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強まるリスクオフ
先週はNYダウ、ナスダックが崩れたことで厳しい同時株安になったが、日足チャートは10/3~4日に短期抵抗線を割り込み、注意信号を発していた。テクニカル過熱を無視して最高値を更新していた米国だ。抵抗線を割ったことで決算(10~11月)を控えたヘッジファンドが利益確定売りを急いだと言える。
NYダウは3日高値26951ドルから11日24899ドルと7.6%下げ、200日線と一目の雲下限に抵触、下値の大きな節に差し掛かった。ただ、ナスダックは1日高値8103ポイントから11日7274ポイントまで▼11.5%も下げ、日足は200日線や一目の雲を完全に割り込み「陰転」を明白にする。
NYダウ日足
ナスダック日足
短期間にこれだけ突っ込めばリバウンドも生じよう。ただ、FANGプラスを含め世界の投資マネーがナスダックとNYダウに集中していた。高所恐怖症を抱きながらも強いトランプラリーに乗らざるを得なかったが、今回の急落で世界の投資家は「肝を冷やした」のは間違いなく、リスクオフに傾けた投資家も少なくない。そうであれば米国株の戻り局面では「戻り売り」を浴びることも想定される。
急落に伴いボラティリティ(変動率)が上昇している。今年2月の急落許面でNYダウが日々1000ドル規模の乱交下を繰り返したことがあったが、今回も似たような乱高下を演じる可能性は否定できないだろう。
日本株にとって厄介なのは「円高」だ。12日はNY、ナスダックとも大きく反発したが、米財務長官が日本に為替条項を要求したことで為替は112円台の円高方向に押し戻され、日経平均先物は80円安22570円(大証終値比)とマイナスで終えた。ここにはリスクオフの円買いあるだろうが、ドル円の日足をみれば下値抵抗線や雲下限のある「111円」近辺まで円高進めてもおかしくない。
ドル円日足
円高が続くなら日経平均の底打ちも先送りとなりかねない。雲下限や下値抵抗線(3月から引く抵抗線)、52週線などに抵触した12日安値22323円だが、ここを割り込むなら下値模索はさらに深まること承知しておくべきだ。
日経平均先物日足
リーマンショックから10年。10年サイクルの長期チャートに亀裂入れたこと踏まえれば、長期チャートで下値メドを探っておくことも必要だ。相場は流れに従うのが基本であるから、流れの好転が出るまで慎重姿勢も続くことになる。
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