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下値ポイントも注視
日経平均は3/26安値20347円からジリ高基調が続いている。18日に22954円まで高値を伸ばし2月に空けたもう1つの窓23122円(2/2)を目指す流れにある。長く続くジリ高基調は強さの表れでもあり、窓埋めのあと23500円方向に弾み付ける可能性もある。日足では右カタ上がりで推移するボリンジャーバンドの「+1」と「+2」の間で推移しており、23100円台に浮上する「+2」にトライするかが今週の1つ注目点だろう。ただし、22750~22800円に浮上する「+1」を維持することがジリ高基調のポイントであるから、その下値の注視も必要だ。
日経平均日足
NYダウは先週24994ドルまで上げ25000ドルに迫ったあと足踏みしたが、75日線の上で推移しており上昇基調にあり、3月高値25449ドルを目指す可能性はある。ただ、一目均衡表の基準線(半値戻し)24929ドルや雲上24980ドルを抜けずにいると、再び調整入りとなる可能性もあるので、24500ドル台の75日線を維持するかは注視しておく。
NYダウ日足
日米とも株価は上昇基調にあり、今すぐ警戒となることはないだろうが、5月も下旬となり「セルインメイ」を意識しはじめる可能性もあるので下値ポイントのチェックは怠らずに行きたい。
日本国債週足
原油高に伴う景気への影響がジワリと出始めているのは気がかりだが、もう一つ日本国債が長らく150円台でこう着しているのも気がかりだ。国債の週足チャートを見ると150円近辺でこう着が1年以上も続く。日銀の異常介入で国債の流通が滞っているのは言うまでもないが、地銀の業績悪化が目立つようになり日銀のゼロ金利政策の弊害が徐々に声高になってきた。欧米が超金融緩和から引き締めに転じ、日銀だけいまの状況を続ける理由が乏しくなってきた。もし国債が下落に転ずるようだと日本も金利上昇が始まり、円安も喜べばくなる。そして日銀のETF買い縮小も始まるだろう。株価とともに国債の下値抵抗線にも注視しておきたい。
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