASDAQ指数 日足チャート>
JASDAQ指数は、25日移動平均線を上回る上昇基調を維持して引けました。3月SQまで新高値更新相場は続き、その後は高値ボックスですが、25日移動平均線を上回る上昇状態はキープしています。200日移動平均線、75日移動平均線は上向きで、25日移動平均線を上回る状態はキープできるか。25日移動平均線を下回ると新興市場は売られ始めた事を意味します。4月以降も新興市場は強いか観察です。
<日経平均 日足チャート>
チャート的には、トランプ大統領以降、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、株価は25日移動平均線を上回る上昇基調が続いてきましたが、今週から75日移動平均線を下回る売り転換の動きに変わりました。NYダウが下がれば売られ、為替が円高になれば売られています。為替は110円まで進みました。株価は75日移動平均線を下回るまで売られました。今後もNYダウ、為替の影響は大きいでしょう。
チャート的に75日移動平均線を下回る事は、下降相場に転じたと判断されます。今週は戻しても、25日移動平均線を上回れなかったので弱いと言えます。75日移動平均線を上回れなければ下降転換します。上昇相場のサイクルでもご説明してきましたが、75日移動平均線を下回る事は、4月以降は下降期に向かう可能性は高いと見る動きです。4月に向けた観察ポイントです。
2018年新年度相場どう動く。為替の円高いつまで続く。毎度の韓国大統領は刑務所へ。東芝どうなる。どう動く世界市場。
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