日経平均株価の動き(2018年05月25日)

今年2月5日、米国ゴールドマンサックス証券(デリバティブ部門)は、一日で1年分の利益を上げたと言うからビックリです。トランプ大統領の発言を前もって知ってたのかと思わせる。今回の下げも、トランプ大統領の発言を前もって知ってたら大儲け間違いなし。ゴールドマンサックス証券の会長はトランプ大統領の支持者として有名です。

第一弾の米朝会談は中止または延期されました。北朝鮮から中止を言わせた事は、米国にとって、うちは悪くないと言う、勝ちを取った事になります。次はいつかわからないが、第二弾の米朝会談の準備、交渉に入っているのではないかと思われます。株式市場の乱高下要因として残るでしょう。トランプ大統領の発言はエスカレートする可能性は強いが、全て中間選挙に向け、一番パフォーマンスの高い時期に米朝会談を設定するのではないでしょうか。

2019年業績予想の発表は一巡し、日経平均は2万3000円に乗せてきました。業績予想は評価されたと思われます。短期的には2万3000円に乗せたことで、利食い売りは出やすくなってきたところに、米朝会談の延期、輸入自動車の関税引き上げニュースで一気に売られました。この下げが押し目になる事を期待したい。

3月安値20347円から休まず2万3000円に向け値上がりしてきました。上昇期間と上げ幅(2700円)が大きかった事もニュースに反応し、売られやすかった様に感じられました。4月から上昇に転じ、上昇銘柄の増加は続いています。東証1部銘柄の75日移動平均線を上回る銘柄数の増加も重なり売られやすかった。

75日移動平均線を上回る銘柄数のピークは、昨年10月末1759銘柄(225種208)→11月末1482銘柄(225種182)→12月末1500銘柄(225種167)→株価高値1月23日1601銘柄(225種184)→4月2日ボトム530銘柄(225種35)→4月18日1344銘柄(225種159)まで増加は続き→今週末5月25日1144銘柄(225種129)まで減少したが、上昇相場は維持しています。

75日移動平均線を上回る銘柄数は、昨年10月末1700銘柄以上でピークを付けています。銘柄数のピークと株価のピークにズレはあるものの、銘柄数から株価の水準を知ることはできます。前週1344銘柄(225種159)まで増加した後、今週は売られて減少したが、引き続き、増加余地を残していると言えるでしょう。米朝会談、自動車関税などもあるが、相場を壊すことはないだろうと見ています。銘柄数が回復したら、1ヶ月くらいで高値警戒感は出るかも知れません。このあたりも今後の観察ポイントです。

好業績株でも一本調子に上がる事はありません。利食いもあれば押し目もあります。今後も上昇基調を維持しながら押し目を付ける調整場面はあります。高値で終わってしまう株もあれば、押し目の後、上昇基調に戻す強い株も多くあります。業績発表が一巡した事もあり、目先高い株は押し目を待つ動きに見えます。

株価の上昇に連動し、為替は一本調子で円安に動いてきました。フシメの110円を一気に上回りました。米朝会談延期、自動車関税ニュースを嫌気し、一気に109円台まで円高に戻しました。昨年の円安フシメは114円でした。114円に向けて円安の戻りは続くか。円高に逆戻りするか。6月に向けて114円の円安か、107円の円高か。観察ポイントです。

個別株は、引き続き、好業績株、2ケタ増収増益銘柄、売上げ大幅増収増益銘柄、売上高経常利益率の大きい銘柄などから、中期上昇が期待できそうな銘柄ですが、かなり上げてきているので押し目待ちになりそうです。好業績予想の株は、75日移動平均線を上回っていれば上昇基調は維持しています。

東証1部銘柄の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、増加から減少に転じました。6月に向けて1000銘柄以上を維持できるか。1月末1399銘柄(225種163)→2月末920銘柄(225種88)→3月末605銘柄(225種34)→4月末918銘柄(225種110)→5月(1)839銘柄(225種108)→5月(10)947銘柄(225種104)→5月(17)1051銘柄(225種121)→5月(24)920銘柄(225種93)と銘柄数は減少しました。6月に向け維持できるか。1000銘柄(225種113)以上に戻すと強気相場は続いていると見る事が出来ます。

「107」マザーズ市場(251銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は回復の兆しか。1月末165銘柄ピークに→2月末117銘柄→3月末105銘柄→4月末84銘柄→5月(2)84銘柄→5月(11)97銘柄→5月(18)97銘柄→5月(25)104銘柄と増加に転じました。6月に向けた観察ポイントです。

「105」JASDAQ市場(741銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は回復の兆しか。1月末571銘柄→2月末416銘柄→3月末248銘柄→4月末265銘柄→5月(2)250銘柄→5月(11)304銘柄→5月(18)296銘柄→5月(25)315銘柄と回復が見られます。6月に向けた観察ポイントです。

東証2部銘柄(513銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数から回復は弱い。1月末398銘柄→2月末269銘柄→3月末136銘柄→4月末140銘柄→5月(2)157銘柄→5月(11)182銘柄→5月(18)198銘柄→5月(25)215銘柄と弱い回復の兆し。5月は回復できるか。観察ポイントです。

東証1部銘柄(2089銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数の増加から減少に転じました。1月末1239銘柄(225種130)→2月末804銘柄(225種56)→3月末564銘柄(225種35)→4月末1077銘柄(225種134)→5月(2)1070銘柄(225種130)→5月(11)1251銘柄(225種149)→5月(18)1344銘柄(225種159)→5月(25)1144銘柄(225種129)と減少に転じました。6月も1000銘柄以上を維持できるか。観察ポイントです。

<評価損率 週足チャート>

前週発表までの「610」評価損率は、-8.93%(4/27)→-8.54%(5/11)と改善しました。今週発表-8.15%(5/18分)まで改善してきました。評価損率の回復は、株価は高値に近づいている事を意味します。今週の下げも、株価水準が高くなっていた訳です。1月高値-3.63%(1/12)ピーク→2月-10.10%(2/9)→3月-11.66%(3/23)→3月末-8.78%→4月末-8.93%→-8.54%(5/11)→-8.15%(5/18)と3月をボトムに改善は続きました。引き続き、相場改善と高値警戒の時期を探ります。

週足チャートでは、26週移動平均線(2万2300円)まで売られたが、引き続き、13週から26週移動平均線を上回る状態は上昇相場は続きます。26週移動平均線上回ったので、引き続き、1月高値を目指す相場展開は続いています。6月に向けた観察ポイントです。週間で-480円安で引けました。-500円以上下げると下降転換するでしょう。微妙な下げ幅で引けました。来週の観察ポイントです。

評価損率 週足チャート

<NYダウ 日足チャート>

NYダウは、75日移動平均線を上回り上昇基調に戻してきました。引き続き、75日移動平均線を上回る状態は、上昇基調は続きます。75日移動平均線を下回ってしまうと戻り売りに逆戻りします。75日移動平均線を上回っている事は上昇基調は維持するでしょう。引き続き、上昇基調が強まることを期待したい。

チャート的には、もう少しで25日移動平均線と75日移動平均線はGクロスします。Gクロス後は上昇基調は強まるパターンとなります。引き続き、25日移動平均線(下値支持線)を上回る状態を維持しながら上昇相場は強まると見ています。中間選挙に向け、トランプ大統領の過激発言は続くか。6月に向けた観察ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

ドル円相場は、一気に200日移動平均線を上回った後、トランプ大統領発言で円高に逆戻りしました。一気に200日移動平均線を下回ってしまったが、再度200日移動平均線を上回ると見ています。200日移動平均線(110円)を維持するなら、株式市場も強い状態を維持しそうです。円高に戻すと株安の心配は残るでしょう。

チャート的には、一気に200日移動平均線(上値抵抗線)を上回った後、今週は200日移動平均線を下回ってしまいました。25日移動平均線で止まっています。25日移動平均線で止まり円安に戻るなら、再度200日移動平均線を上回ってくると見ています。引き続き、ドル円相場は米国の手中にあり。5月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は75日移動平均線を上回れず。新興市場は出遅れている事が分かります。75日移動平均線(上値抵抗線)は下回った状態で、75日移動平均線は下向きに転じてきました。75日移動平均線の上値は重くなるか。突破出来るか。75日移動平均線を下回る状態は調整相場が続くでしょう。6月に向けた観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数は3600ポイントに乗せたところで売られました。小型好業績株も売られた事が分かります。75日移動平均線を上回っており、上昇相場は維持しています。引き続き、上昇相場が強まる事を期待したい。6月に向けて上昇相場を維持できるか。観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、2万3000円に乗せたものの、あっと言う間に5月の上げ幅を帳消しにしてしまいました。「天井三日」の相場格言のようだ。残す5月の1週間で陽線に戻せるか。6ヶ月移動平均線を上回った状態ならば、上昇基調は維持できません。6ヶ月移動平均線を上回る状態を維持できるか。6月に向けた観察ポイントです。

12ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る状態で、株価が6ヶ月移動平均線(2万2400円)を上回る状態なら上昇基調です。6ヶ月移動平均線(22300円)を下回るとボックス相場に逆戻りします。5月は6ヶ月移動平均線を上回る状態で引けるか。6月も上昇相場でスタートできるか。6月相場に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

日足チャートでは、4月スタートから10日移動平均線を下値支持線に上昇相場を維持してきました。ここにきて10日移動平均線を下回りました。チャート的に10日移動平均線を下回る事は上げ止まりを意味します。上昇に戻すには、再度10日移動平均線を上回らなければなりません。

3月安値から約2700円値上がりし、2万3000円まで戻しました。短期的に、上げ幅から見ても、いつ一服してもよい状態でした。調整に転じても、25日移動平均線を下回ると売り転換するが、75日移動平均線を上回る状態は上昇基調は維持します。75日移動平均線を下回ると下降転換します。25日移動平均線をキープできるか。6月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドは上向きに転じたので上昇トレンドです。上昇トレンドでは、75日線形回帰トレンド中心線が下値支持線です。下回ると、次は-1μが押し目目途です。現在は中心線を下回ってきました。

中心線を上回れば、再度+1μ(2万3000円)→+2μ(2万3500円)に向けた動きとなります。75日線形回帰トレンド中心線(2万2400円)を上回れないと、-1μ(21800円)に向けた下げに転じます。75日線形回帰トレンドが上向きなので、大きくは下げないと見ています。引き続き、+1μに向け戻すと見ています。6月に向けた観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

トランプ大統領発言で相場は乱高下。次の米朝会談どうなる。中間選挙に向け過激発言続くか。NY市場は高値上回るのはいつか。為替どう動く。どう動く世界市場。

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