日経平均株価の動き(2017年04月07日)

4月に入り、日経平均の安値更新が始まりました。相場は75日移動平均線を上回って始まり、75日移動平均線を下回って終わる。3月末で75日移動平均線を下回り、4月入りから下げ相場は始まったと見る動きです。上昇基調とは75日移動平均線を上回らないと始まりません。75日移動平均線を下回る間は、たぶん5月連休明けるまで、しばらく上げ下げしながら下げ相場は続くと見ています。

早ければ、4月中旬から2018年業績予想の発表は始まります。5月連休明けには大半の業績予想は出揃います。2018年の業績予想が2ケタ増収増益予想、黒字転換などは値上がりが期待されます。好業績予想が出ても上がらないとき、また下がる事があります。業績予想を織り込んた動きと見ましょう。好業績予想に値上がりする株を狙いましょう。

「まだはもうなり・もうはまだなり」と言う相場格言があります。株価の動きと言うより、信用の証拠金維持率を言った格言と見ています。信用買いの株価が下がり過ぎると追い証が発生します。追い証の対応は持株を減らすか、証拠金を入金しなければ解消しません。この様に下げ始めた株価では、追い証が発生し「まだはもうなり」と言う様に思われます。

いつも底値では、「610」評価損率の数値は-15%以下に悪化しています。今週発表(3/31)の数値は-7.83%です。来週発表される今週の数値が-15%前後まで悪化したなら、「まだはもうなり」と言えるでしょう。評価損率の数値が悪化しない間は、まだ底知れしていません。今週は25日騰落レシオの数値が80ポイント以下に下がった事で売られ過ぎ感は出ているが、下げ止まったとは見えません。

日経平均のチャートでは、200日移動平均線(17700円)は上向きで推移しています。200日移動平均線が上向きで、株価は上回って推移しているときは、当面の下値目途と見ています。5月に向けて、日経平均は200日移動平均線(17700円)まで下げ余地があると見ています。目先は25日騰落レシオの売られ過ぎから反発しても、また下げたときは下げ止まり目途と見てください。25日騰落レシオは80ポイントを下回ってきたので、短期的に下げ渋る動きはでてきます。

上昇相場のサイクルでは、今年4月から5月は下降期に向かう時期で、下がりますと述べてきました。また75日移動平均線を上回れないと下げ止まり確認は出来ません。25日移動平均線は75日移動平均線を下回り、株価は25日移動平均線を下回った状態です。短期では10日から25日移動平均線を上回れないと下げ止まり確認はできず、戻り売りになりやすいと見てください。

4月入りから「124」東証小型株指数、「126」東証2部指数、「105」JASDAQ指数は大きく売られて始まりました。いったん小型好業績(成長産業・IT産業)、新興市場は外国人投資家の売り越しから、利食い売り、調整局面に向かっている動きに転じました。75日移動平均線を下回ると、しばらく調整相場は続きます。来週以降は、75日移動平均線を維持できるかどうかが観察ポイントです。

「107」マザーズ市場(231銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数は12月末119銘柄→1月末154銘柄→2月末159銘柄→3月末132銘柄→4月(7)73銘柄まで大幅に減少しました。数値的には2月がピークであった事が分かります。マザーズ市場は4月から5月は維持できるか。調整相場は続くか確認するところです。

「105」JASDAQ市場(755銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数は12月末582銘柄→1月末624銘柄→2月末598銘柄→3月末444銘柄→4月(7)237銘柄と大幅減少しました。1月をピークに減り続けています。4月は75日移動平均線を維持できるか。下回り調整に向かうか確認です。

東証2部銘柄(534銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、11月末436銘柄→12月末449銘柄→1月末448銘柄→2月末439銘柄→3月末333銘柄→4月(7)165銘柄と大幅減少しました。銘柄数は12月をピークに減少し、2部指数は4月にピークから売られています。調整に向かうか確認です。

東証1部銘柄(2000銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、12月末1750銘柄(225種211)→1月末1602銘柄(225種184)→2月末1465銘柄(225種144)→3月末905銘柄(225種82)→4月(7)575銘柄(225種51)と大幅減少しました。銘柄数は大幅減少したので、もう少し売られると買い戻しからリバウンドに入りやすい水準になります。4月は減少は続くか、増加の転ずるか確認です。

25日騰落レシオは78ポイント以下まで売られました。短期的には買い戻しが入りやすくなりますが、まだ下げ始めたばかりであり、個別株は下げ止まり待ちとなります。また業績予想が出るまでは買いにくく、様子見になりやすいでしょう。しばらくは売られ過ぎ、業績発表を待ちたい。好業績が発表された銘柄は注目です。

<NYダウ 日足チャート>

3月にNYダウは2万1000ドルに乗せてから売られています。チャート的には、75日移動平均線は上回っていますが、25日移動平均線は上回れず戻り売られています。25日移動平均線を上回れないと再上昇相場に戻せません。25日移動平均線を下回っていても、75日移動平均線を上回っている間は下げにくいと思います。上昇基調は維持していますが、25日移動平均線を上回れないと戻り売りか、下げ相場に向かう心配は残ります。

チャート的には、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線下向きで、株は25日移動平均線を大陰線で売られました。25日移動平均線を上回ろうとすると売り物が出るようです。25日移動平均線を上回れないと高値ボックス、調整局面に向かうと見てください。今後の観察ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

3月下旬からドル円相場は110円で下げ渋っています。75日移動平均線下向き、25日移動平均線下向き、25日移動平均線を下回る円高基調状態です。200日移動平均線は上回っていますが、200日移動平均線に接近する円高局面です。チャート的には、25日移動平均線は75日移動平均線を下回り、10日移動平均線を下回る状態では円高は続くでしょう。

短期的には、10日移動平均線を上回れないと円高は止まりません。次に25日移動平均線を上回れないと下げ止まり確認は出来ません。いつまで円高は続くか。円高続く事は→株安続くと見ます。4月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、3月は6ヶ月移動平均線(18680円)を上回って引けました。4月入りから6ヶ月移動平均線を下回る陰線となりました。6ヶ月移動平均線を下回ると下げ幅は大きくなり、下降転換します。4月相場は6ヶ月移動平均線を維持できるか。下回り下降転換に向かうか。確認ポイントです。

月足では6ヶ月移動平均線を下回ると下降転換しますが、大幅に売られると投げ売り出尽くしから、短期的には下げ止まる事もあります。6ヶ月移動平均線を上回る上昇基調を維持できるか、下回り売り転換するか。4月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<評価損率 週足チャート>

「610」評価損率から見る相場は、市場の繁閑度から売られ過ぎ、買われ過ぎを見るものです。2月下旬から-5%台で3週改善が続きました。評価損率では、買われ過ぎ売り場ゾーンと判断されます。3月に入り-6.4%→-6.8%と2週悪化しました。これは買われ過ぎから売りに転じた事を意味します。

今週発表(3/31)の評価損率-7.8%は3月末の数値です。今週は少し下げ幅を大きくしました。来週発表される今週の数値が大きく悪化していれば、売られ過ぎに近づいていると判断できますが、大きな悪化がなければ、まだ下げ余地を残していると見なければなりません。追い証が発生したら下げ止まり接近です。それまで調整は続くと見る数値です。4月の観察ポイントです。

評価損率 週足チャート

<東証2部指数&JASDAQ指数>

<東証2部指数 日足チャート>

東証2部指数は3月末まで値上がりを続け、25日移動平均線を上回る状態の強い上昇基調で引けました。4月入りから一変し、一気に25日移動平均線を下回りました。4月に25日移動平均線を下回った事は、調整局面に向かうと言えます。25日移動平均線を上回る状態に戻せるか。下回り続け、戻り売り相場は続くか。4月の観察ポイントです。

<JASDAQ指数 日足チャート>

JASDAQ指数は、3月末まで25日移動平均線を上回る上昇基調で引けました。4月入りから25日移動平均線を下回り、売り転換で始まりました。一気に75日移動平均線まで売られました。来週も売り物が多ければ下げ幅は拡大します。一気に200日移動平均線まで売られるか。75日移動平均線で下げ止まるか。4月の観察ポイントです。

東証2部指数&JASDAQ指数

<日経平均 日足チャート>

4月入りから売られて始まり、週末はシリア問題で下げ幅拡大しました。チャート的には、200日移動平均線は上向きですが、75日移動平均線から大きく売られ下げてきました。25日移動平均線は、75日移動平均線を下回る下降相場に転じた状態です。今後は10日から25日移動平均線を上回れなければ下げ止まり確認はできません。まずは10日移動平均線を下回る間は、下げ止まっていないと注意して下さい。

25日騰落レシオは市場の繁閑度を見る指標です。80ポイント以下から売られ過ぎ、125ポイント以上は買われ過ぎと見ます。短期では3月中旬に127ポイントを付けたところがピークとなり売られました。今週78ポイント以下まで売られてきました。来週はさらに、売られ過ぎ下げ止まり待ちです。4月から5月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

北朝鮮問題どうなる。シリア問題どうなる。米中会談どうなる。日本への影響はどうなる。円高いつまで続く。東芝どうなる。どう動く世界市場。

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