米国とメキシコは自由貿易協定(NAFTA)の再協議を合意しました。次のカナダとの協議も注目されています。メキシコとの合意を受けて、NYダウは2万6000ドルまで値上がりしました。次はカナダとの協議でも合意できると一段高が期待されるでしょう。合意により良い流れが出来ると見たのでしょうか。日経平均もNYダウを好感し、2万3000円を付けました。
2万3000円では戻り売りが控えており、押し戻されたが、8月末は2万3000円に迫って引けました。良い流れは9月も続くでしょうか?。9月も良い流れとなり、中国も合意するなら一段高が期待されています。決裂するなら売られる心配は残ります。9月もNYダウに連動して、日経平均も動きそうです。
中国も良い結果を期待するなら、上海総合指数は下げ止まり反発に転じます。まだこの様な動きは表れておらず、下げ止まりつつある様に感じられますが、まだ下げ基調のままです。米中貿易協議が合意に至れば、中国株の上昇→日経平均の上昇に繋がる可能性はあります。失望の時は売られる心配は残ります。
来週から9月相場入りします。9月は2万3000円台をキープできるか。上昇基調は続き、2万3000円をキープする事を期待したい。米国株の上昇ピッチは速い。高いだけに短期の調整でも、日経平均への影響は強いし、大きいでしょう。9月の上昇基調は、NYダウが調整しない事も条件になりそうです。
自民党総裁選では、安倍総理3選が濃厚ですが、経済政策の違いを競って戦うか、または新たな政策を打ち出してくる期待は残っています。まだ消費税については10%に増税するのかはハッキリしたとは言えません。アベノミクス・スタートした時は法人税減税を言及したものの、最近ではトーンダウンした様にも感じられます。この様な政策を打ち出すなら、日経平均の高値更新へ期待は残ります。
9月はメジャーSQ月です。今までのメジャーSQ月は、ボラティリティーが高くなる傾向にあります。上下どちらに動くかは決まっていませんが、75日移動平均線をキープ出来るなら上放れが期待できます。日経平均が上放れると、今まで売られていた株は買い戻しが加わり反発に転じます。
個別株は、今まで強い上昇基調を続けていた小型上昇銘柄から、売られ過ぎた株のリバウンド、月足底値銘柄の下値買い、主力株の買い、値ガサ優良株の買いなどへシフトする傾向があります。2万3000円超えから流れが変わってくると見ています。この様な株が買われないと、日経平均は上がってきません。この様な株に注目です。
今週の東証1部銘柄の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数はボトムから増加に転じました。1月末1399銘柄(225種163)→2月末920銘柄(225種88)→3月末605銘柄(225種34)→4月末918銘柄(225種110)→5月末740銘柄(225種74)→6月末783銘柄(225種85)→7月末873銘柄(225種97→8月(2)841銘柄(225種102)→8月(9)733銘柄(225種94)→8月(16)494銘柄(225種77)→8月(23)529銘柄(225種81)→8月(30)711銘柄(225種101)まで増加した。9月は800銘柄以上をキープできるか。9月に向けた観察ポイントです。
「107」マザーズ市場(262銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は2週増加する。1月末165銘柄ピークに→2月末117銘柄→3月末105銘柄→4月末84銘柄→5月(末)101銘柄→6月末81銘柄→7月末80銘柄→8月(3)68銘柄→8月(10)66銘柄→8月(17)65銘柄→8月(24)79銘柄→8月(31)98銘柄と2週続けて増加した。底固めから反発の動きか。9月に向けた観察ポイントです。
「105」JASDAQ市場(732銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も2週続けて増加する。1月末571銘柄→2月末416銘柄→3月末248銘柄→4月末265銘柄→5月(末)266銘柄→6月末236銘柄→7月末234銘柄→8月(3)193銘柄→8月(10)172銘柄→8月(17)152銘柄→8月(24)184銘柄→8月(31)247銘柄と増加に転ずる。9月相場に向けた観察ポイントです。
東証2部銘柄(506銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も2週続けて増加する。1月末398銘柄→2月末269銘柄→3月末136銘柄→4月末140銘柄→5月(末)181銘柄→6月末181銘柄→7月末174銘柄→8月(3)155銘柄→8月(10)142銘柄→8月(17)109銘柄→8月(24)121銘柄→8月(31)167銘柄と2週続けて増加した。9月に向けた観察ポイントです。
東証1部銘柄(2110銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も2週続けて増加した。1月末1239銘柄(225種130)→2月末804銘柄(225種56)→3月末564銘柄(225種35)→4月末1077銘柄(225種134)→5月(末)935銘柄(225種103)→6月末813銘柄(225種90)→7月末886銘柄(225種98)→8月(3)681銘柄(225種82)→8月(10)625銘柄(225種81)→8月(17)482銘柄(225種77)→8月(24)567銘柄(225種88)→8月(31)770銘柄(225種100)と2週続けて増加した。増加は続くか。9月の観察ポイントです。
<評価損率 週足チャート>
今週の反発を見ても、8月(17)の評価損率-12.69%まで悪化した事で投げ売りは出尽くしたと感じられます。日経平均は2万3000円に乗せられるか。上値の売り物を消化しながら、評価損率の数値は改善していくと思われます。引き続き、続伸期待です。
7月-13.80%(7/6)→-12.30%(7/13)→-11.73%(7/20)→9.90%(7/27)→8月10.94%(8/3)→-11.93%(8/10)→12.69%(8/17)→-10.98%(8/24)と改善したが、今後も改善余地は残るでしょう。「610」評価損率は-10%から-5%の範囲では高値ゾーンに入るが、2月高値期日は明けており、9月は需給改善から改善は続くと見ています。9月の観察ポイントです。
<NYダウ 上海総合指数 日足チャート>
メキシコとの貿易協定の合意により、NYダウの続伸は続いています。1月高値を抜くのも日柄の問題になっています。チャート的に強い上昇局面は続きそうです。高値更新と高値は紙一重とも言えます。高値更新と高値の両面から観察は必要。10日から25日移動平均線を上回る状態は強い上昇局面は続くでしょう。この状態が続くなら1月高値は上回ってきます。
上海総合指数はNYダウと対照的に下降基調ですが、月足では底値圏に近づいています。後は下げ止まりのキッカケ待ちの可能性も残るでしょう。200日移動平均線は下向き、75日移動平均線は下向き、25日移動平均線は下向きの下降相場だが、株価は25日移動平均線を上回ると下げ止まる可能性は出てきます。25日から75日移動平均線を上回れば、今後の貿易協議は期待されている事を意味しそうです。9月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
今週のドル円相場は110円前後で安定して動く。チャート的に75日移動平均線を上回る円安方向に進むように期待したいです。再度75日移動平均線を下回ると円高に逆戻りする心配は残るでしょう。25日移動平均線を上回る状態は円安基調に戻します。米中貿易協議後どう動くか。
チャート的に、200日移動平均線→75日移動平均線→25日移動平均線の順はキープし、25日移動平均線を上回る状態を維持するなら円安の動き。7月の113円以上に円安となれば、円安基調に動き出したとハッキリするでしょう。まだ110円であり不安定な状態とも言えます。引き続き、チャート的に25日から75日移動平均線を維持する状態は円安基調が続くでしょう。9月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
8月半ばより「105」JASDAQ指数は急速に戻しています。25日移動平均線を上回り、75日移動平均線に迫っています。75日移動平均線を上回ってくる様なら強い戻り局面と言えます。75日移動平均線で戻り売られたとしても、25日移動平均線を下回らなければ戻りの動きは続いていると見ることができます。9月の観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数も8月半ばより急速に戻しています。25日移動平均線を上回るまで戻している。もう少しで75日移動平均線まで戻す勢いです。25日移動平均線を下回らなければ戻り相場に向かいます。そうなれば75日移動平均線を上回ってくる動きと見ることができます。9月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、8月相場は6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る状態をキープして引けました。一時は-500円以上下げる場面もあり、8月はどうなるかと言う心配があった。月間+312円高まで回復し、陽線で6ヶ月移動平均線を上回って引けた事は上昇基調に戻した事を意味します。
引き続き、9月相場も6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る状態をキープして始まり、キープを持続できるか。この点が上昇相場の観察ポイントです。チャート的に、12ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る上昇相場は維持しています。また6ヶ月移動平均線を上回っています。株価は2万3000円に乗せてきた動きを見ても、1月高値2万4000円に向けた動きを期待したい。9月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートでは、7月高値を上回り、5月高値2万3050円に迫っている。上回るのも日柄の問題になりそうです。チャート的にはペナント型3角持ち合いを上放れする動きと言えます。25日移動平均線を上回る状態では、上放れ待ちの動きは続きます。9月SQに向けて強まるか。
25日騰落レシオは、88ポイントと上げ余地を残しています。出来高は少なく、騰落レシオの数値は低く、まだボトム圏と見ることができます。2万3000円を上回る様なら、値上がり銘柄増加から騰落レシオは高くなり、出来高は増加してくると見ています。9月の反発を期待したい。9月の観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>
標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドはやや下向きの状態から横ばいに戻してきました。今週は+2μ(2万3000)まで上げてきました。+1μ以上で推移するなら、75日線形回帰トレンドは上向きに転じてきますが、しばらく+2μが上値抵抗線になります。
中心線が上向きに転ずるなら、上昇トレンドに変わった事を意味します。上向きの中心線を上回る状態を維持できるなら上昇基調は続き、+1μから+2μの範囲で値上がりします。中心線を上回った事で下値メドは中心線(22400円)と見ます。引き続き中心線を上回るなら、線形回帰トレンドは上向きに変わり、上値メドは切り上がってくると見てください。逆に下回ると売られます。9月の観察ポイントです。
9月のNYダウ、NASDAQは高値更新続くか。米カナダの(NAFTA)どうなる。米中貿易協議の水面下の動きは。為替はどう動く。どう動く世界市場。
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