★富田隆弥氏の相場解説ブログや注目株や日経平均解説など充実コンテンツ満載のPDF版「月刊トレチャ」詳細・お申し込みについてはこちら↓
→富田隆弥のブログ
下値抵抗線注視の10月
強い相場が続いている。配当権利落ちの26日も日経平均は93円高24033円引けと8日続伸、8ヶ月ぶりに24000円台を回復し年初来高値(24129円)まであと100円程になった。サイコロが10勝2敗(83.3%)、騰落レシオ(25日線)が135%になるなど日足テクニカルが過熱を強め、NYダウが3日続落となりさすがに27日は237円安23796円と急調整入れたが、その日の米国市場でNYダウ、ナスダックが反発、為替(ドル円)が134円台半ばに円安を進めている(米国26日ザラバ段階)ことから日経平均株価もすぐに切り返して年初来高値更新に突き進むことが想定される。8ヶ月にわたる長期保ち合いを上放れたのだからチャート的に「25000円~27000円」を目指してもおかしくはない。
NYダウ日足
ただ、このような強さが10月も続くとは限らない。日米とも直近の上昇ぶりは少々「出来過ぎ」で、売り方の買い戻しや損失回避のための買いなど現物と先物の両方で買いが集中した結果と見ている。裁定買い残(株数ベース)も9/10の6億8900万株から9/25に10億1900万株と3億3250万株増加しており、裁定買いも相場を押し上げた一因だろう。だが、9月末時点の裁定買い残は恐らく5月ピーク時の12億8700万株に迫っているだろう。そしてテクニカル指標は過熱を極めているので、何かをキッカケに調整に転じるリスクも高まっていると言える。
先物日足
裁定買い残
3月安値から6ヶ月(安値期日)が経過し、総裁選や9月中間期末を終えた。米国は26日にFOMC(今年3度目の利上げ)が終わり、10/2に安値期日を迎え、そして当面の重要イベントは11月6日の米中間選挙となる。そこまで需給相場が続く可能性あること否定しないが、その前に「出尽くし感」からピークアウトする可能性がないとも言えない。
相場の基本は「流れに従え」であるから、いまのような強い相場では日足チャートに下値抵抗線を引いて、それを割り込むまでは「買い姿勢」で泳がせばよい。だが、抵抗線を割り込むなら機敏に姿勢を「要警戒」に転換することだ。いま日経平均株価の下値抵抗線は23770円処、ナスダックなら7920ポイント近辺。10月はその下値を注視しながらの対応となろう。10月といえば過去にブラックマンデーのあった月。ヘッジファンドの決算(10~11月)が近付き、変動率(ボラティりティ)も高まっているので乱高下しやすいことを承知しておく。(9/27記)
最後に私個人のことだが10月からまた東京に戻る。移転の関係で今回は早目に記事を書かせてもらった。熱海では夢のような3年間を過ごしたが、こんどは「こち亀」で有名な葛飾・亀有。人情あふれる下町で夜空には星でなくネオンが輝く。こんどはどんな夢を見るのだろう。
(お知らせ)
10月1日から「とみ企画・富田」の住所と電話・FAXの番号が変ります。
ブログやメールアドレスは変わりません。
何かございましたらブログ、または(10/1から)03-3606-9524までお願い致します。
(PDF版「月刊トレチャ」富田氏の注目株解説などをさらに詳しくご覧いただけます! 詳細・お申し込みはコチラ )