日経平均株価の動き(2017年06月02日)

今週で5月相場は19650円で終わり、6月相場は19692円でスタートしました。来週に6月SQを控え、SQに向けて2万円に向けた戻りの動きと見ていたが、SQ前に2万円に乗せてきました。SQを先取りする動きと感じられました。5月SQ値が19990円だった事から、6月SQは2万円を少し上回る価格かな?と思っていたら、今週末に2万200円に乗せてきた。思ったより早い動きと感じました。

5月に25日騰落レシオは164ポイントまで高くなりました。12月に25日騰落レシオは165ポイントでピークを付けた後、株価の上値は伸びませんでした。昨年12月のパターンを見ても、165ポイントのピークを付けた後の株価は横ばいで上値は伸びていません。5月の25日騰落レシオは164ポイントのピーク後も同じパターンと見ているため、来週6月SQから7月の2ヶ月間程度は19500円から2万250円のボックス相場を想定して見ています。2万円以上の上値は重いと見ています。一気に2万1000円を取るような相場に変わったら、強いと見る必要はあります。

昨年12月に25日騰落レシオは165ポイントまで高くなった後、株価横ばいの中、約2ヶ月間、騰落レシオの数値は下げ続けました。5月ピークから半月です。あと1ヶ月半くらい25日騰落レシオの数値は下げ続けると見ています。その間は、株価はボックス相場を想定して見ています。上値を取れるかどうかは、25日騰落レシオの調整が終わってからと見ています。その間は、株価の上げ余地は小さいが下げ余地も小さいボックス相場と見ています。

「105」JASDAQ指数、「124」東証小型株指数など、上場来高値を更新しています。日経平均は日本を代表する企業群の大型株指数です。東芝、新日鐵、大手銀行株の動きを見てわかる様に、今は大型株より小型株が活躍している相場です。大型株の上値は伸びないと日経平均は伸びにくくなります。新興市場、IT関連株、小型好業績株、小型成長株は上昇を続けているので、「105」JASDAQ指数、「124」東証小型株指数は高値更新しています。当面の狙い目は新興市場、小型好業績株、小型成長株と言えます。6月から7月相場も小型成長株、新興市場の活躍は続くと見ています。

株価の値上がり局面は、ドル円相場は円安に動いている事が多かった。5月は114円まで円安の後、25日移動平均線(111円)を割れてしまった。いま上値は75日移動平均線に押さえられた状態です。株価が値上がりするには、75日移動平均線を上回らないと難しいと見ていましたが、今週末は円安に動かず、株価は2万200円台に乗せてきました。75日移動平均線を上回る円安に戻せるか。円高のままか。このあたりが観察ポイントです。

「107」マザーズ市場(238銘柄)では75日移動平均線を上回る銘柄数は、2月末159銘柄をピークに→3月末132銘柄→4月末82銘柄ボトム→5月末127銘柄→6月(2)140銘柄と増加は続いている。2月ピークから見れば数値的に3月の水準を上回ってきています。マザーズ銘柄数の増加は続くなら新興市場は続く。来週の観察ポイントです。

「105」JASDAQ市場(755銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数は1月末624銘柄をピークに→2月末598銘柄→3月末444銘柄→4月末290銘柄ボトム→5月末440銘柄→6月(2)449銘柄と増加は続いている。6月も増加続くから新興市場は強く高値更新銘柄は増えると見られる。「105」JASDAQ指数は高値更新は続くか。観察ポイントです。

東証2部銘柄(527銘柄)で75日移動平均線を上回る銘柄数は、12月末449銘柄をピークに1月末448銘柄→2月末439銘柄→3月末333銘柄→4月末214銘柄ボトムに→5月末280銘柄→6月(2)304銘柄と増加している。6月も増加続くなら小型株の高値更新相場は続く。観察ポイントです。

東証1部銘柄(2022銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、12月末1750銘柄(225種211)をピークに→1月末1602銘柄(225種184)→2月末1465銘柄(225種144)→3月末909銘柄(225種82)→4月末1047銘柄(225種107)→5月末1156銘柄(225種102)→6月(2)1431銘柄(225種143と増加している。日経平均の上げ幅を見て分かるように、225種は目立って増加した。6月も増加は続くか。息切れか。観察ポイントです。

5月は19650円プラス454円高で引けた。来週6月SQに向けて2万円と見ていた動きは、今週に2万200円台に上げてきた。強い動きであり、SQを先取りする動きと思われる。しばらく2万円前後は意識される。2万円以上が定着できるか。高値圏か。引き続き6月SQに向けた観察ポイントです。小型株相場、新興市場など日経平均に影響を受けにくい市場、銘柄の上昇相場は続くと見ています。引き続き、2万円は維持できるか観察ポイントです。

<NYダウ 日足チャート>

トランプ大統領はパリ協定離脱を表明。一番の問題国、2大国(米国、中国)がいない地球温暖化防止協定に意味はあるのか?それでもNYダウは136ドル高し、2万1144ドルまで値を上げました。大統領発言は関係なく上げました。好感して上げたかわかりませんが、強い上昇基調の動きは維持していると言えます。6月相場は2万1000ドル台をキープし、上昇相場は続くのか。チャートでは25日移動平均線を上回る状態は、上昇基調は続きます。6月の上昇は続くか観察ポイントです。

2万1000ドルを挟んで下げない状態は続いています。強い状態と意識されている。この様な強い動きでは、しばらく下降転換の心配はなさそうです。短期では25日移動平均線を下回ると売り転換の心配はありますが、2万1000ドル台で高値更新する強い動きです。チャート的には25日移動平均線、75日移動平均線を上回る状態をキープする間は上昇相場は続きます。いつまで高値更新は続くか。観察ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

ドル円相場は、5月連休明け114円まで円安に戻したあと、25日から75日移動平均線を下回る円高に振れました。25日から75日移動平均線を上回れないと円安基調に戻せないので、株価上昇に向かいにくいと見ていました。75日移動平均線(112円)を上回らず、株価は2万100円台に乗せてきました。75日移動平均線を下回っていても株価上昇は続くか。観察ポイントです。

6月から7月相場は、75日移動平均線(112円)を上回る円安基調に戻せなくとも、株高相場は維持できるのか。75日移動平均線を上回れないと円安→2万円相場と見ていたが、株価は値上がりしてきました。来週以降の為替と株価の関係はどう動くか。観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<東証マザーズ指数&東証中型株指数>

<東証マザーズ指数 日足チャート>

今週「107」東証マザーズ指数は高値更新しています。6月も高値更新相場なら新興市場は強気相場です。引き続き、25日移動平均線を上回る強い上昇相場は続くか。東証マザーズ指数の動きを見ても、小型好業績成長株、小型好業績株が買われている事が分かります。25日移動平均線を上回る状態は上昇相場は続くでしょう。来週の観察ポイントです。

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数も高値更新しています。6月も25日移動平均線を上回る状態は、強い高値更新相場は続くと見ます。引き続き、25日移動平均線を上回る強い上昇相場は続くか。JASDAQ指数の動きを見ても、JASDAQ市場の小型好業績成長株、小型好業績株が買われている事が分かります。6月も持続できるか観察ポイントです。

東証マザーズ指数 JASDAQ指数 日足チャート

<東証小型株指数&東証中型株指数>

<東証小型株指数 日足チャート>

6月相場入りしても「124」東証小型株指数は高値更新しています。引き続き、25日移動平均線を上回る状態は、高値更新相場は続きます。東証小型株指数の動きを見ても、好業績成長株、小型好業績株は買われている事が分かります。25日移動平均線を上回るなら個別株の上昇は続くでしょう。6月の観察ポイントです。

<東証中型株指数 日足チャート>

6月相場、「123」東証中型株指数は高値更新して始まりました。強い動きといえますが、引き続き、25日移動平均線を上回る状態は高値更新相場は続きます。好業績株、好業績割安株がシッカリしている事が分かります。引き続き、25日移動平均線を上回る高値更新相場は続くか。観察ポイントです。

東証小型株指数&東証中型株指数

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、5月相場は6ヶ月移動平均線(19200円)を上回る19650円(+454円高)で引けました。6月相場は6ヶ月移動平均線を上回り19692円で始まり、たった2日で+400円高以上値上がりし、2万円に乗せてきました。強い動きと言えます。6ヶ月移動平均線(19300円)を上回って始まったのは強い上昇相場と判断できますが、6ヶ月移動平均線からカイリは大きくなり、持続出来るか観察です。目先6月これほど強く始まるとは。。引き続き、6ヶ月移動平均線を上回る状態は、上昇相場は続きます。陰線になってきたら利食い売りに押されたと判断されます。

5月末、東証1部銘柄では6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、1230銘柄と半数以上をキープして引けました。6月は増加して始まったと思います。半数以上の銘柄が6ヶ月移動平均線を上回る状況は、強い上昇相場です。この数値を持続できるなら上昇基調は持続します。6月は6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が増加するなら、日経平均はさらに高くなります。減少に転じたら上値は重いと言えます。6月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

6月相場入りしました。株価は25日移動平均線を上回る強い上昇相場で始まり、大陽線で2万円に乗せてきました。引き続き、25日から75日移動平均線を上回る状態は、2万円をキープし上昇基調は続きます。6月から7月は25日移動平均線を下回るとボックス相場に転換します。目先はSQ後も2万円を維持できるか観察です。

25日騰落レシオは4月69ポイント(ボトム)→5月164ポイントまで高くなりました。12月25日騰落レシオは165まで高くなった後、25日騰落レシオはピークから約2ヶ月株価は低迷(ボックス)しました。5月にピークを付けた25日騰落レシオの動きを想定しても、日経平均の上げ余地は小幅に感じられます。

株価は2万円に乗せてきましたが、SQの先取りから上げた様にも感じられます。25日騰落レシオの数値が下がる中で、株価の高値更新が続く場合は強い上昇局面と見方を変える必要はあります。来週6月SQに向けて、高値更新相場は続くか。ボックスに戻すか。このあたり観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

トランプ大統領はパリ協定(米国、中国抜きでは意味がない)を無意味にした。NYダウは値上がりし、パリ協定賛成と判断を下した。米国はどうなる。為替はどう動く。どう動く世界市場。

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