今週、NYダウは大暴落に転じた。NYダウが暴落に転じたことで、いままで日経平均はNYダウに牽引され強い相場を維持してきましたが、NYダウが大幅下落した事で大幅に売られました。日経平均の基調の転換は週間で+-500円以上の動きで判定します。または1日の変動幅が3%以上動いた時も判定されます。トランプ大統領就任以降、一本調子で上げてきた株式市場は、強い上昇基調を維持してきたが、ここで下落転換の値幅となりました。
NYダウの下落から一気に暴落に転換する下げ幅となりました。週間(火曜日)で前週比(安値)-2000円幅(約-9%)も下落しました。このまま週間で-500円以内に戻せそうにない下げ幅です。また基調が上昇転換するには、週間で+500円以上の上げ幅が確認できなければ、下げ止まった、または上げに転じたと判断できません。
しばらくは、NYダウが落ち着くかどうかで決まると思います。日経平均だけでみれば、概ね一波動の下げ幅は2500円から3500円です。既に高値から約-3000円近く下げており、ここからの下げ幅は大幅な下げ幅にはならないと見ています。
2013年5月高値から6月の安値まで約3500円下げました。今年1月高値24129円から-3500円は20629円です。あと-500円前後が下げ余地です。また2015年高値20952円も下値支持線と見る目安です。当面さらに下ブレした場合でも安値目途は2万1000円前後までと見ています。
2013年5月から6月の3500円下げた局面を見ても、大幅値幅調整は短期間に底入れしています。1987年10月のブラックマンデーでは2ヶ月で約-6000円下げました。二波動分の下げ幅となる大幅値幅調整局面となりました。大幅下落局面の特徴は、大幅な値幅調整から短期間に底入れするのが特徴です。今の下げは-3500円前後と決まった訳ではありません。この点が観察ポイントです。
今週の下げでは、追い証や投げ売りを残しており、投げ売りは出尽くしたか確認する動きです。またNYダウの落ち着きも確認が必要ですので、もうしばらく不安定な動きは続くと見ています。まずは短期で下げ止まりか。長引くか。
1987年10月のプラックマンデーの時、NYダウは一本調子に値上がりし、過熱した状態にありました。いまの状況に似ていたとも言えます。どんなに強い相場でも必ず調整はある。「山高ければ谷深し」の相場格言の如く。先ずはNYダウの落ち着きところを見たいと思います。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は大幅減少しました。10月末1747銘柄(225種207)をピークに→11月末1488銘柄(225種183)→12月末1557銘柄(225種175)→1月末1399銘柄(225種163)→2月(1)1509銘柄(225種174)→2月(5)1212銘柄(225種126)まで大幅減少した。本日の下落幅を見れば、6日終値では大幅減少していると思います。短期的には売られ過ぎ感が出ている銘柄数です。
75日移動平均線を上回る銘柄数も大幅減少しました。10月末1737(225種208)をピーク→11月末1450銘柄(225種171)→12月末1508銘柄(225種167)→1月末1239銘柄(225種130)→2月(2)1401銘柄(225種139)→2月(6)471銘柄(225種43)と、たった2日で全体の4分の1まで売られるほど大幅減少した事がわかります。売られ過ぎ感は出てきました。週末に向け増加に戻せるか。来週も荒れるか。観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
NYダウは大暴落に発展した。下げは続くか。切り返すか。日経平均はNYダウに連動できるか。為替はどう動く。どう動く世界市場。
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