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抵抗線をどこで上抜くか
アップルを始めネットフリックス、エヌビディアなどFANG銘柄の下落が目立ち、さらにハイテク関連、中国関連、資源関連、消費関連、金融関連と直近の世界マーケットは軟調続く。日経平均株価は21日に一時21243円まで下げ10月26日安値20971円に迫り、NYダウは23日に4日続落で24268ドルまで軟化、ナスダックは20日に6830ポイントまで下げ4月以来の水準に落ち込んだ。
ナスダック週足一目
これでは誰がどうみても「危うい」と感ずるだろう。先行き危惧する論評が目立ってきたし、万年強気が当たり前の証券会社の中にも「慎重」を説くものが出てきた。先安懸念を説いている自分もその一人ではあるが、ただこの調子ですぐ暴落につながるとは見ていない。
多くの投資家が危ういと感ずれば、それだけ市場には「空売り」や「ショート」が積み上がっているはずで、相場が下げてもそれらの買い戻しで下げ渋るケースは少なくない。場合によっては売り方の踏み上げが原動力となり相場を大きく上昇させることもある。
米国の23日のブラックフライデーは前年比28%増だった。クリスマスに向かい個人消費は活発で、26日のサイバーマンデーの前年比プラスも間違いだろう。連休前にポジション整理に動いた投資家だが、徐々に買いポジションをとることも想定され、うまくすれば12月「サンタラリー」へつながる可能性もある。ナスダックが週足一目均衡表の雲下限に到達しており、ここで下げ止まるかが一つポイントになる。
日経平均は二番底模索の流れにあるが、日足は10日間サイクルや一目均衡表の雲クロスなど変化日のタイミングにある。週足の一目均衡表は遅行線が雲に差し掛かったところで、下値抵抗力を発揮する可能性もある。
日経平均日足
日経平均週足一目
流れに従うのが基本であり、日経平均、ナスダック(NYダウ)とも日足に上値抵抗線がピタリ寄り添っている。この抵抗線を抜くまで下値不安も続くが、抜ければリバウンド地合いがしばらく続いてもおかしくなく、今週は上値抵抗線をどこで抜くかに注目しておきたい。
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