日経平均株価の動き(2017年12月29日)

今年も一年お読み下さりありがとうございました。
来年もよろしくご愛顧下さいますようお願い申し上げます。

今週はクリスマスから年末までの谷間であり、市場参加者は少なく閑散相場で終わった感じです。年末まで、わずかな日数では相場の様子を見ているだけと言った感じでした。それでも高い水準を維持し、昨年末(19114円)から+3800円以上も値上がりし、年末2万3000円に迫って引けました。東京オリンピックに向けて上昇相場は持続可能か。投資家は来年も上昇相場を期待しています。

上場銘柄全体で、今年50%以上値上がりした銘柄数は、約1000銘柄(東証1部約520)ありました。2倍以上は約340銘柄(東証1部約150)ありました。2012年末から5年間値上がりを続けているので多いか?少ないか?2018年(来年)も上げ余地を残している銘柄はどの程度あるか?年明けは値上がり銘柄が増えるなら期待値を残しているでしょう。

2018年はAI技術、仮想通貨、金融工学、自動運転、宇宙ビジネス、防衛関連、人手不足、米国減税恩恵企業など、新しい技術はテーマとなるか。国内は少子高齢化は進み、小売業、飲食業は厳しくなっています。オリンピックに向けて人手不足は深刻化するか。どんなテーマでも、業績向上に繋がれば値上がりするでしょう。

北朝鮮の暴発や米国の攻撃、中国大規模暴動。相場格言では「遠くの戦争は買い」だが、近くの戦争は影響は大きいです。韓国冬期オリンピック前後に北朝鮮の心配は残るでしょう。大幅上昇を続けたNYダウは上げ余地を残しているのか。経済と世界情勢と投資リスクはリンクします。買い場もあれば売り場もある点に注意したい。

日本市場は、オリンピックまで日銀は買い支えを続ける政策「国策」を明言しています。それを聞くだけで、大きな下げはなさそうに感じるが、近隣諸国の暴発の心配は残るでしょう。下がれば買い支えは強まると言えます。残すところ平成は2年です。オリンピックは新元号で始まり、消費増税を控えてどう動くか。

テクニカルでは、「124」東証小型株指数は、日経平均の先行指標として見ることができます。来年も小型株指数は高値更新を続けるならば、日経平均は高値更新すると判断されるでしょう。小型株指数が高値更新できなくなれば、日経平均も高値警戒する時期に入ります。

東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数の維持が出来ていれば、相場はシッカリしていると言えます。銘柄数の増加は日経平均の上昇持続を意味し、減少は下げ基調に変わる心配を意味します。8月末1406銘柄→9月末1575銘柄→10月末1747銘柄まで増加→11月末1488銘柄(225種183)→12月(7)1397銘柄(225種164)→12月(14)1534銘柄(225種172)→12月(21)1528銘柄(178)→12月(28)1550銘柄(225種177)とシッカリしています。来年に繋がる銘柄数です。強い状態維持できるか。相場の観察ポイントです。

「107」マザーズ市場(247銘柄)、75日移動平均線を上回る銘柄数は、7月末139銘柄→8月末92銘柄→9月末78銘柄(ボトム)→10月末121銘柄→11月末140銘柄→12月(1)134銘柄→12月(8)119銘柄→12月(15)130銘柄→12月(22)126銘柄→12月末135銘柄と12月はシッカリで終わりました。年明けは増加できるか観察ポイントです。

「105」JASDAQ市場(752銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数の増加は続くか?7月末588銘柄(ピーク)→8月末487銘柄→9月末483銘柄→10月末558銘柄→11月末510銘柄→12月(1)487銘柄→12月(8)481銘柄→12月(15)498銘柄→12月(22)494銘柄→12月末492銘柄とシッカリした状態で引けました。来年も持続可能か観察ポイントです。

東証2部銘柄(515銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は伸び悩んでいます。7月末429銘柄(ピーク)→8月末367銘柄→9月末363銘柄→10月末379銘柄→11月末350銘柄→12月(1)333銘柄→12月(8)320銘柄→12月(15)337銘柄→12月(22)332銘柄→12月末320銘柄とシッカリした状態維持し、引けました。年明けも観察ポイントです。

東証1部銘柄(2081銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も伸び悩んでいます。8月末1244銘柄(225種99)→9月末1575銘柄(158)→10月末1737(225種208)→11月末1450銘柄(225種171)→12月(1)1467銘柄(225種180)→12月(8)1465銘柄(225種173)→12月(15)1464銘柄(225種159)→12月(22)1522銘柄(225種172)→12月末1507銘柄(225種167)とシッカリして引けました。年明けも観察ポイントです。

<評価損率 週足チャート>

「610」評価損率は年末に向けて-6%まで高くなりました。-5%以上では高値警戒ゾーンになります。-6%(12/22)まで高くなったので高値圏と言えます。年末に上値が伸びなかったのは評価損率から見ても分かります。評価損率から見ると、年明けは値上がりすると高値警戒ゾーンと判断されやすいでしょう。

年明けてから、評価損率が-5%以上に高くなれば高値警戒ゾーンと見ておく必要があります。評価損率から見ると、短期調整が近いと言う水準を意味します。日経平均は週間で-500円以上下落すると下降転換と判断出来ますが、評価損率が-10%から-20%の範囲まで悪化した時は、投げ売り出尽くしのボトムゾーンと見ることが出来ます。年明けの水準は観察ポイントです。

評価損率 週足チャート

<NYダウ 日足チャート>

今年のNYダウの上げ幅は+5000ドルに迫るもので、過去に例のない上げ幅でした。これだけ上げた翌年(2018年)どれほど上げ余地を残しているでしょうか。本格的な企業減税の恩恵はこれからです。この減税で20%以上の増益効果があります。好業績の中では、調整はあっても暴落はないでしょう。来年もトランプ相場の期待は強い。引き続き、高値更新相場は期待されるでしょう。

チャート的には、200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線は上向き、株価と25日移動平均線とのカイリ幅は拡大した状態で高値更新し続けています。カイリ幅拡大状態では短期調整か、下げなくても上げにくい状況と言えます。引き続き、高値更新相場は続くか。10日から25日移動平均線を上回る状態は高値更新相場は続くでしょう。

下段の14日RSIは81ポイントまで戻しても、上昇トレンドのトレンドフォローです。オシレーター指標が役に立っていません。それでも株価は25日移動平均線を上回っていれば、来年も高値更新は続くか。観察ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

クリスマス後の為替の動きは様子見状況と言えます。25日から75日移動平均線(112円)を下値支持線に円安に動きつつあるが、残り少ない年末は様子見されました。年明けは25日移動平均線を上回る円安方向に動き出すか。ボックスでの推移は続くか。為替は111円から114円のボックス域で推移は続くか。

チャート的に、200日移動平均線(111円)、75日移動平均線(112円)から小幅なボックス状態です。25日から75日移動平均線は上向きですが、25日移動平均線(112円)を下値支持線に円安に動くか観察です。下段の14日RSIは37ポイントまで下がってきました。円安に戻せるか。年明けの観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<東証マザーズ指数&JASDAQ指数>

<東証マザーズ指数 日足チャート>

「107」東証マザーズ指数は回復し、6月高値を上抜き、上昇基調、高値更新相場に戻しました。200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線は上向き、株価は10日から25日移動平均線を上回り高値更新相場です。年明けも高値更新相場は続くか。観察ポイントです。

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は高値更新相場で引けました。今年のJASDAQ指数は非常に強く、年明けには4000ポイントを上回る勢いです。10日から25日移動平均線を上回る上昇基調は高値更新相場は続くでしょう。200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線を上回る状態は上昇相場です。年明けも続くか観察ポイントです。

東証マザーズ指数 JASDAQ指数 日足チャート

<東証小型株指数&東証中型株指数>

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数は、日経平均の先行指標です。高値更新を続けています。引き続き、10日から25日移動平均線を上回るなら高値更新相場は続きます。200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線を上回る状態は上昇基調は続くでしょう。年明けの観察ポイントです。

<東証中型株指数 日足チャート>

「123」東証中型株指数も高値更新続く。10日から25日移動平均線を上回る高値更新相場です。200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、25日移動平均線を上回る上昇基調は続くでしょう。年明けも持続か。観察ポイントです。

東証小型株指数&東証中型株指数

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、12月は陰線でもプラスで引けました。2万3000円に迫り、高値更新相場は続いてます。株価と6ヶ月移動平均線から幅が大きい状態は、強気の高値更新相場です。カイリ幅が大きい状態は上げ余地は小さいか、調整局面の両面があります。強気と高値警戒の両面の相場判断は続くでしょう。年明けの観察ポイントです。

下段の9ヶ月SRV-D(黒)は8月から80ポイントに乗せてから、88ポイントと強い状態を維持しています。2000年以降で、80ポイント以上で推移する期間は一番長かった。強い上昇局面は続くと見ますが、引き続き、下段の9ヶ月SRV-D(黒)が80ポイント以上を上回る状態は強い状態は維持します。今後の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

小型株指数が方向性を示すように強い上昇基調で引けました。上値は2万3000円に押さえられたものの、日足チャートは高値更新待ちの動きです。株価は10日から25日移動平均線を上回りシッカリしています。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る状態は、強い上昇局面は続くでしょう。

25日移動平均線を下回ると売り転換の心配は残るでしょう。年明けも10日から25日移動平均線を上回る状態は、2万3000円に乗せ高値更新相場は期待されます。年明けの観察ポイントです。下段の14日RSIは45ポイントまで下がりました。14日RSIは低く上げ余地を残しているか、下げに転ずるか。下回らなければ、80ポイント前後まで上昇余地ありと見ています。10日から25日移動平均線を上回る状態は、年明けも上昇期待は強いでしょう。年明けの観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

年明けもNYダウの高値更新は続くか。日経平均は年明けも高値更新続くか。年明け北朝鮮爆撃はあるか。どう動く世界市場。

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