日経平均株価の動き(2017年10月06日)

2日新甫の10月相場はスタートしました。続伸か、荒れる場面はあるか。連日、米国市場は上昇しています。年後半の予算が議会で可決されたことが、法人税減税に現実味が出たとの事で、NYダウは最高値更新中です。NYダウは、経済指標の好調に加え、法人税減税を先取りした強い上昇局面です。日経平均は、選挙前のドサクサに9月中間決算発表を前にして安値から約1500円値上がりしました。どちらも期待を先取りしています。

衆院選挙前に相場の先取り感はありますが、来週以降、選挙の行方にも左右される場面は出るかも知れません。「2日新甫は荒れる」の相場格言の如く、荒れる場面はあるか。そのまま続伸となるか。それでも下げたら年末に向けた買い場と見ています。

10月中旬以降から9月中間決算が出始めます。発表内容によって下方修正で売られる株は出ますが、上方修正で買われる株も出ます。世界的に進めているEV(電気自動車関連)、自動運転車など、新しい分野の材料株は買われてきましたが、発表後も期待感から買いは続くか。いったん売り場か。観察銘柄と言えそうです。

今週末(今夜)、米国雇用統計の発表を控えています。予想通りの好調さを先取りして、NYダウは上げてきました。今夜の発表後も続伸か。織り込み済みか。予想外で売られるか。米国相場は、毎月初めの雇用統計の発表から始まります。

10月相場入りから、日経平均の高値更新は続いています。2015年6月高値20952円を上回るのも射程圏内に入ってきました。10月中に上回るか?中間決算が出揃う11月から12月に持ち越されるか?基調が変わらなければ射程圏内に入っているでしょう。上昇トレンドであり、上昇基調は続きそうです。

引き続き、「311」東証時価総額はバブル最高値(606兆円)を更新(620兆円)しています。時価総額の更新は、強い上昇局面が続いている事を示しています。過去においても時価総額のピークと日経平均のピークは一致しているので、時価総額の更新が続く間は、日経平均の上昇は続くと見て良いでしょう。

9月中間決算発表前に、新興市場、小型好業績株、中型好業績株など、円高局面でも高値更新を続けてきた動きは強いと言えます。引き続き、材料視されているIT関連、電子部品(スマホ、電池、EV車)、小型好業績株など、期待される業種は高くなっています。ぼちぼち大手自動車も底入れから立ち上がりそうです。

東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、10月入りも増加は続いています。8月末1406銘柄→9月末1575→10月(5)1557銘柄と高水準を維持しています。7月末1459銘柄(225種140)→8月末1406銘柄(225種122)→9月末1575銘柄(225種158)→10月(5)1525(225種165)と225種は9月末より増加しており、強い局面が続いている事が分かります。

10月の「107」マザーズ市場(240銘柄)も調整中と感じられます。75日移動平均線を上回る銘柄数は、3月末132銘柄→4月末82銘柄→5月末127銘柄→6月末153銘柄(ピーク)→7月末139銘柄→8月末92銘柄→9月末78銘柄→10月(6)74銘柄と9月末より減少しました。マザーズ市場は10月は増加に転ずるか観察ポイントです。

10月JASDAQ指数は高値更新相場でスタートしました。「105」JASDAQ市場(750銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数は、3月末444銘柄→4月末290銘柄→5月末440銘柄→6月末559銘柄→7月末588銘柄(ピーク)→8月末487銘柄→9月末483銘柄と増加して引けた。10月(6)481銘柄と減少したが高水準を維持した。

東証2部指数も高値更新相場は続く。東証2部銘柄(524銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は、3月末333銘柄→4月末214銘柄→5月末280銘柄→6月末374銘柄→7月末429銘柄(ピーク)→8月末367銘柄→9月末363銘柄→10月(6)351銘柄と減少したが、強い状態を維持している。引き続き、10月相場は強い状態を維持できるか観察ポイントです。

10月もTOPIX指数の高値更新は続く。東証1部銘柄(2044銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は、3月末909銘柄(225種82)→4月末1047銘柄(225種107)→5月末1156銘柄(225種102)→6月末1494銘柄(225種156)(ピーク)→7月末1433銘柄(225種136))→8月末1244銘柄(225種99)→9月末1575銘柄(158)→10月(6)1515(225種177)と225種の増加が目立ちました。10月も強い状態でスタートです。

<NYダウ 日足チャート>

NYダウは高値更新が続いています。年後半の予算が可決し、減税の現実味が近づき、今夜は雇用統計発表です。発表後、一段高するか、織り込み済みか。NYダウの上昇基調は変わらず。トランプ大統領の経済政策はどこまで先取りされたか。

チャート的には、200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線は上向きで、株価は25日移動平均線を上回る高値更新相場は続いています。25日移動平均線を上回る状態は上昇相場は続きます。下段の18・22日RCIは90ポイントを上回ってきました。短期的には買われ過ぎ感が出てきています。短期調整局面は近いか。続伸か。10月の観察ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

ドル円相場は、113円まで円安に進みましたが、112円から113円でもみ合っています。チャート的には、200日移動平均線を突破したところでのもみ合いです。円高で株高局面となっています。200日移動平均線を上回る水準を維持できるか観察です。

チャート的には、200日移動平均線(112円)を突破した状態を維持しています。200日移動平均線(112円)を突破したところで、下段の18・22日RCIは94ポイントまで高くなりました。過去の90ポイント以上では円安は進んでいません。目先、円安の短期ピークポイントか。10月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<東証マザーズ指数&JASDAQ指数>

<東証マザーズ指数 日足チャート>

今週の「107」東証マザーズ指数は75日移動平均線を上回れず。下値は200日移動平均線を上回っており、75日移動平均線の2線に挟まれた状態で調整中の状態です。75日移動平均線を突破すれば上昇基調。200日移動平均線を下割れすると下降転換です。10月の観察ポイントです。

<JASDAQ指数 日足チャート>

10月の「105」JASDAQ指数も高値更新相場を続けています。200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向きで、10日から25日移動平均線を上回る高値更新相場です。10月も高値更新相場は続くか観察です。

東証マザーズ指数 JASDAQ指数 日足チャート

<東証小型株指数&東証中型株指数>

<東証小型株指数 日足チャート>

10月の「124」東証小型株指数も高値更新相場が続いています。200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、引き続き、10日から25日移動平均線を上回る状態は、高値更新相場は続くでしょう。10月の観察ポイントです。

<東証中型株指数 日足チャート>

10月の「123」東証中型株指数も高値更新相場が続いています。200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、また10日から25日移動平均線を上回る状態は高値更新相場は続くでしょう。10月の観察ポイントです。

東証小型株指数&東証中型株指数

<評価損率 週足チャート>

9月末の「610」評価損率は-8.52%まで改善し、引けました。10月入りから高値更新は続いていますから、来週発表される10月6日分は改善していると思われます。今年3月に-5.19%まで改善したところがピークであったように、10月は-5%に接近したら高値ゾーンと見た方がよいでしょう。

8月末の評価損率は、-8.95%(8/25)→-8.38%(9/1)→9月(8)-11.0%→9月(15)-9.85%→9月(22)-10%→9月末-8.52%と改善しました。今週の株価の上げを考えれば、高値ゾーンに入りつつあります。高値ゾーンの後は押し目待ちになります。10月の観察ポイントです。

評価損率 週足チャート

<東証時価総額 月足チャート>

「311」東証時価総額、時価総額は2015年6月の609兆円を上回り、620兆円まで更新しています。1990年の606兆円がバブルピークであった。また2015年は606兆円を上回って調整に転じました。過去の動きを見ても、日経平均と時価総額は連動しています。

今後、時価総額がピークなら日経平均もピークと言えよう。現在の時価総額は更新しており、日経平均も上値更新期待は高いでしょう。時価総額の更新している間は、株高相場は続くと見ることができます。10月の観察ポイントです。

東証時価総額 月足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、9月は上昇相場に切り返して引けました。10月相場は高値更新しています。もう少しで2015年高値20952円に迫ります。上回るのも日柄の問題でしょう。このまま6ヶ月移動平均線(20000)を上回る上昇基調が続くなら上回るでしょう。引き続き6ヶ月移動平均線を上回る状態は、高値更新相場に近づいています。

下段の9ヶ月SRV-D(黒)は86ポイントまで高くなりました。80ポイント以上を維持するのは、トレンドフォローの強い相場局面と判断できます。引き続き、下段の9ヶ月SRV-D(黒)が80ポイント以上で推移するなら、強い上昇局面は続きます。年末から年度末に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

日足チャートでは、10月入りしてから高値更新しています。25日移動平均線と75日移動平均線はGクロスし、上昇基調に戻した形です。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る状態は、上昇相場は続きます。短期では10日移動平均線を下回ったら押し目と判断できます。短期的には押し目待ちです。

下段の25日騰落レシオは、株価より先にピークを付ける性質の指標です。9月28日に先に130ポイントのピークを付けました。10月4日に株価は高値更新しました。今週は116ポイントまで下がってきました。先行して動いている様に見えます。

短期的には、25日騰落レシオが先にピークを付けた形で、日経平均は後に高値を付けました。この状態を見ても、10月相場は下げたら買い場と見ます。あまり下げないかも知れませんし、北朝鮮など他の問題で下げた時は買い場です。10月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

議員は当選の為の公約。「民進」から「希望」に変わる事も当選するための希望。9月中間決算は先取りされたか。NYダウ上昇いつまで続く。北朝鮮に動きはあるか。どう動く世界市場。

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