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梅雨明け間近?
暑い日が続く。7月も後半、子供たちは夏休みだし暑いのは当たり前。前線の居座りで梅雨明け宣言が遅れているが、それも今週中には出るだろう。前線のように2万円前後に居座る日本株(日経平均)だが、米国株が再び最高値を更新しておりこちらも天気と一緒に梅雨明けするのか注目したい。
米国市場は12日のイエレンFRB議長の議会証言を機に再び上昇強め、週末14日はNYダウ21637+84ドル、S&P2459+11ポイントと最高値を更新。ナスダックも6/9の最高値6341ポイントまであと20に迫ってきた。利上げと資産縮小観測で株価は頭打ち傾向にあったが、「利上げペースが緩やかになる」との観測からマネーが再び株に向かった。トランプ大統領の支持率は過去最低の36%だが、これもドル安となって株にはポジティブ。まさにイエレンマジック発揮と言えるだろう。
NYダウ日足
そのイエレンマジックは日本に届かないでいる。その要因は為替(ドル円)で、14日は112円台半ばの円高となり、CME日経平均先物は20040円(大証比70円安)引け。そんなことで今週は軟調に始まる可能性あるものの、為替チャートは25日線112.14円、26週線112.11円と下値の節が近付いており、間もなく落ち着き、円安に切り返すことも想定される。安倍首相の低支持率も30%割れとトランプに負けていない。
為替日足
2万円前後に張り付く日経平均だが、チャート的には「保ち合い」なので、ここからの「放れ足」がポイントになる。梅雨明けには「20300円突破」が条件だが、同時株高の素地もあり注目しておきたい。上放れとなれば2015年の高値ゾーン20800~20952円を目指す。
日経平均日足
一方、過剰流動性バブル相場の反動リスクや、債券安(金利上昇)に伴う株安リスクも燻ぶっており、日経平均の下放れ懸念もまだはらんでいる。下放れのポイントとして7/7安値19856円を割り込む「19850円」を注視しておく。
梅雨明けは待ち遠しいが、今週は20日に日銀金融政策決定会合とECB理事会があり、26日にFOMCも控えることから日経平均は引き続き薄商いの様子見で停滞の可能性もある。そうこうしているうちに甲子園、バカンスも気になるだろうし、酷暑が続くと夏バテの文字も出てこよう。
暑気払いもあって少し期待を込めて記してみたが、保ち合い相場は季節に係らず「放れ」に従うのが基本である。
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