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下値探りを様子見
先週の日経平均は4日続落、18285円まで下げ年初来安値を更新した。地政学リスクの高まりで為替(ドル円)が5ヶ月ぶり安値108円台になり、NYダウも先週は3日続落で終えるなどマーケットは「リスクオフ」を鮮明にする。
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NYダウ日足
米軍が北朝鮮に対して攻撃に踏み込むとは思えない。いまある緊張はあくまでも「威嚇(いかく)」であり、遠からず収束に向かうと思っているし願ってもいる。
ただし、相場で安心するにはチャートの確認が必要だし、先高期待を描くのも好転もしくは突っ込みの確認が必要だ。いまの日経平均は19000円台でWトップを形成し、13週線に続き26週線(18790円)を割り込むなどチャートは「陰転」を暗示した。上昇に転ずる「好転」を確認するには日足の上値抵抗線(18800円処)や75日線(19170円)を上抜く必要がある。それを確認するまでは下げトレンドの流れで下値模索を続けることも否めない。当面の下値メドとしては200日線や週足一目均衡表の基準線(半値押し)、遅行線の雲上の重なる「17900円処」がポイント。日足の騰落レシオ(69%)やRCI(-90%台)などテクニカルが底値圏に到達しており、17900円に差し掛かれば目先下値を打つ可能性はある。
日経平均週足
日経平均日足
だが、そこで下げ止まるかどうかは「米国次第、トランプ次第」と言える。NYダウは20453ドルまで下げ、日足は下値正念場の75日線(20400ドル)や3/27安値20412ドルに迫っている。目先的に反転してもおかしくないところだが、トランプラリーが始まり間もなく6ヶ月(安値期日5/9)を迎え、5月上旬まで重要イベントも続く。期待先行、イイとこ取りで強気に傾いたトランプ相場だけにいつ「トランプリスク」に豹変してもおかしくなく、もう少し慎重に様子見姿勢でいたい。
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