上海市場の大幅下落の影響を受け、7月相場入りから大幅下落で始まりました。「二日新甫は荒れる」相場格言の如し。来週は7月SQ週です。来週SQに向け、下ブレの心配は残すでしょう。来週SQに向けて売られるか。今週で投げ売り出尽くしで、来週から切り返すか。まず今夜の米国雇用統計発表でどう動くか。
米国トランプ大統領の中国へ貿易関税の発表から、上海市場は荒れています。上海市場が売られた事で、東京市場は売られました。また影響を受けるだろうと思われる中国関連株も売られました。ハイテク関税と言われる様に、半導体関連株も売られた。今後も貿易戦争の行方次第の影響は受けそうです。
週間ザラ場で-840円安まで売られた後、週末に切り返しました。米国の貿易関税を実行と発表から買い戻されました。-500円以上の下落は下降転換と判断されます。下降転換の判断は持ち越されました。いったん下降転換すると、8月くらいまで調整相場の心配は続くでしょう。切り返せるかどうか、来週SQ週と重なり、米中貿易関税の報復により、上海市場、米国市場の乱高下の影響が心配されます。下げ止まれば買い場に変わるでしょう。
貿易関税はハイテク製品に多く、半導体関連株が総崩れとなりました。相場は「半導体で始まり半導体で終わる」業種であるから、半導体関連株が売られる事は相場が売られてしまう。半導体関連株が切り返すまで相場全体の下げ止まり確認はできにくいと考えます。アドバンテスト、東京エレクトロンなどの半導体関連株の下げ止まりを確認したい。下げ止まれば相場全体は買い場に転換するでしょう。
テクニカル的には、東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数(7/5)は、500銘柄(225種61)以下に大幅減少しました。かなり売られ過ぎ感が出てきました。これ以上の減少は、短期的に底値ゾーンと言えます。数値的には、来週SQ週も確認しながらボトムを付けそうです。
日足チャートでは、株価の下げ止まりは、10日から25日移動平均線を上回って判断されます。上回るには下げ止まり、切り返し、日柄の3つのどれかを要すと考えます。10日から25日移動平均線を上回るまで、まだ不安定な相場は続くと見てください。75日移動平均線は200日移動平均線を上回っていたが、ここにきて下回りそうです。下降相場に向かう形になりつつあります。
いったん相場が売られ下降転換すると、需給が改善しないと反発に転じません。需給の改善は損切りの投げ売りが出尽くし改善する事が多いです。また買いが入り転換する事もあります。買い転換するには好材料が必要か。来週SQに向けて投げ売りが出るかどうか?需給改善のポイントですが、投げ売りは短期的に売られます。
東証1部銘柄の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は大幅減少続く。1月末1399銘柄(225種163)→2月末920銘柄(225種88)→3月末605銘柄(225種34)→4月末918銘柄(225種110)→5月末740銘柄(225種74)→6月末783銘柄(225種85)→7月(5)431銘柄(225種61)まで大幅減少しました。6月末より250銘柄以上売られました。ボトムゾーン接近だが、まずは下げ止まり確認からです。観察ポイントです。
「107」マザーズ市場(251銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少続く。1月末165銘柄ピークに→2月末117銘柄→3月末105銘柄→4月末84銘柄→5月(末)101銘柄→6月末81銘柄→7月(6)63銘柄とボトムゾーンまで減少した様に見える。7月は持ち直せるか。観察ポイントです。
「105」JASDAQ市場(738銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少続く。1月末571銘柄→2月末416銘柄→3月末248銘柄→4月末265銘柄→5月(末)266銘柄→6月末236銘柄→7月(6)156銘柄まで減少した。ボトムゾーンに近づく銘柄数です。7月は増加に戻せるか観察ポイントです。
東証2部銘柄(510銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少して始まる。1月末398銘柄→2月末269銘柄→3月末136銘柄→4月末140銘柄→5月(末)181銘柄→6月末181銘柄→7月(6)110銘柄と7月も減少続く。ボトムゾーンに近づいている。7月は増加に戻せるか観察ポイントです。
東証1部銘柄(2097銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も減少続く。1月末1239銘柄(225種130)→2月末804銘柄(225種56)→3月末564銘柄(225種35)→4月末1077銘柄(225種134)→5月(末)935銘柄(225種103)→6月末813銘柄(225種90)→7月(6)476銘柄(225種63)まで減少した。1部もボトムゾーン接近と見る数値です。7月は増加に戻せるか。観察ポイントです。
<評価損率 週足チャート>
今週発表の6月末の「610」評価損率は、-11.57%(6/29)と2週続けて-11%台まで悪化しました。今週の日経平均は2万1500円割れまで下落したので、来週発表の数値は-15%以下に悪化してそうです。-15%以上の悪化は投げ売りが出る水準です。週間で-500円以上下落したので続落の心配はあるものの、投げ売り出尽くしからボトムゾーンの可能性もあります。
1月の高値期日から6ヶ月目にあたり、投げ売りが出やすい時期と重なりました。投げ売り出尽くせば需給改善から、株価は下げ止まり反発の期待は残ります。1月から2月高値期日を考えると、7月から8月は底値固め時期と考えられるでしょう。評価損率の数値が-15%以上悪化なら、投げ売りは出たと見ることができます。7月の観察ポイントです。
<NYダウ NASDAQ指数 日足チャート>
NYダウは、トランプ大統領の中国へ貿易関税を科す発言以来、乱高下しています。200日移動平均線を下回りました。もう少しで、75日移動平均線と200日移動平均線はDクロスしそうです。75日から200日移動平均線を下回れば上昇基調から調整局面に転じてしまう。
高値更新を続けたNASDAQ指数も高値更新できなくなっています。75日移動平均線を上回っているが、25日移動平均線は下回った。NASDAQ指数は25日移動平均線を上回れば上昇基調に戻ります。NYダウが崩れたら影響は受けそうです。7月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
チャート的には200日移動平均線に沿って110円前後での推移は続く。200日移動平均線を上回る状態は円安に向けた動きです。110円前後からさらに円安は動くのか。200日移動平均線を上回る状態を維持なら円安は続くでしょう。200日移動平均線を下回れば円高に逆戻りする。7月はどちらに動くか。
25日移動平均線は上向き、75日移動平均線は上向き、基調は円安に動く形となっています。当面は110円前後の円安で推移しそうです。7月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数も200日移動平均線を下回り大きく売られてしまった。調整局面入りのチャートに変わった。いったん崩れた後は、10日から25日移動平均線を上回るまで下げ止まり確認はできません。200日移動平均線を下回る動きは10日から25日移動平均線上回り待ちです。7月の観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数も200日移動平均線を下放れてからも売られ続けている。小型株指数も下降転換の調整局面入りした動きです。10日から25日移動平均線を上回るまで下げ止まりません。また200日移動平均線を下回る間は戻り売りの下降相場は続きます。7月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、7月は一週目から前月比-840円安まで売られた。12ヶ月移動平均線を下回り下降転換の心配がでる下げ幅です。6ヶ月移動平均線は下向きに転じて12ヶ月移動平均線を下回る心配があります。7月相場は12ヶ月移動平均線を上回れないと下降基調に向かう心配はある。これ以上売られるか観察です。
チャート的には、12ヶ月移動平均線(下値支持線)を下回り、6ヶ月移動平均線とDクロスする可能性も出てきました。Dクロスは下げ相場に向かうパターンとなり、6ヶ月移動平均線を上回れないと上昇相場に戻せません。12ヶ月移動平均線を下回り続けると、夏相場は下降相場の心配あり。来週SQ週後も下げは続くか。切り返すか。7月相場の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートでは、200日移動平均線を下放れました。200日移動平均線を下回った事で下降相場に転じやすいでしょう。また200日移動平均線を上回れなければ上昇相場には戻せません。200日移動平均線を下回る状態は下降相場に向かうか、戻すかの観察が必要です。まず今後の下げ止まり確認からです。7月相場が崩れてしまうと、大きく下げる心配は残ります。大きく下げると底値圏に入ります。
下段の25日騰落レシオは87ポイント→78→81ポイントと下げました。70ポイント台まで下げたことで売られ過ぎ感は出ました。25日騰落レシオは、さらに売られて低くなるとボトムゾーンと言えます。来週以降はボトムゾーンからは反発時期を探ります。7月の観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>
標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドは上向きの上昇トレンドです。75日線形回帰トレンド-2μまで下げ反発で引けました。-2μまで売られた事でボトム感は出た様に見えます。来週は下げ止まりから反発は続くか。観察する動きです。
-2μまで下げた事で、反発しやすくなってきました。来週に入ると75日線形回帰トレンドは上向きから横ばいに傾き度は弱まっていきます。まずは中心線が戻りメドですが、中心線の目標価格は下がります。線形回帰トレンド上向き→横ばい→小さな戻り。7月の観察ポイントです。
米国の中国への報復関税は続くか。NYダウ、NASDAQは調整入りするか。日経平均は調整入りするか。為替円安は続くか。どう動く世界市場。
臨時コメントについて
相場が急変したり基調が変わるようなときには、その都度臨時コメントが掲載されます。
臨時コメントは株の達人ユーザーのみのサービスです。
↓ブログでは日経平均や先物、ミニ先物などの分析を掲載しております。ほぼ毎日更新!ぜひご覧ください。
本日の市況と個別株徹底解説
https://www.sevendata.co.jp/user_blog/