日経平均株価の動き(2018年08月10日)

今週は8月SQ週から小幅な値動きと感じられました。米国補欠選挙の行方、僅差で共和党の勝利となったが、週末に向け日米通商交渉を控え様子見相場となり動かなかった。日経平均の上値は重く感じたが、SQ明けから売られました。

7月末、日銀はTOPIX型ETFに資金配分の変更を発表後、TOPIX型ETF銘柄の外人売りの受け皿になった様です。225種株(日経平均)は下げ渋っているが、新安値銘柄は増加しています。個別株の多くが下がる中で、日経平均は下げ渋っています。日経平均を支える歪な相場状況と言えます。

今週の(東証1部)6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、7月末873銘柄を下回ってきました。通常なら日経平均は売られますが、日経平均は下げ渋り個別株は売られて下げています。来週以降、800銘柄以上に回復できるなら上昇基調に戻すと見ますが、800銘柄以下に減少の時は売られる心配があります。来週は増加を期待したい。

日経平均は下げ渋っているが、8月1週の「610」評価損率(-10.94%)は悪化しました。評価損率の数値が悪化したことを見ても、個別株は売られた事が分かります。また-10%以下に悪化したのは、個別株は売られ、信用買い残の減少を見れば、2月の信用期日売りで売られたと思われます。

7月末の25日騰落レシオは109ポイント、今週は113ポイントです。個別株は売られたが、25日平均の値上がり銘柄数は半数以上を維持しました。来週の25日騰落レシオは125ポイント以上なら売り場接近の可能性あり。120ポイント以上は高値警戒ゾーンを注意しながらの観察です。

個別株は、米中貿易関連株など悪影響が心配される業種は売られました。IT関連株、好業績株、値ガサ優良株など一角は買われました。しばらく内需関連株、好業績株などは買われても、米中貿易戦争の影響を受けそうな銘柄は様子見されそうです。

東証1部銘柄の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は減少に転ずる。1月末1399銘柄(225種163)→2月末920銘柄(225種88)→3月末605銘柄(225種34)→4月末918銘柄(225種110)→5月末740銘柄(225種74)→6月末783銘柄(225種85)→7月末873銘柄(225種97→8月(2)841銘柄(225種102)→8月(9)733銘柄(225種94)と7月末より2週続けて減少する。800銘柄以上に増加しないと上昇相場に戻せない。8月の観察ポイントです。

「107」マザーズ市場(259銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は低迷続く。1月末165銘柄ピークに→2月末117銘柄→3月末105銘柄→4月末84銘柄→5月(末)101銘柄→6月末81銘柄→7月末80銘柄→8月(3)68銘柄→8月(10)66銘柄と減少した。8月相場は強まるか。8月の観察ポイントです。

「105」JASDAQ市場(731銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も低迷続く。1月末571銘柄→2月末416銘柄→3月末248銘柄→4月末265銘柄→5月(末)266銘柄→6月末236銘柄→7月末234銘柄→8月(3)193銘柄→8月(10)172銘柄と減少した。増加に戻せるか。8月相場の観察ポイントです。

東証2部銘柄(512銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も低迷続く。1月末398銘柄→2月末269銘柄→3月末136銘柄→4月末140銘柄→5月(末)181銘柄→6月末181銘柄→7月末174銘柄→8月(3)155銘柄→8月(10)142銘柄と低迷続く。増加に戻せるか。8月の観察ポイントです。

東証1部銘柄(2097銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も低迷続く。1月末1239銘柄(225種130)→2月末804銘柄(225種56)→3月末564銘柄(225種35)→4月末1077銘柄(225種134)→5月(末)935銘柄(225種103)→6月末813銘柄(225種90)→7月末886銘柄(225種98)→8月(3)681銘柄(225種82)→8月(10)625銘柄(225種81)と売られた。増加に戻せるか。8月の観察ポイントです。

<評価損率 週足チャート>

8月の評価損率は-10.94%に悪化しました。-13.80%(7/6)→-12.30%(7/13)→-11.73%(7/20)→9.90%(7/27)→10.94%(8/3)悪化しました。今週の下げで悪化することで、来週は売られにくくなりました。今週の個別株は売られたので再度ボトム形成に見えます。来週は反発に転ずるか。

「610」評価損率は-10%以下に悪化し、今週も下落から、来週は買い戻し、底値買いは入りやすくなる数値です。再度下げ渋りから改善待ちと言えます。評価損率の数値が悪化することは投げ売りが出たので、投げ売りが止まれば、ボトム形成に向かうと見ます。今後のの観察ポイントです。

評価損率 週足チャート

<NYダウ NASDAQ指数 日足チャート>

NYダウは、6月高値2万5400ドルを上回ってから、今週も堅調な上昇基調を維持しています。引き続き、米中貿易戦争の影響は短期的に売り要因を含んでいますが、株式市場は評価していると判断されます。次は1月高値2万6600ドルを目指す相場展開が続くでしょう。200日移動平均線は上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、株価は25日移動平均線を上回る上昇基調は続く。

NASDAQ指数は高値更新相場が続きます。IT関連株、ハイテク株の好調がNASDAQ指数を牽引しています。NYダウも牽引されています。引き続き、NASDAQ指数は25日移動平均線を上回る高値更新相場は続きます。8月の観察ポイントです。

NYダウ NASDAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

ドル円相場は、米中貿易戦争で乱高下が続いています。7月に114円に迫った後、8月は110円台まで円高となり110円前後で小動きとなっている。チャート的には75日移動平均線は200日移動平均線とGクロスし円安基調に変わったことを示しています。75日移動平均線は上向きとなり、200日移動平均線を上回る状態は円安基調になっています。

チャート的に、75日移動平均線は200日移動平均線を上回り、25日移動平均線は75日移動平均線を上回る円安基調のチャートの形です。引き続き、チャート的には円安に向けた動きは続く。75日移動平均線の方向性が、ドル円の方向性を示します。8月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は75日移動平均線は200日移動平均線を下回り、今週また25日移動平均線を下回り、下降基調の状態です。再度、株価は25日移動平均線を上回らないと下げ止まり確認は出来ません。まずは下げ止まり確認から。8月の観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数は、75日移動平均線まで戻した後、25日移動平均線を下回るまで売られました。25日移動平均線を上回らなければ反発に転じません。25日移動平均線を下回ると下降相場に逆戻りとなり、再度25日移動平均線上回り待ちです。8月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

8月相場はプラスであったが、週末の下落でマイナスに転じました。月足チャートでは、6ヶ月から12ヶ月移動平均線まで売られた形です。8月相場は、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る状態を維持するなら上昇相場は続くでしょう。目先は2万3000円は意識され重い動き。8月の観察ポイントです。

チャート的に、8月も6ヶ月から12ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る上昇相場を維持するなら、2万3000円台に乗せる動きと言えます。12月移動平均線を下回れば下落転換です。米中貿易戦争の影響で個別株が売られる心配は続くでしょう。引き続き、8月相場も、上昇基調を維持できるか、下落に逆戻りか。観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

日足チャートでは、75日移動平均線に沿って推移してきたが、週末に売られました。75日移動平均線を上回っていれば上昇基調は維持するが、75日移動平均線を下回ったので下落転換の心配は残るでしょう。チャート的に、200日移動平均線も下回ってきた事は、調整の心配有りです。来週は戻せるか観察です。

25日騰落レシオ76ポイントのボトムから→7月末109ポイント→今週は111ポイントまで戻しました。まだ上げ余地を残していると言えるが、騰落レシオの数値が高くなることは売り場接近です。来週は反発を期待したいが、75日移動平均線を上回れないと調整相場に戻る心配はあります。下値は日銀の買い支えで下げにくい様に見えます。8月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドは傾きが横ばいから、やや下向きに転じた様にも見えます。横ばいはボックス相場が続く状態を示すが、株価は中心線を下回ってきたので下落に向かう動きです。中心線を下回り戻せなくなると戻り売りに転換します。

横ばい状態は上値目標は+1μ(22700)から+2μ(23000)です。中心線を上回る相場は上昇相場の上値メドと見ます。株価が中心線を下回った場合、-1μ(22100)から-2μ(21800)が下値メドです。8月の観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

米中貿易の影響は長引くか。相場への影響は悪化するか。NYダウ、NASDAQは高値更新相場続く。為替は円高に転ずるか。どう動く世界市場。

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