高岡隆一の株達の極意 伝授します! 2017年04月10日

日足は買い、週足は戻り売り

日経平均のテクニカルはジワジワと悪化している。スタートは円高だ。円ドルでは昨年12/15に118円台を付けたがそれ以上の円安は進まず。むしろジワリと進む円高で企業業績への期待が徐々にしぼみ、これが株価調整の背景と考えられる。

日経平均ドル円

事実、円ドルの週足と日経平均の週足チャートを比較すると、円ドルがまず2月第3週に13週線を割り込む。日経平均は何とか粘るが円ドルは26週線をも3月最終週に割り込む。すると日経平均も3月第4週から最終週にかけて13週線を割り、とうとう先週末は26週線をも割り込んだ。日経平均が円ドルの悪化(円高)に追い付くようにチャートは悪化してきた。

こうなると円ドルの下げ止まり(円高一服)が明確に出てこないと、株は上下しつつもジリ貧、こう言う展開が想定されよう。

日経平均RCI

テクニカル面では、短期的には12日RCIも26日RCIもボトム圏まで低下。一旦はリバウンドがあってもおかしくはない。ただし円安転換という明確な買い材料でもなければ、チャート上の節となる19000円~19200円強にある25日線や75日線が戻りの目安。値幅的にはたった500~600円だが近くて遠い壁と言う感じ。

週足では、26週RCIが過熱圏で張り付き下降開始。52週RCIも過熱水準到達後に陰転。中長期のテクニカルは弱気である。

また9~12週RCIは中立の0%を割ったばかり。日経平均が13週線を越え上昇が強まるような展開にでもなれば、陰転中の9~12週RCIの低下は止まり上昇へと好転する。だが日経平均が横ばいとかジリ貧ならテクニカルの調整一巡はまだ先。こう言う解釈となる。

この点については勉強会で確認済み、上手く対応できたでしょうか。
また原稿では1/16に確認しております。ご参照下さい。

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