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アヤ戻り、戻りを試す段階
日経平均は17日18224円まで下げた。このひと月に19656円(3/13)から1432円(7.28%)も下げ、騰落レシオ(68%)やRCI(-90%台)が底値到達とあれば自立反発してもおかしくなく、18600円台を回復した先週の上昇はそうした状況と言えるだろう。ただしチャートは、崩れたあとの戻りであるからまずはリバウンド(アヤ戻り)として戻りを探ることになる。上昇に転じたかどうかはチャートの好転を待たねばならない。
21日に18648円まで戻した日経平均。底離れのRCIを踏まえるともう少し戻りを見せてもおかしくなく、上値の目安は上から降りてくる25日線(18800円処)やボリンジャーバンド+1(19000円方向)、一目遅行線の雲下限18921円など。日柄的には17日安値から日足で9本~13本目の4/27~5/8がポイントになりやすい。
日経平均日足ボリンジャーバンド
日経平均日足一目
同じようなことがNYダウやドル円にも言える。NYダウは3/1高値21163ドルから調整を7週続け(4/19安値20379ドル)、日足のRCIが底値に収れん、いつ上昇に転じてもおかしくない状況だが、チャートは25日線や3月安値を割り込み「陰転」を暗示、週足のRCIはまだ調整未了だ。こうしたことからNYダウも当面の上昇はアヤ戻りであって、25日線(20640ドル)やボリ+1(20750ドル)が目安となり、好転には「4/5高値20887ドル」を抜く必要ある。
NYダウ日足
為替(ドル円)も12月118.66円から軟化(円高)を続け、200日線に差し掛かり、RCIは下値十分であるからいつ切り返してもおかしくない。ただ、日足チャートは75日線や111円台のネックラインを割り込み「陰転」を確認。ここからの反発(円安)はアヤ戻りとしてネックラインや75日線の111.50~112円が目安となる。基調好転には115円台奪回が必要だ。
ドル円日足
「3日新甫」の4月もあと1週間。来週から5月となるが、5月は大型連休もそうだし、海外で重要イベントが集中することからもうしばらく手の出しづらい局面が続くだろう。薄商いの戻りというのも頼りなく、やはり日米株価がチャート妙味にならないと買いで急ぐ必要もないように思われる。
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