日経平均株価の動き(2018年11月30日)

2025年の大阪万博が決まりました。明るいニュースと言えます。万博を材料とする株は買われたか。11月相場は反発で終わり、来週から年末相場に突入ですが、米中会談を控え、来週はどう動くか。11月の切り返しは10月の大幅安の反動高と言えます。一年平均線(22500円)を上回れないと上昇相場に戻したとは言えません。年末相場は一年平均を上回って引ければ、来年も上昇相場で始まることができるでしょう。一年平均線(22500円)を上回れないと、戻り売り相場と判断されます。米中会談は相場のカギとなるか。

NYダウは切り返したが、まだ戻り相場に域を脱していません。NASDAQ指数は、一年平均線を下回っています。米国市場が上昇相場に戻せなければ日本市場も上値は重いでしょう。12月相場も米国市場の影響を受けた相場展開が予想されます。

今週のドル円相場は114円まで円安をつけました。円安&NYダウ高を背景に、日本市場は戻したと言えます。昨年以降、ドル円相場は114円がフシメになっています。これ以上の円安相場が期待できなければ、株式市場の戻りも22500円のフシメまでの可能性もあります。

来週から年末相場がスタートします。12月SQ以降は、外国人投資家はクリスマス休暇に入る事が多く、薄商いになりやすいです。当面は12月SQまでの相場の可能性はあります。または平成最後の年末となるので、ご祝儀相場で反発はあるか。米中会談でも乱高下は予想されるでしょう。引き続き、上値抵抗線を上回れるかどうかにかかっています。

米中貿易戦争は激化しています。話し合いがつかず、さらに過激となると株式市場への影響は避けられません。話し合い協議がまとまるなら、NYダウは反発が期待できることから、日本市場も切り返す可能性は高くなります。G20の米中協議の行方は注目されるでしょう。

日経平均は週間で+500円以上値上がりして引けたので、下げ止まったと判断できますが、上値抵抗線22500円を上回れなければ、また売られる心配があります。東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が800銘柄以上を確認したい。日足チャートでは、200日移動平均線から75日移動平均線を上回れなければ、戻り売りられる可能性があります。このあたりが観察ポイントです。

今週の東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は増加に転ずる。9月末1093銘柄(225種151)をピークに売られ。10月末347銘柄(225種56)→11月(1)318銘柄(225種48)→11月(8)519銘柄(225種77)→11月(15)430銘柄(225種61)→11月(21)367銘柄(225種53)→11月(29)555銘柄(225種72)と増加した。まだ戻りの域は脱していない。年末に向け800銘柄以上に増加は続くか観察ポイントです。

「107」マザーズ市場(267銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は増加に転ずる。1月末165銘柄ピークに→9月末127銘柄→10月末50銘柄→11月(2)59銘柄→11月(9)73銘柄→11月(16)50銘柄→11月(22)59銘柄→11月末84銘柄と増加したが、まだ弱気相場の範囲と言える。年末に向けた観察ポイントです。

「105」JASDAQ市場(728銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も弱気続く。1月末571銘柄をピークに9月末326銘柄→10月末136銘柄→11月(2)171銘柄→11月(9)199銘柄→11月(16)134銘柄→11月(22)154銘柄→11月末198銘柄と増加したが、回復したと言えない。年末に向けた観察ポイントです。

東証2部銘柄(497銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も弱気続く。1月末398銘柄をピークに弱き相場続く。9月末200銘柄→10月末84銘柄→11月(2)103銘柄→11月(9)132銘柄→11月(16)92銘柄→11月(22)106銘柄→11月末140銘柄と増加したが、まだ戻り相場の域と言える。年末に向けた観察ポイントです。

東証1部銘柄(2124銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も増加した。1月末1239銘柄(225種130)を9月末1407銘柄(225種188)が上回ってピークを付け。10月末404銘柄(225種52)→11月(2)470銘柄(225種65)→11月(9)704銘柄(225種91)→11月(16)511銘柄(225種71)→11月(22)531銘柄(225種64)→11月末816銘柄(225種92)と回復は見られる。増加続くか減少か。年末に向けた観察ポイントです。

<NYダウ NASADAQ指数 月足チャート>

今週の「801」NYダウは、FRBパウエル議長の利上げ打ち止め発言から大幅反発しました。大幅反発から11月はプラスに戻しました。12ヶ月移動平均線を上回る反発となりました。12月も12ヶ月移動平均線を上回る状態なら上昇相場に戻るでしょう。戻り売りか続伸か。年末に向けた観察ポイントです。

「803」NASADAQ指数も、FRBパウエル議長発言を受け大幅に反発しました。まだ12ヶ月移動平均線は上回っていません。12月相場も12ヶ月移動平均線を下回る相場となれば調整局面は続くでしょう。12月末までに12ヶ月移動平均線を上回れるか。下回って引けるか。年末に向けた観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 月足チャート

<ドル円 日足チャート>

ドル円相場も、FRBパウエル議長の利上げ打ち止め発言から114円まで円安となりました。利上げが遠のいたことから円高に戻されました。昨年以降、114円以上の円安には進んでいません。円安が止まれば株価上昇にはブレーキとなります。しばらく112円から114円で推移か。しばらく様子見か。

チャート的には、200日移動平均線を75日移動平均線は上回り、75日移動平均線を25日移動平均線は上回る円安状態を維持しているが、114円で戻されています。ドル円相場は25日移動平均線で止まるか。また75日移動平均線の2線間まで円高に戻るか。75日移動平均線を上回る状態は円安は維持するでしょう。75日移動平均線をキープできるか。年末に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 月足チャート>

「105」JASDAQ指数は、11月は小幅プラスに戻したが、下降相場は変わっていません。売り転換してから12ヶ月移動平均線を下回り、6ヶ月移動平均線を上値抵抗線に下げ基調は続いています。戻りが弱ければ、またジリジリ売られる心配は続くでしょう。弱気相場は続きそうです。

<東証大型株指数 月足チャート>

「124」東証小型株指数も、11月は小幅プラスに戻したが、下降相場の状態は変わらず。月足では6ヶ月移動平均線(上値抵抗線)に下げ相場は続きそうです。小型株相場は下降相場が続くでしょう。年末に向けた観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証大型株指数 月足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、11月は小幅プラスに戻したが、12ヶ月移動平均線を上値抵抗線に下回る状態です。12月は6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線がDクロスして下降相場に転じそうです。しばらく12ヶ月移動平均線が上値抵抗線となり、戻り売り相場は続くと見る動きです。

月足チャートでは、12ヶ月移動平均線を下回る調整局面です。6ヶ月移動平均線を上回らなければ底入れ確認はできません。まずは12ヶ月から6ヶ月移動平均線の回復待ちとなります。年末から年明けに向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

今週は週間で+500円以上値上がりし、下げ止まったと見る上げ幅ですが、日足チャートでは、200日移動平均線(22300円)、75日移動平均線(22550円)が上値抵抗線です。200日移動平均線までリバウンドしたが、75日移動平均線(上値抵抗線)を上回らなければ戻り売られると見ます。

当面下値は2万1000円前後と見る動きですが、上値は200日から75日移動平均線と見る状態です。75日移動平均線を上回れなければ、戻り売られるパターンとなりそうです。また10日から25日移動平均線を下回ると戻り売りです。25日移動平均線を上回っていれば、反発は続くと見ます。米中会談後どう動く。年末に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドは下向き状態です。中心線を上回ってきたので、上値メド(+1μ22800)まで上値余地が出てきました。中心線を下回ると下値メド(-1μ21250円)まで切り下がります。

全体的に下向きは強まった状態での戻りです。中心線を上回ってきたので強い反発と言えるでしょう。まず+1μ(22800円)まで戻せるか。下値メド-1μ(21250円)ですが、中心線(22050円)をキープ出来るか。来週の観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

FRBパウエル議長の発言は利上げは打ち止めか。米中会談後貿易は改善に向かうか。NYダウの反発は続くか。どう動く世界市場。

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