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宵の明星、三尊高値
世界同時株高で各国の株式市場は高値圏にきているが、高所だけに風雨も強まってきた。トランプ相場がスタートは昨年11/9で、ちょうど1年が経過したところで高値を付けている。師走が近付き、出来高も膨らみ、証券界はイケイケ「強気のオンパレード」だが、一方で外国人は11月第三週に9週ぶりに売り越している(現物、先物合計)。日米とも業績が好調で、チャートもまだ上向きではあるが、過熱を無視して上げてきたあとだけに注意はしておきたい。
日経平均は9日に高値から859円急落したが、15日は351円安、16日は322円高、そして17日は406円高から32円安に急落するなど日々乱高下が続いている。NYダウも7日の最高値23602ドルから15日23242ドルまで調整したが、16日は一時200ドル以上反発、そして17日は100ドル安で終えるなど動きが荒くなってきた。
日足は日経平均、NYダウとも25日平均線まで調整したが、そこを意識して反発しておりまだ基調は上向きと言える。だが、日経平均は転換線やボリ+1(22593円)を割り込み調整入りを示唆する。またNYダウは10/24→11/7→11/16で「三尊高値」を描いている。11/7の最高値を更新するなら三尊懸念は払しょくされるが、日足が下値を徐々に切り下げていることや、RCIが調整過程だけに「三尊」への警戒は必要だろう。
日経平均日足
NYダウ日足
週足に目を向けると、日経平均は10週ぶりに下落となり陰線を引いたので、先週のトウバ足とで「宵の明星」になった。週足のRCIは日経平均、NYダウとも陰転を示唆する。
日経平均週足
為替(ドル円)は11月に114.73円から111.95円と円高に振れている。114円台のネックラインで頭を叩かれた格好で、111円台の下値に控える13週線、26週線を模索する動きだが、週足RCIが陰転を示唆しており両平均線の111円台を割り込む可能性もある。もしそうなると「為替離れ」などと呑気なこと言っていられなくなる。
為替週足
日経平均の「宵の明星」、NYの「三尊」を払しょくするなら、関係者の言う通りに「強気」で対応すればよい。だが、25日線や直近の安値を割り込むと「本格調整入り」を覚悟することになる。
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