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アベノミクスの師走
さて12月。1日の日経平均は前場だけで269円高から49円安まで300円も下げるなど相変わらずの乱高下だが、1日はNYダウも350ドル安を見せて40ドル安24231ドルで終えるなど米国の方も波乱含みになってきた。
ロシア疑惑や税制改革法案の行方がマーケットに影響しているが、11月のNYダウは8ヶ月連続上昇となり、腰を伸ばして最高値を更新しており、「かなり高いところにきている」ことから「風雨強まる」のは仕方なく、それは為替を含め日本や欧州のマーケットに波及することにもなる。
NYダウ日足
今週末の12/8は、日本でメジャーSQ、米国では雇用統計、上限債務期限、暫定予算期限を迎えるなど重要なスケジュールが重なり、それを前に株式市場はリスク回避に動くことも想定される。
日本株はアベノミクスが始まり丸5年になるが、この5年間を振り返ると4回あった12月はいずれも「一旦高値を打つ」傾向が見られる。13年12月は大納会高値、14年は12/8高値、15年は12/1高値、16年は12/21高値となり、そしていずれも年明けは調整で始まる傾向にある。
アベノミクス5年間
師走の日本はボーナスシーズンだし、お正月を控え投資マインドが盛り上がるところだが、マーケットは外国人投資家の利益確定売りや手仕舞い売りの出やすいことが影響すると思われる。そうであれば今年の師走も例年通り「調整」の展開を頭に入れておく必要あるかもしれない。
為替(ドル円)の日足は、11/27に110.85円まで軟化し陰転を示唆し、そして1日に112.87円まで戻すも25日線に上値を叩かれており「円高懸念」はまだ払しょくされていない。
為替日足
日経平均は目先のもみ合いから上放れを見せたものの、先物の日足は23000円にタッチしたところで上値を叩かれ、ボリ「+2」が上値の節となり再び「+1」を割り込みかけている。こうなると下値抵抗線と重なる25日線を引き続き注視しておかねばならない。もし25日線を割り込むならば例年通り「調整入り」をイメージすることになる。いずれにせよ日足チャートの「流れ」に従って対応したい。
先物日足
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