富田のトレチャ 2017年10月24日

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安値期日に好条件が重なった

恐れ入りました。日経平均はとうとう過去最長の15連騰である。テクニカルの過熱をものともせずに「もうはまだなり」の展開が続き、23日は239円高21696円となり、高値を21723円まで伸ばした。すごい相場なのは言うまでもないが、相場であるから連騰はどこかで途切れるし、スポードの出し過ぎにはブレーキもかかる。
この日の上昇には(1)NYダウ6日続伸、(2)衆院選の自民党圧勝、(3)台風一過という好条件が重なり全面高になったが、日足は「月曜日に窓を空け十字足」という人気が片寄る動きになった。サイコロやRCI、RSIなどテクニカル指標の過熱ぶりはさらに強まっている。また、波動面では4月17日安値(18224円)からいま6ヶ月)安値期日)でもあり、目先ピークになりやすいところと言える。

日経平均日足
日経平均日足

いま日経平均は1996年以来21年ぶりの水準に来ており、当面のメドはその年の高値「22750円」だろう。昨年11月からの今年6月までの上昇第一波が3504円幅で、それを今回の9/8安値19239円に当てはめるとやはり「22743円」。歴史的上昇相場であるから、このまま一気にそこまで突っ走るかもしれないが、24000円とか25000円という掛け声はそれを確認してからだろう。

日経平均月足
日経平均月足

上昇だけでなく下落時でも「もうはまだ」という相場は起こり得る。リーマンショックのときはテクニカル指標が底値に達しても株価はさらに下げたし、いまはその逆と言えるだろう。そこでチェックしておきたいのは下値ポイントで、「下値抵抗線」や「一目均衡表の転換線」、「ボリンジャーバンド+1σ」などだ。それらを維持しているうちは程よいスポード調整であって「流れに従え」が続く。だが、そのポイントを割り込むと「ヒヤッ」とする急調整につながる可能性が出てくる。どうなるかは、やはり流れに従えということだ。

日経平均日足一目
日経平均日足一目

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