8月の指数のチャートを見ると。「104」TOPIX、「102」日経500、「103」日経300、「113」日経400は高値更新しました。NYダウに連動した形での高値更新です。NYダウの下落後、同じく75日移動平均線を下回る下げに転じました。高値更新出来なかったのは「101」日経平均だけだった。75日移動平均線を下回る下げに転じたのは同じで、日経平均だけ弱い動きでした。
8月22日、225先物は200日移動平均線(下値支持線・19250円)まで夜間に売られました。当面の下値目途まで下げてから戻しています。戻しても25日移動平均線は75日移動平均線(上値抵抗線)を下回っており、25日移動平均線(上値抵抗線)から75日移動平均線を上回れないと戻り相場に転じます。上回れるか、戻り売られるか。この点が観察ポイントです。
基調が転換すると言うことは多くの投資家の投資方針が変わると言うことです。基調が上向きに戻したなら、また投資家の投資方針が買いに変わったと言うことになります。今後25日移動平均線から75日移動平均線を上回れなければ、投資方針は戻り売りの持ち高整理は続くと見ます。
8月下旬から9月上旬に向けて、基調は戻せるか。戻せないまま下げ基調に向かうか。移動平均線の方向を見ることで分かります。もう少しで75日移動平均線は下向きに転じそうです。下降相場に向かう心配があります。下降相場に向かい下げたときは、早ければ9月中に下げ止まり、遅れると10月にズレ込む心配があります。
9月入りから下降相場に転じた場合、4月安値18250円前後を下値目途と見ています。相場は崩れると言うより、中間決算を前にした調整局面です。下げたら買い場と見ています。全体的に下げないと買いにくい高値圏にあると感じます。まず持ち高整理が始まり、下げが始まれば、次の買い場に備えましょう。
東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は前週末より減少し、1290銘柄(8/24)まで減少してきました。6月末1458銘柄(225種145)→7月末1459銘柄(225種140)→8月(9)1420銘柄(225種130)→8月(17)1372銘柄(225種125)→8月(24)1271銘柄(225種103)と減少しています。225種銘柄は半数以下(113)でも減少は続いている弱い状態です。これを見ても225種(日経平均)が弱い事が分かります。
7月(21)の「610」評価損率(-6.42%)をピークに→8月(4)-9.20%→8月(10)-9.94%→8月(18)-9.05%と評価損率は悪化し、戻せずにいます。個別株は売られている事を意味します。今週も下げたので、来週発表(8/25)の数値も悪化していると思います。評価損率は-15%前後(ボトム)まで悪化は続くように感じられます。
「107」マザーズ市場(240銘柄)が一番早く悪化しています。75日移動平均線を上回る銘柄数は、3月末132銘柄→4月末82銘柄→5月末127銘柄→6月末153銘柄→7月末139銘柄と6月をピークに減少しました。8月(4)100銘柄→8月(10)79銘柄→8月(18)85銘柄→8月(25)83銘柄と大幅減少しています。マザーズ市場の銘柄数は82銘柄まで減ったので、3分の2下降転換した弱い状態です。来週以降も減少は続くか。切り返せるか。観察ポイントです。
「105」JASDAQ市場(752銘柄)も数値は減っているが指数は高値更新しています。指数は高値更新だが、個別株は売られている事が分かります。75日移動平均線を上回る銘柄数は、3月末444銘柄→4月末290銘柄→5月末440銘柄→6月末559銘柄→7月末588銘柄とピークで引けました。8月(4)502銘柄→8月(10)432銘柄→8月(18)415銘柄→8月(25)431銘柄と前週より微増しました。ピークから半数近く減っても、指数は高値更新と強い状態です。来週も高値更新するか観察ポイントです。
東証2部銘柄(525銘柄)で75日移動平均線を上回る銘柄数は、3月末333銘柄→4月末214銘柄→5月末280銘柄→6月末374銘柄→7月末429銘柄でピークとなり、8月(4)389銘柄→8月(10)349銘柄→8月(18)331銘柄→8月(25)349銘柄と前週より微増しました。8月末半数以下なら下降転換の心配あり。来週以降の観察ポイントです。
東証1部銘柄(2027銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、3月末909銘柄(225種82)→4月末1047銘柄(225種107)→5月末1156銘柄(225種102)→6月末1494銘柄(225種156)→7月末1433銘柄(225種136)と6月から7月がピークとなりました。8月(4)1451銘柄(225種134)→8月(10)1242銘柄(225種104)→8月(18)1132銘柄(225種82)銘柄→8月(25)1108銘柄(76)と225種は約半数以下に減り、225種の弱さが目立ちました。日足の動きは半数近くで推移し、弱い状態です。下降転換は強まるか。来週以降の観察ポイントです。
<NYダウ 日足チャート>
今週のNYダウは大幅に戻しました。米国の税制改革を好感した形と言う事です。今後2万2000ドル台に戻し、高値更新相場に戻せるか。10日移動平均線と25日移動平均線は、Dクロスしてきました。戻り売りに転ずるか、再度25日移動平均線を上回る状態に戻せるか。今夜のジャクソンホール会合でのECB議長、FRBイエレン議長の発言まで様子見か。その後どう動くか注目です。
チャート的には、200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線は上向き状態です。株価は25日移動平均線を下回ってきましたが、大幅に戻しました。まだ25日移動平均線まで戻したところですが。。今後の発言後、株価は25日移動平均線を上回れるか。短期調整に向かうか。観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
今週のドル円相場は109円を挟み小動きです。北朝鮮リスクは、THAADミサイル配備、陸上配備型ミサイル防衛システム配備まで続くのか。為替の北朝鮮リスクはいつまで続くのか。109円前後で小動きは続くのか。10日移動平均線を上回れない状態は円高が続くでしょう。
為替も今夜のジャクソンホール会合で、ECB議長、FRBイエレン議長の発言まで様子見か。その後、円安に動くか。円高に動くか注目です。為替と株価の動きを注目したい。
目先は10日移動平均線(109円)を上回れず推移しています。10日移動平均線を上回れなければ、25日から75日移動平均線(111円)を上回れません。先ずは10日移動平均線(109円)を上回れるかどうか。上回れない間は円高が続くでしょう。今夜の発言に注目です。
<東証マザーズ指数&JASDAQ指数>
<東証マザーズ指数 日足チャート>
「107」東証マザーズ指数は、25日移動平均線と75日移動平均線がDクロスしました。Dクロスしたので、25日移動平均線を上回れなければ戻り売り相場に向かうでしょう。10日から25日移動平均線を上回ると短期的な戻りに転じます。観察ポイントです。
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は対照的に、株価は25日移動平均線を上回る上昇基調に戻し、高値更新しました。25日移動平均線を上回る強い上昇基調です。引き続き、25日移動平均線を上回る上昇基調は続くか。下回ると調整局面に向かうと見ます。観察ポイントです。
<東証小型株指数&東証中型株指数>
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数はシッカリしているが、25日移動平均線で推移しています。25日移動平均線を下回ると売り転換しますし、25日移動平均線を上回る状態に戻せば上昇相場は維持します。観察ポイントです。
<東証中型株指数 日足チャート>
「123」東証中型株指数は75日移動平均線を下回ってきました。今週も75日移動平均線を下回る状態で戻り状態です。25日移動平均線を上回る状態に戻せば上昇基調に戻しますが、75日移動平均線を下回る状態は下降相場に向かいます。このあたりが観察ポイントです。
<評価損率 週足チャート>
「610」評価損率は7月-6.42%(7/21)をピークに相場は転換したが、各指数は8月まで強かった。8月の評価損率は、-9.20%(8/4)→-9.94%(8/10)→-9.05%(8/18)と悪化は続いています。評価損率の数値を見ていると、まだ底入れ感は出てません。
9月も悪化続けば、評価損率は-15%から-20%まで悪化するとボトムゾーンです。評価損率は、-10%から-20%の範囲まで悪化すると投げ売り出尽くしと見ることが出来ます。9月以降、-10%以下から投げ売り出尽くし下げ止まり待ちです。今後の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、8月は月間で-441円安まで戻しました。陰線幅は大きくなり、6ヶ月移動平均線(19500円)の値は上回るまで戻していません。6ヶ月移動平均線(19500円)を下回ると下降転換します。9月以降、下回る心配が出てきました。9月に6ヶ月移動平均線を下回ると調整局面は続くと見ましょう。
8月は陰線で終わる可能性は高くなり、2ヶ月連続陰線となりそうです。9月以降、6ヶ月移動平均線を下回ると下降転換か調整局面に転じます。また、2万円台に戻せないと弱いと言えます。9月から10月に調整に向かう心配は強まりそうです。いつ頃から調整に転ずるか。今後の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートでは、25日移動平均線と75日移動平均線はDクロスし、調整局面に転じました。株価は200日移動平均線(下値支持線・19250円)を上回っていますが、戻りは弱く10日移動平均線を上回る戻りがなければ、200日移動平均線も下回りそうです。200日移動平均線を下回った場合、4月安値18250円が下値目途になります。
チャート的には、25日移動平均線が75日移動平均線を下回った事は、調整局面入りしたと判断されます。今は10日から25日移動平均線を上回れていません。短期的には10日から25日移動平均線を上回らないと下げ止まったとは言えません。株価は25日移動平均線を上回れるか。200日移動平均線を下放れしてしまうか。この点が基調判断のポイントです。
THAADミサイル防衛、陸上配備型ミサイル防衛システム配備を買うまで北朝鮮リスクは続くのか。株式市場への影響は続くのか。今夜ジャクソンホールで、ECB議長、FRB議長発言で動くか。為替相場は円高強まるか。どう動く世界市場。
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