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NY、上放れ期待
「落ち着いてきた」「打たれ強くなってきた」という声が多く聞かれるようになってきた。貿易戦争の次はイラク攻撃とトランプの気まぐれは相変わらずだが、日米とも株価は徐々に落ち着き、為替(ドル円)は107円78銭をつけて底打ち感を漂わす。2月、3月と続いた調整も「売り方」に疲れが出てきたようだ。昨年は4月後半から上昇に転じて5月、6月と上値追いになっただけに、今年も似たような展開になる可能性あるだろう。
とはいえ、NYダウ(24360ドル)の日足はまだ三角保ち合いの中にある。200日線と二点底になった22300ドル台を下値にする一方、上値は1月高値から続く抵抗線に抵触はするがまだ抜けずにいる。また、日経平均(21778円)も日足は一目均衡表の雲(21967円~22533円)や75日線(22275円)の下にあり、好転を確認したと言える状況にはない。つまりは「下値」への注意もまだ必要と思われる。
NYダウ日足
日経平均日足
ただ、為替(ドル円)が107.78円まで円安を進め、日足の雲(107.17~109.45円)に突入するなど反転の兆しを強めており、75日線(108.34円)から109円方向に円安を進める可能性がある。そうなれば日経平均も雲に突入から75日線や雲上を目指すだろう。相場は大型連休のある5月に高値をつけるアノマリー(経験則)があり、NYの抵抗線突破や、日経平均の雲突入の可能性は十分にあるとみている。
為替日足”
だからといって大きく上値を取りに行くとか、カンカンの強気になるとは見ていない。2月、3月の調整で日米ともチャートは調整入りを示唆しただけに、ここからの上昇は「アヤ戻り」であることを忘れてならない。年金マネーやショートカバー(買い戻し)により一時的に勢い良く上昇する可能性はある。そうなれば市場関係者から強気アドバルーンが多く上がるだろう。だがチャート的には22000~23000円が戻りの厚い節で、1月高値に対する二番天井を模索する局面となる。
目先的にはNYの抵抗線突破、日経平均の雲突入を想定して5月まで「買い」姿勢をイメージするが、その先の夏相場に関してはまだ慎重姿勢を崩すわけには行かないだろう。短期と中期をうまく使い分けて行きたい。
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