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チキンレース、下値ポイント注視しながら
日経平均は3日続落(3日間で195円下落)したが、その前に年初から3日間で1085円も上げ、もみ合いを大きく上放れたのでここは「程よいスピード調整」と言える。12日の米国市場でNYダウが最高値を更新、CME日経平均が23820円と大証比180円高で終えたことから、今週の日経平均は再び上値を試す可能性十分ある。
日経平均日足
ただし、カギ握るのはやはりNYダウ。日足、週足、月足とも三段上げで上昇を加速、仕上げ局面に差し掛かっていると見てはいるが、上昇が止まらない。12日は228高25803ドルと連日200ドル超の上げで、年末24719ドルからは1084ドル(+4.38%)の急上昇となっている。
NYダウのテクニカル指標は、RCIの過熱に加え、平均線とのかい離率も大きくなってきた。日足の75日線かい離率は8.29%とトランプ相場で最大になり、週足の26週線かい離率は11.43%と2010年以降で最大。
NYダウ日足
NYダウ週足
好景気と緩やかな利上げという「適温相場」に、消費拡大と好業績期待が加わり、止まることを知らない勢いぶりには恐れ入るばかり。だが、多くの投資家が高値警戒を承知しながら「付いて行かざるを得ない」というこの「チキンレース」ぶりに、チャート屋として先行き危うさを感じない訳にはいかない。
それでも「カネ余り」を背景に日本株も米国株が堅調なうちは流れに追随するだろう。需給相場であるから流れに従うのは当然で、FRB議長が後退する2月上旬まで米国市場の勢いは続くことも想定され、日経平均も25000円指向が続こう。とはいえ警戒心も怠れず、日米とも抵抗線や25日線など下値ポイントに注視しながら、個別株も機敏に対応する心構えを持ちながら対応して行くところだろう。
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