富田のトレチャ 2018年09月25日

★富田隆弥氏の相場解説ブログや注目株や日経平均解説など充実コンテンツ満載のPDF版「月刊トレチャ」詳細・お申し込みについてはこちら↓
→富田隆弥のブログ blank

大商い、出来過ぎ

日経平均は三角保ち合いを上放れるとアッという間に23917円まで駆け上った。1月高値24129円までもうあと200円ほど。「そう簡単に事が運ぶかどうか・・」と心配したが、杞憂であった。

三角上放れとして、日足や週足でN波、V波のメドを探ると概ね24000~27000円という値が出てくる。1月高値24129円を抜くと次のターゲットは月足ベースで1991年代の節目(25000~27000円)となるので、27000円方向は期待十分と言えそうだ。

ただし、9/7安値22172円から2週間で1745円(7.8%)という急伸だ。9/21の売買代金は4兆円に迫る大商い。そして騰落レシオやRCI、サイコロなど日足のテクニカルは過熱圏に差し掛かる。14日のメジャーSQに絡み先物に仕掛け(ロング&ショートカバー)があっただろうし、裁定買いも入ったと思われる。また自民党総裁選に伴い日銀、年金、証券の“忖度”、そして9月末配当取りと買いが一気に集中したこと否定できず、直近の上昇は「出来過ぎ」とも言える。

日経平均日足
日経平均日足

3月安値から6ヶ月(安値期日)という変化日のタイミングで、26日が配当落ちだ(FOMCも26日)。そこで「出尽くし感」が台頭するようだと1月高値を抜いても「25000~27000円」まで事が簡単に運ぶかどうか・・、またまた心配となる。
流れに従うのが基本であるから、いまは買い主体の対応で構わないものの、出来過ぎの過熱局面を迎えていることも忘れないでいたい。

もう1つ。NYダウが8ヶ月ぶりに最高値を更新して同時株高の様相を呈しているが、ナスダックが8/30高値のあともたついている点が気になる。9月は7880ポイント近辺で下値抵抗線に抵触している有様だ。世界の運用マネーが集中するナスダック(FAANGプラス)だけに、この下値抵抗線には引き続き注視しておく。ここをもし割り込むなら「要注意信号」と受け止めることも忘れないでおきたい。

ナスダック日足
ナスダック日足

→富田のトレチャ:目次へ

(PDF版「月刊トレチャ」富田氏の注目株解説などをさらに詳しくご覧いただけます!  詳細・お申し込みはコチラ