富田のトレチャ 2018年08月20日

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動きだす盆明け、放れ足に従う

お盆で薄商いのところを日経平均は先物主導で乱高下した。13日に440円安21851円と突っ込み、日足はもみ合いを下放れ、22400円近辺に集まる25日線、75日線、200日線や一目の雲を割り込んでしまった。その後も割り込んだ平均線を抜けずに22000円台で上げ下げと日足の動きは心許ない。ただ、日足のRCI(9日、13日、25日)が底値に集まってきた。

日経平均日足RCI
日経平均日足RCI

日足の一目均衡表は遅行線が雲下限(21698円)を割らずに下げ渋り、週足は3月安値から引く下値抵抗線と52週線のある22000円処に差し掛かる。ここで上昇に転ずるか、それとも抵抗線割れか、ここからの動向に目が離せない。

日経平均日足一目
日経平均日足一目

インプライドボラティリティ(IV)の如くマーケットはお盆を明けると動きだす習性がある。週足チャートを見れば三角保ち合いを形成しており、日足とともに「週足の放れ足」もポイントになってこよう。

日経IV日足
日経IV日足

日経平均週足
日経平均週足

NYダウ、ナスダックは日米貿易交渉再開を好感して戻り歩調にある。ナスダックは7816ポイントで終えたが、日足は7/25高値7933、8/9高値7923でWトップを形成しており、ここを抜けるか否かが焦点。上抜いて高値更新となれば日本株にも好影響をもたらそう。
ただ、中国・上海株をみると17日2665ポイントと下落し、4/25安値2691、8/6安値7692の二点安値を割り込んでしまった。13年ぶりに4-6月期が減益となった「テンセン」のショックが尾を引いているようだが、下落基調が止まらない上海株は日本株にとって懸念要因だ。

上海日足
上海日足

回復期待もあれば崩れ懸念もある、そういった日本株の位置付けは変わらず、盆明け後の行方が注目される。ただ、日経平均はいま日足の各平均線の下にあり、少なくとも25日線22513円突破を確認するまで慎重・様子見姿勢が続く。もし13日安値を下回る21850円を付けるなら一目遅行線の雲下限や52週線を割り込むので、下放れとして調整本格化を覚悟する。

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