前週はSQ週でした。SQに向けて、日経平均は前週比329円安しました。25日騰落レシオは69ポイントまで下がりました。今週は続落か、下げ止まるか観察するところでした。日経平均は前週比285円高して切り返しました。業績予想発表を前にして、当面の下値目途と見ていた200日移動平均線(17900円)まで下がらなかった事は、思ったより売り物は少なく、下げ止まりから反発に向かうと見方を変えました。
200日移動平均線(17900円)まで下がらず、5月連休前に下げ止まりから反発する動きは、5月相場は上げに向かうと見ることができそうです。業績予想発表前に、これから徐々に下値は切り上がり、買われ始めると見ています。6月から8月に向けて、3月に付けた高値19668円を目指すか、上回る展開に向かう可能性が出てきた様に見えます。この点は今後の観察ポイントです。
2018年業績予想の発表は、5月連休明けには出揃ってきます。業績予想発表前に株価は200日移動平均線を下回らず、18300円前後で下げ止まり、反発に転じた動きが出た事は上げに向かうと見る動きです。為替ドル円は108円まで円高となりました。チャートでは、200日移動平均線(108円)まで円高は進んだところです。当面の下値目途で止まった様に見えます。徐々に円安に向かうなら、株価は切り上がると見ることはできます。
前週に25日騰落レシオは、69ポイントまで下がりました。この水準で下げ止まった事は、株価はボトムを付けたと見ます。過去の25日騰落レシオの水準を見ても分かります。いったんボトムを付けた後は2ヶ月から3ヶ月くらい戻り相場になっている事が多くあります。同じ日柄で見れば、7月から8月まで戻り相場に向かう可能性が出てきたと見る事ができます。
前週の「610」評価損率は-9.4%まで悪化しました。今週発表(4/14分)の数値は-11.69%です。前週は-329円安し、今週は切り返しました。来週発表(4/21分)の数値は、ボトムから反転したと見ることも出来るかも知れません。評価損率の悪化は底値であり、数値の改善は反転です。来週連休前も上げは続くか観察ポイントです。
「107」マザーズ市場(349銘柄)では、75日移動平均線を上回る銘柄数は、2月末159銘柄→3月末132銘柄→4月(7)73銘柄→4月(14)45銘柄→4月(21)68銘柄と2月をピークに減少に転じました。4月SQ週に45銘柄まで減少したあと、今週は増加に転じました。これで減少が止まればボトム形成となるでしょう。マザーズ市場の銘柄数の減少は止まった様に見られます。下げ止まり反発に転じたと見ています。
「105」JASDAQ市場(755銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数は、1月末624銘柄→2月末598銘柄→3月末444銘柄→4月(7)237銘柄→4月(14)153銘柄→4月(21)235銘柄と1月末をピークに4月SQまで減少が続きました。今週はSQより増加に転じました。減少から増加に転じた事でボトム形成か。来週以降も銘柄数の増加は続くか観察ポイントです。
東証2部銘柄(534銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、12月末449銘柄をピークに1月末448銘柄→2月末439銘柄→3月末333銘柄→4月(7)165銘柄→4月(14)104銘柄と減少が続きました。4月(21)は160銘柄と増加に転じました。増加に転ずることはボトムから反転の動き。来週も増加は続くか観察ポイントです。
東証1部銘柄(2020銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、12月末1750銘柄(225種211)をピークに減少に転じ→1月末1602銘柄(225種184)→2月末1465銘柄(225種144)→3月末905銘柄(225種82)→4月(7)575銘柄(225種51)→4月(14)337銘柄(225種24)→4月(21)570銘柄(225種48)と減少が続きました。今週は前週のボトムから増加に転じました。増加に転じた事は下げ止まりから反発に転じたか。来週の観察ポイントです。
25日騰落レシオは、前週69ポイント→今週77ポイントまで反発しています。前週ボトムから反発に転じた可能性が出てきました。前週に東証一部で、75日カイリ率-10%以下まで売られた銘柄数は350銘柄→今週は130銘柄まで減少しました。ボトムから値上がりした株が増えた事を意味します。短期的に売られ過ぎ→下げ止まりから反発に転じた株が増加した事が分かります。来週も増加なら下げ止まりの動きです。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは、チャート的に75日移動平均線で下げ渋っています。もう少しで、75日移動平均線を下回りそうに見えます。75日移動平均線を下回ると下げに向かうか、押し目形成か。どちらかの判断が出来るまで様子見となります。75日移動平均線を下回らず反発に転ずれば、下値支持線で反発に転じたと判断できます。25日移動平均線を上回れば、再上昇に向かいます。
チャート的に、75日移動平均線を上回る状態を維持できれば上昇基調を維持します。25日移動平均線を上回れば、再上昇に戻します。チャート的には、75日移動平均線を下回れば調整か押し目か。200日移動平均線までの価格差が大きい時は、押し目になる事が多いでしょう。25日移動平均線を上回るか。今後の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
チャート的に200日移動平均線(108円)で止まっています。下げ止まりを確認するところです。これから10日移動平均線を上回れば円安に戻ります。10日移動平均線を上回れないと、200日移動平均線を下回る円高に向かう心配が出ます。目先ドル円相場は108円で下げ止まり、今後は10日移動平均線を上回る円安に戻す動きを期待したい。
ここ数年は、ドル円相場と株式市場は連動しています。今は200日移動平均線(108円)で下げ止まっています。これから円安に戻す動きなら、株価は下げ止まり値上がりに向かうと見ることができます。10日移動平均線(109円)を上回れば、円安に動きやすくなります。円安→株高に転ずるのはいつ頃か。来週の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、前週に6ヶ月移動平均線(18800円)を下回りました。今週も陰線で6ヶ月移動平均線を下回った状態です。5月は、6ヶ月移動平均線を上回れないと調整相場は続くと見ます。来週以降、6ヶ月移動平均線を上回るまで戻せるか、下回り続けるか。5月に向けた確認ポイントです。
月足では6ヶ月移動平均線を下回ると下降転換し、上回れば上昇に転じます。今の状態では、6ヶ月移動平均線を上回るまで再上昇相場に戻すことはありません。5月連休明けに出揃う2018年業績予想が出るまで様子見相場は続くか。下げなければ買いに向かいます。来週の観察ポイントです。
<評価損率 週足チャート>
前週発表(4/7)の「610」評価損率は、-9.49%まで悪化しました。評価損率の数値の悪化は投げ売りが出る事を意味します。-15%に接近するか、それ以下に悪化すると投げ売り出尽くしから、株価は反発しやすい水準になります。今週発表(4/14分)の数値は-11.69%まで悪化した。今週の株価は18300円まで売られてから戻しています。株価が戻していると言うことは、投げ売りより買いが勝っている事を意味します。
今週発表(4/14分)の評価損率は-11%前後まで悪化した事で、ある程度は投げ売りから整理できたと考えます。評価損率は-11%のボトム接近水準まで売られました。徐々に株価は戻す可能性があります。来週の観察ポイントです。
<東証2部指数&JASDAQ指数>
<東証2部指数 日足チャート>
東証2部指数は4月に入ってから売られたが、今週は75日移動平均線を上回るところまで戻しています。75日移動平均線を維持できれば高値ボックスか、再上昇に戻してくる可能性が出てきます。10日から25日移動平均線を上回れば再上昇に向かいます。短期的に25日移動平均線を上回らないと高値ボックスになります。来週の観察ポイントです。
<JASDAQ指数 日足チャート>
JASDAQ指数は75日移動平均線まで戻しました。来週は上回るまで戻せるか観察です。日足では75日から25日移動平均線を下回る状態で、下げ止まり確認は出来ません。先ずは75日移動平均線を上回れるか。来週の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
前週は4月SQ週でした。4月SQに向けて株価は18300円まで売られました。25日騰落レシオは69ポイントまで下がりました。ボトムと見る数値です。数値から今週は続落するか、戻すか観察するところでした。25日騰落レシオは69ポイント→今週77ポイントとボトムから切り返しました。来週も戻す動きは続くか。観察するところです。
チャート的には、200日移動平均線(17900円)まで下げずに反発した事は、深く下げずに投げ売りは止まったのか。短期的には10日移動平均線を上回る動きとなりました。また25日移動平均線を上回れば反発に転じます。来週は25日移動平均線を上回れるか。観察ポイントです。
25日騰落レシオは69ポイント→77ポイントに上がりましたが、まだ低く上げ余地を残しています。25日騰落レシオの数値が低い事は、売られにくく、短期では戻り相場は続きやすいです。25日騰落レシオの数値から見ると、6月から7月くらいまで19500円から2万円に向け、戻り相場が続く様に見えます。来週は5月連休を前に様子見しやすい週です。来週は上昇するか、様子見か。観察ポイントです。
5月連休前から動き出すか。円高から円安に戻すか。東芝は特別扱いか上場廃止か。フランスもEU離脱か。どう動く世界市場。
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