高岡隆一の株達の極意 伝授します! 2018年02月13日

株安はチャンスだがリスクをどこまで取る??

突然のように米国株が崩れてきた。昨年11月の勉強会では「米国株の週足チャートがジャンプ台のように尖ってきた」、こう言う表現で解説しました。セミナー後の12月・1月と米国株は連日の史上最高値更新。あまりの強さに驚きと警戒感を持った投資家も少なくはなかったと思うが、崩れ出すと早いもの。今度は1日の値動きが上下で1000ドルを超える日も多々あるなど、どの辺で落ち着くのか見分けにくくなってきた。「上げも一方通行なら下げも一方通行」、果たしてどうなるのであろうか。

  まず日本株の利益は相当に伸びている。年始の一株益1519円が1635円まで増加。PER13倍で21255円、12倍で19620円となり、利益が支える下値の目安は切り上がっている。

  次にチャートを見てみよう。
  日経平均の月足チャートに12ヶ月線を加えたシンプルなものだ。

参考チャート

参考チャート

  ここでの特徴は、12ヶ月線が上昇中に突然の調整で12ヶ月線を割り込んだ場合、概ね下げはローソク足で2本(2ヶ月)、その翌月には反転。こう言う癖があるようだ。もしもこの様な習性が今後も有り得るとすれば、陰線2本目の来月に12ヶ月線を割ったあとが注目となるのだが・・・・

  もちろん12ヶ月線(約20800円)よりも上で下げ止まり、「割らない場合」も考えられるので、このパターンになるとは限らない。
  この先1週間の下げが早く、2月中にも下値を付ける場合も否定はしない。要は過去のチャート上の変化点を見比べて、どんな特徴があるのか。どの水準になったら反転しやすいのか。こう言う習性(テクニカル的な特徴)を確認しておくことで、「出る」タイミングを事前に準備しておけるのだ。株達がそれをサポートしてくれる。

  日経平均では25日線からのカイリ率が-10%~-15%が下値の目安になりやすく、近々にも日経平均がそう言う水準まで下げたなら打診買いの目安に。
  水準では、PER13倍の21255円で第一弾、PER12倍の19620円で第二弾の買いとか。

  またこれら両方を利用し、25日線カイリ率-10%~-15%まで突っ込んだ日の株価が、PER13倍(21255円)なら打診買い、PER12倍(19620円)まで突っ込むなら買い増し、こう言う利用方法もある。(2/9のザラバ安値がこの条件にかなり近い)

  ただ日足カイリ率を用いた作戦は、誰よりも安く買う事が出来る反面、リスクも高い。
  慎重な方は、日足・週足テクニカルの調整一巡を待ってから買いに出る。すなわち「値段」よりも「日柄」を重視する方法もある。

  「上から落ちてくるナイフを掴む」。血まみれにならずに掴めると、非常に安く株を買える。しかしナイフの刃は鋭く、掴むと怪我をする。だからあえてリスクを取ってナイフを掴まず、地上に刺さってから掴む。怪我のしない方法だ。
  上から落ちてくる株価を下で掴むのか、地上に刺さってから(下げ止まってから)買う銘柄を探すのか。リスクを取るのか安全策を取るのか、欲と怪我を天秤にかけて判断下さい。

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