日経平均株価の動き(2017年08月10日)

今週はSQ週ですが、週末3連休のため、1日早いSQ(SQ値19825円)となりました。北朝鮮リスクを理由にSQに向け19600円まで売られました。8月は2万円台で上がれば売り場と述べてきましたが、期待したほど戻らず、北朝鮮リスクを理由に先に売られてしまいました。SQに向け19600円まで売られた事で、アク抜け感は出ましたが、連休中の北朝鮮報道は意識されます。

来週以降、戻り相場に向かうと見ていますが、北朝鮮リスクを理由としており、もうしばらく静観されるのか。SQで売り込む理由で終わったのか。アク抜けすれば戻るのが相場です。週明けの観察ポイントです。

地政学リスクで売られたと言っても、円高になるのでSQ要因と感じられました。今週の下落なら、8月相場は戻りの上値は重くなってしまったかもしれません。8月の売り場は、盛り上がらず売られてしまった事から、9月から10月に向けた調整局面は長引く心配はあります。次の買い場は9月から10月の調整局面までズレそうです。

日足、75日移動平均線を上回る銘柄数で市場動向を説明して参りましたが、今週の下落により、各市場別では75日移動平均線を上回る銘柄数が大幅減少した事で、下降転換の可能性も出てきました。短期的には売られ過ぎから来週の回復を期待するも、目立った回復がなければ、8月下旬は戻ったところは戻り売られる心配はあります。

東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は1500銘柄以下に減少してしまいました。6月末1458銘柄(225種145)、7月末1459銘柄(225種140)、8月現在(9)は1420銘柄(225種130)まで減少しました。225種銘柄は半数(113)以下に減少し、下降転換の心配があります。

7月(21)の「610」評価損率(-6.42%)が結果的にピークとなりました。7月(28)-7.87%→8月(4)-9.20%はピーク後の数値悪化となりました。今週の下落を見れば、来週発表の評価損率は-10%以下に悪化したと思われます。7月21日の数値(-6.42%)で高値警戒圏を示し、その後の下げとなりました。評価損率の数値から来週は戻しそうですが、戻しても戻り売りとなりやすいでしょう。また-10%以下から-20%の範囲まで悪化しないとボトム確認はできません。来週の観察ポイントです。

市場別に見る移動平均線を上回る銘柄数では、「107」マザーズ市場(238銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数は、3月末132銘柄→4月末82銘柄→5月末127銘柄→6月末153銘柄→7月末139銘柄と減少して引けました。8月(4)100銘柄→8月(10)79銘柄と2週続けて大幅に減少しました。マザーズ指数の銘柄数は100銘柄以下に減ったので、下降転換と見る事ができます。来週以降、切り返せるか。戻せないと戻り売りになります。8月の観察ポイントです。

「105」JASDAQ市場(753銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数は、3月末444銘柄→4月末290銘柄→5月末440銘柄→6月末559銘柄→7月末588銘柄まで増加続く→8月(4)502銘柄→8月(10)432銘柄と半数近くまで減少しました。8月は一転し減少に転じたので、半数以下に減少なら下降転換の可能性も出てきます。8月来週以降の観察ポイントです。

東証2部銘柄(526銘柄)で75日移動平均線を上回る銘柄数は、3月末333銘柄→4月末214銘柄→5月末280銘柄→6月末374銘柄→7月末429銘柄まで増加→8月(4)389銘柄→8月(10)349銘柄と2週続けて半数近くまで減少しました。8月は減少に転ずるなら下降転換の心配があります。来週以降の観察は続きます。

東証1部銘柄(2026銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、3月末909銘柄(225種82)→4月末1047銘柄(225種107)→5月末1156銘柄(225種102)→6月末1494銘柄(225種156)→7月末1433銘柄(225種136)と減少。225種銘柄は大幅に減少しました→8月(4)1451銘柄(225種134)→8月(10)1242銘柄(225種104)銘柄と大幅減少しました。225種は半数以下に減少し、下降転換の可能性が出てきました。8月の観察ポイントです。

<NYダウ 日足チャート>

NYダウの高値更新は続いています。2万2000ドル台に乗せてからもシッカリしています。いつか調整に転ずる時は来るでしょうが、今のところ強い動きを維持しています。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る状態は、高値更新相場は続きます。

チャートでは、8月も、200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、10日移動平均線は上向き状態で、株価は25日移動平均線を上回る高値更新相場を維持しています。NYダウは非常に強い状態と感じられます。高値更新相場は続く勢いありですが、25日移動平均線からカイリ幅は大きくなっているので、短期調整の可能性はあります。8月の観察ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

今週ドル円相場は109円台まで円高になりました。北朝鮮リスクを理由にした円高です。普通ならドル高円安?と思いますが、何故か円高に振れます。当面は6月の108円が下値目途と見られている感があります。円安に切り返しは近づいている感じです。

目先は10日移動平均線(109円)を上回れない状態です。10日移動平均線を上回れなければ、75日移動平均線を上回る動きに向かいません。先ずは109円で円高は止まるか。10日移動平均線に沿った円高の動きは続くなら108円台もあるか。来週の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<東証マザーズ指数&JASDAQ指数>

<東証マザーズ指数 日足チャート>

「107」東証マザーズ指数は75日移動平均線を下回り、下げ止まらず下降転換しました。次は200日移動平均線が下値目途です。75日移動平均線を下回った事で、新興市場から下げ始めたと見る動きです。75日移動平均線を上回れなければ下げに転じます。観察ポイントです。

<JASDAQ指数 日足チャート>

新興市場でも「105」JASDAQ指数はシッカリしています。株価は25日移動平均線を維持しています。25日移動平均線を上回る状態はシッカリしていると言えます。25日移動平均線を維持できるか。下回ると売り転換です。このあたり観察ポイントです。

東証マザーズ指数 JASDAQ指数 日足チャート

<東証小型株指数&東証中型株指数>

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数もシッカリしています。25日移動平均線上回る状態を維持してます。25日移動平均線を維持している状態はシッカリしています。25日移動平均線を下回ると売り転換します。25日移動平均線を維持できるか。観察ポイントです。

<東証中型株指数 日足チャート>

「123」東証中型株指数は25日移動平均線割れしました。75日移動平均線を上回る状態は、上昇基調は維持しているが売り転換と見ます。75日移動平均線を上回る状態維持なら上昇基調は維持です。下回ると下降転換します。この点が観察ポイントです。

東証小型株指数&東証中型株指数

<評価損率 週足チャート>

7月の「610」評価損率は、-6.67%(7/14)→-6.42%(7/21)→-6.87%(6/30))→-9.20%(7/28)まで悪化しました。今週は大幅に売られたので、来週発表の評価損率は-10%以下に悪化したと思われます。数値的に7月は高値警戒ゾーン→-6.42%(7/21)がピークだった。8月相場入りから悪化し、株価は売られた事から、7月は高値警戒ゾーンから8月に売られたと見ます。

今週の下落幅から、来週の数値は-10%以下に悪化したと察する事はできます。7月高値警戒ゾーンから8月は売られたと言えますが、評価損率的には-10%以下に悪化するとボトムゾーンに接近します。-10%以下からボトム待ちです。数値悪化するまで買い場は見送りと言えます。8月の観察ポイントです。

評価損率 週足チャート

<日経平均 月足チャート>

8月は売られてきました。月足チャートでは、もう少しで6ヶ月移動平均線(19500円)と言うところまで売られてきました。8月は6ヶ月移動平均線(19500円)を上回る状態を維持なら、上昇基調は維持しています。6ヶ月移動平均線を下回ると強い調整局面入りの心配があります。来週の観察ポイントです。

8月は上がれば売り場と見ていたが、下げて始まりました。6ヶ月移動平均線を上回る状態で、また2万円に乗せてくると売り場になりそうです。9月から10月に向けて調整は続く心配があります。いつ頃から調整に転じてしまうか。今後の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

7月は25日移動平均線に沿って2万円を挟んだボックス相場が続きました。今週は一気に75日移動平均線を下回るまで売られました。75日移動平均線を上回るまで戻せないと、戻り売り相場に転じてしまいます。来週は75日移動平均線を上回るまで戻せるかどうか。戻せないか。観察ポイントです。

チャート的には、75日移動平均線(19880円)を上回ってこないと下げ止まり確認できません。また25日移動平均線(20020円)を上回れないと、再上昇相場に戻せません。また2万円相場にも戻りません。まずは2万円台に戻せるか。75日移動平均線を上回る状態に戻せるか。この点が観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

なぜ北朝鮮の地政学リスクはSQに合わせて起こるのか。外人はミサイルで先物を動かすのか。米国市場の高値更新相場いつまで続く。225種(日経)は旧世代銘柄多く世代交代必要。為替相場どう動く。どう動く世界市場。

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