今週は日銀決定会合で、金融政策現状維持と金利0誘導が好感されて買われました。木曜日にトランプ大統領が中国に報復関税を追加する事を発表。新たな貿易戦争を嫌気して、株式市場は売られました。上げ相場に冷や水を掛けられた様な感じです。この問題が燻る間は上値は買われにくいでしょう。
米国の主張は、中国の関税率は高く不公平。米国の追加利率は、中国の関税率に近づけたに過ぎない。物を売りたいなら同じ関税率にするのがフェアだ。中国は国内産業保護を理由に、関税率を高くしています。関税率を下げると輸入が増加し、国内産業は競争にさらされます。それでも何れ、中国が折れるしかないか。
日銀はTOPIX型ETFに資金配分を変更しました。動きをみれば、TOPIX型ETF銘柄の外人売りの受け皿になっています。しばらくTPOIX型ETFの外人売りの受け皿とし、ある程度の売り物を吸収しないことには上がりません。しばらく売り物出尽くし待ちと感じられます。
7月末の(東証1部)6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は873銘柄で引けました。800銘柄を回復して引けて、上昇機運は強まり良かったです。8月は962銘柄(225種118)でスタートし、幸先良いと感じたが、米中貿易戦争で売られて減少しました。また800銘柄以下に減少なら調整期に戻るでしょう。
7月末、25日騰落レシオは109ポイントで引けました。8月は108ポイントでスタートし、値上がり銘柄増加で始まった事を意味しました。また冷や水を掛けられ売られてしまった。25日騰落レシオが100ポイント以下になったら、売られた銘柄の増加を意味します。今後の数値の方向感を確認するところです。
「3度目の正直」ならず、日経平均の2万3000円の上値は重い。米中貿易戦争が続く間は、2万3000円が重く見えます。しばらく調整相場に転じそうです。しばらく米中貿易戦争はどう落ち着くのか、見守るしかなさそうです。米国中間選挙が近づくほど過激になりそうです。
個別株は、乱高下相場にも負けない強い上昇銘柄がよさそうです。四半期決算で上方修正株は反発し、逆行高してるものもあります。この様な上昇相場を持続している株が、しばらく注目株になりそうです。
東証1部銘柄の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数の増加は止まる。1月末1399銘柄(225種163)→2月末920銘柄(225種88)→3月末605銘柄(225種34)→4月末918銘柄(225種110)→5月末740銘柄(225種74)→6月末783銘柄(225種85)→7月末873銘柄(225種97→8月(2)841銘柄(225種102)と上昇基調を維持している。8月は800銘柄以上を維持し上昇は強まるか。8月の観察ポイントです。
「107」マザーズ市場(259銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少する。1月末165銘柄ピークに→2月末117銘柄→3月末105銘柄→4月末84銘柄→5月(末)101銘柄→6月末81銘柄→7月末80銘柄→8月(3)68銘柄と減少に転ずる。8月相場は強くなるか。8月の観察ポイントです。
「105」JASDAQ市場(731銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少する。1月末571銘柄→2月末416銘柄→3月末248銘柄→4月末265銘柄→5月(末)266銘柄→6月末236銘柄→7月末234銘柄→8月(3)193銘柄と減少する。増加に戻せるか。8月相場の観察ポイントです。
東証2部銘柄(512銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少する。1月末398銘柄→2月末269銘柄→3月末136銘柄→4月末140銘柄→5月(末)181銘柄→6月末181銘柄→7月末174銘柄→8月(3)155銘柄と減少した。増加に戻せるか。8月の観察ポイントです。
東証1部銘柄(2097銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も減少する。1月末1239銘柄(225種130)→2月末804銘柄(225種56)→3月末564銘柄(225種35)→4月末1077銘柄(225種134)→5月(末)935銘柄(225種103)→6月末813銘柄(225種90)→7月末886銘柄(225種98)→8月(3)681銘柄(225種82)と減少する。増加に戻せるか。8月の観察ポイントです。
<評価損率 週足チャート>
7月末の評価損率は、-9.90%まで改善して引けました。-13.80%(7/6)→-12.30%(7/13)→-11.73%(7/20)→9.90%(7/27)とボトム形成から相場は戻り、数値は改善しました。-9%台まで改善した事から、利食い売りに押される心配が出る数値とも言えます。数値的にはもみ合いになりやすいでしょう。
「610」評価損率は-10%以上に改善し、-10%から-5%の範囲は利食い売りも出始めます。この範囲まで改善したので、しばらく利食い売りは出やすいと言えます。数値改善が続くと評価損率から見て、高値から売られる心配有りです。-10%以下に売られると買われます。8月の観察ポイントです。
<NYダウ NASDAQ指数 日足チャート>
NYダウは、6月高値2万5400ドルを上回った後も堅調な上昇基調を維持しています。米中貿易戦争は短期的に売られても、すぐ回復している。市場は評価していると判断されます。今夜の雇用統計発表後も上昇基調維持なら、次は1月高値2万6600ドルを目指す相場展開は続くでしょう。200日移動平均線は上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、株価は25日移動平均線を上回る上昇基調を維持しています。
NASDAQ指数は高値更新相場を続けています。フェイスブックは70兆円に乗せたり、アップル株の時価総額が110兆円以上を上回ったと言うのですから、ハイテク株の好調さが伝わります。ハイテク株の好調がNASDAQ指数を支え、NYダウを牽引しています。引き続き、NASDAQ指数は25日移動平均線を上回る高値更新相場は続くでしょう。8月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
ドル円相場は、114円に迫った後、110円台まで円高となったが、チャート的には25日移動平均線に沿った円安基調は維持しています。しばらく25日移動平均線に沿って緩やかな円安基調を維持すると感じられます。75日移動平均線と200日移動平均線はGクロスし、円安基調を示しています。
チャート的に、75日移動平均線と200日移動平均線がGクロスした事で、円安に向けたチャート状態は整います。秋相場は円安に向けた動きは続くように思われます。75日移動平均線は上向きで、ドル円の方向性を示しています。8月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数の75日移動平均線は、200日移動平均線を下回りました。下降基調への状態で25日移動平均線を上回ったので反発に転ずる状態ですが、弱い動きを続けています。株価は25日移動平均線を上回り反発に転ずる局面にあり、反発しなければ売られる心配ありです。8月の観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数は、75日移動平均線まで戻したところで伸び悩んでいます。25日移動平均線を下回ると反落に転じてしまうでしょう。25日移動平均線を上回る状態を維持できれば、反発は期待されるでしょう。再度75日移動平均線上回ると底入れの動きと判断できます。8月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、7月相場は6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回り、プラスで引けました。8月相場も6ヶ月移動平均線を上回る上昇基調で始まりました。米中貿易戦争でも、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る状態を維持するなら上昇相場は続きます。目先は2万3000円が意識され、重い動きにも見えます。8月の観察ポイントです。
チャート的に、8月も6ヶ月から12ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る上昇相場を維持するなら2万3000円台に乗せる可能性は強いが、米中貿易戦争の影響では売られる心配もある。引き続き、8月相場も、上昇基調を維持できるか観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートでは、米国の中国への追加貿易関税を発表した日は売られても、75日移動平均線は下回らなかった。日本市場への影響は小さい事がわかります。それでも上値買いは警戒されている感じはします。チャート的には、75日移動平均線上向き、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上回る上昇基調は続きます。
25日騰落レシオ76ポイントのボトムから→7月末109ポイントまで上がりました。今週は102ポイントまで下げたので、また上げ余地を残したと言えます。騰落レシオが下がったので、来週は上げ余地を残しています。75日移動平均線を上回る状態なら上昇局面は続くでしょう。8月の観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>
標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドは傾きが横ばいになりました。しばらくボックス相場が続く事を意味しますが、中心線を上回っている状態は、上昇相場をキープしていることを意味します。中心線を下回ると戻り売りに転換します。
横ばい状態での上値目標は+1μ(22780)から+2μ(23100)です。中心線を上回る相場は上昇相場の上値メドと見て下さい。株価が中心線を下回ると、-1μ(22130)から-2μ(21800)が下値メドになります。8月の観察ポイントです。
米中貿易の影響強まるか。相場の影響どうなる。中国はおれるか。NYダウ、NASDAQは高値更新相場続く。どう動く世界市場。
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