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高値を付けやすい「6月」
米国の強い雇用統計(5月)を受けNYダウは24635+219ドルと上げた。ただ、日足は5/21の高値25086ドルに届かず、25日線、75日線近辺でもみ合い続く。下値は200日線を下支えとするが、一目均衡表の遅行線が雲上24988ドルを抜けずにいる。ナスダックが7545+112ポイントと大きく上げ3月の最高値7637ポイントに迫ったことから、NYダウも浮上の可能性が出てきたが、上昇確認は5/21高値25086ドルを突破してからでも遅くないだろう。
NYダウ日足
ナスダック日足
時は高値を付けやすい「6月」。米国経済はたしかに順調だが、強い雇用統計を背景に6/12~13のFOMCでは今年2回目の利上げがほぼ確実となり、年4回の利上げも否定できなくなった。そうなると、新興国や欧州市場への影響が懸念され、イイとこ取りで米国市場だけ「ぬるま湯相場」が続くとは限らない。強いナスダックではあるが、3月高値7637ポイントと「二番天井」をここから意識する可能性もある。
逆にNYダウの下値ポイントは200日線で今週24100ドルとなるが、日足の雲下限が24057ドルと同水準になるので。この2つを当面の下値ポイントとして注視しておく。もし24000ドルを割り込むことあれば本格調整が始まる合図となろう。
日経平均は5/30に21931円まで調整入れた。5/21高値23050円までジリ高基調を9週続け2700円も上げたのだから、ここで4割(1100円)程度の調整は当然だが、21931円安値は75日線に抵触し、5/21高値から8日目で雲クロスというタイミングであるから、ここで一旦下げ止まって切り返すことも想定される。
先物日足
だが、上昇に転ずるには23050円突破が必要だ。為替(ドル円)は109円台でもたつき、週足は右カタ下がりが続く。為替の好転には抵抗線を上抜く112.50円が必要だが、日経平均ともども好転を確認するまで「買い」で慌てることないだろう。
為替週足
今週末はSQだし、来週12日には米朝首脳会談が予定され、日経平均はまだしばらく上げ下げもみ合う可能性がある。そして、下にある200日線(21800円処)には陰転ポイントとして注意を払っておく。
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